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「理化学研究所」で研究するには…
現在高校生なのですが、科学について研究する人になるのが夢です。 特に脳科学に興味を持っています。 そこで「独立行政法人理化学研究所」には「脳科学総合研究センター」があることが分かり、「これだ!!」と思いました。 しかし、疑問が生じました。 (1)そこへ入るには大学はどういう学部に入ればよいのか。 (2)博士号を取らなくてはいけないことは分かりますが、博士号をとれば入ろう思ったら必ず入れるのか。 (3)大学では、こういう研究所に入らなければならない、などという制限はあるのか。 (4)そもそも「独立行政法人理化学研究所」とはどういった組織なのか。 回答よろしくお願いします!
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私も分野は違いますが、独行の研究所に勤めていました。 理研に移って行った方も多くいらっしゃいましたので、少しならお話できるかと思います。 (1)そこへ入るには大学はどういう学部に入ればよいのか。 まず、HPからその分野でも興味のある正職員の研究員の名前等を調べ、そこから出身の大学、研究室、所属学会等を検索すれば、 だいたいの傾向がわかってくると思います。 他の方がおっしゃられている通り、特定の分野では特定の研究室から入る傾向にあり、 私の研究所では、同様の大学や研究室でグループ員が固められていることも少なくなかったです。 研究者の道を行くと決めていらっしゃるようですから、教授の名前で大学を選ぶくらいで良いと思います。 もちろん、コネだけでは無いのですが、それが大きな力を持つのは研究界でも同じように思います。 (2)博士号を取らなくてはいけないことは分かりますが、博士号をとれば入ろう思ったら必ず入れるのか。 これは雇用形態によるでしょう。正職員、ポスドク、派遣、契約が主な雇用形態だと思います。 正職員は、新卒ではかなり厳しいと思われます。 海外や国内の研究室で実績を積み、多数の論文を持つ方と競わねばなりません。 たとえ採用をクリアしても任期付きからのスタートですので、正規雇用には、さらに多くの結果を残さねばなりません。 ポスドク(理研では基礎特研と呼ばれます)でしたら、ある程度のコネ(研究室の教授の名前等)と、博士中での実績があれば大丈夫だと思います。 もちろん、こちらも任期がありますので、永久就職というわけには行きませんが、他の研究所に比べても高い待遇が受けられます。 (3)大学では、こういう研究所に入らなければならない、などという制限はあるのか。 卒業生が理研に入るのならば名誉と考えてくれる教授が多いと思います。 (4)そもそも「独立行政法人理化学研究所」とはどういった組織なのか。 私の分野では、国内では一番の研究所、という認識でした。予算もかなり大きいと思います。 あなたのようなお若い方が、高い志を持たれているのは素晴らしい事だと思います。頑張ってください。
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- kirin_beer
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理研ではないのですが、独法研で研究者やってます。個別の項目については他の回答者様の仰られている通りですので、ここでは全体的な事について述べます。 基本的に、理研等の独法研に研究者として入る場合、最近の傾向としてはポスドク(PD)という立場で入る事が多いです。ポスドクとは博士号取得後に就く一年契約の契約社員みたいな位置づけの職種です。最長で5年ぐらいまで契約更新できます。この間に次の職を探さなければなりません。ポスドクを経てその研究所の正職員になる人も居れば、大学の教員になる人も居ます。また他の独法研のポスドクを渡り歩くような人も居ます。 ちなみに、私の職場には東大・京大が掃いて捨てる程居ます。旧帝大が大多数で、後は分野ごとに有名な研究をしている研究室(ほぼ国立)を出た人がちらほらと居る感じです。 かといって、東大の博士課程を出れば必ず入れるかと言ったら、そういう訳ではありません。国の政策で博士課程を拡充している為、博士号を持った人というのが非常に多くなってきています。でも大学教員や独法研研究者など、博士号が活きる職のポスト数はあまり増えていません。それどころか、大学の教員等は少子化でどんどん減っていくでしょう。 今は、博士号を持った人が多すぎる状態なんです。つまり、博士号を取ったからと言って、約束される未来は全く無い訳です。貴方が博士号を取得する時はどうなっているかわかりませんけど・・・・。 博士の悲惨な進路を皮肉った面白い絵本をご紹介します。参考URLをご覧ください。 この業界に来るのはチキンレースみたいなモンです。まともに将来を考えたら、修士で、大学を出て一般企業を目指すのが収入の面でも安定性の面でも良いと思います。だからこそ、そんな安定を捨ててでもこの研究がしたい!という動機を見つける事が一番重要だと思います。まだ高校生との事で、大雑把なビジョンしか見えないと思いますが、是非とも脳科学という学問を好きになってください。そして大学院へ進むまでに、「オレはこの研究をする」という自分自身の軸を見つけてください。目指す就職が出来るかはその結果として付いてくると思います。
お礼
絵本はとても衝撃的でした(笑) 学問の道はかなり前途多難で、不安定だそうで・・・ 自分の夢が100%叶ってやりたい様にやれるのは、難しいのが現実のようですね・・ 「自分自身の軸」がしっかり持てるようにこれから頑張ります。 ありがとうございました。
- mierin2000
- ベストアンサー率11% (1/9)
こんにちは。 分野は違いますが、私が属していた研究室の教授が理化学研究所との兼任をされている先生でした。 コネとはいいませんが、特定の分野では特定の研究室から入ることが多いのかもしれません。 (1)そこへ入るには大学はどういう学部に入ればよいのか。 大学は、脳であれば「理学部」または「医学部」がよいでしょうね。 ただ他の学部でも大学院からそちらにシフトすればよいのです。 しかし、大学院では、理化学研究所とのコネクションが強い教授のいる研究室を選ぶ方が何かと無難だと思いますので、 ここでは大学の時よりもずっと慎重に選ぶのがよいかと思います。 できれば、大学も旧帝大程度であることが好ましいでしょうね。 (本人の努力しだい ではありますが、どうせならスムーズにいけるほうがいいですよね?) (2)博士号を取らなくてはいけないことは分かりますが、博士号をとれば入ろう思ったら必ず入れるのか。 採用に選抜があるようです。それまでの研究のプレゼン等です。 そして、理研はほとんどが「任期付の研究員」なので、結果が出せなければ。。。。 (3)大学では、こういう研究所に入らなければならない、などという制限はあるのか。 制限はないです、表向きは。 でも、大学、大学院によってコネクション、情報力が違うので、その分野が強いところに行く方がいいでしょう。 (それは、ネットで調べればわかると思います) (4)そもそも「独立行政法人理化学研究所」とはどういった組織なのか。 大学から飛び出た研究室 ってイメージがありますが、 ここで働くには、「任期付」が多いので結構過酷な職かなぁというイメージがあります。
お礼
ありがとうございます! やっぱり、研究室の選択も重要な点なのですね。 「大学から飛び出た研究室」「任期付き」ということは、基本は大学の研究室で働き、理化学研究所と行ったり来たりするという感じになるのですかね。
- metronomica
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こんばんは。 私の後輩に理化学研究所で脳科学総合研究に従事していた方がいました。 あまり具体的に記述すると特定される可能性があるので詳しくは書けませんが、あくまでご参考程度として考えて下さい。 >(1) 大学や学部はあまり関係ないと思います。特定の大学・研究室から人を採用しているのではなく、むしろ、脳科学自体を大学・大学院で扱っているところで勉学し、そこで成果を出せるかが重要でしょう。後輩は成果を出し、自分でコンタクトを取って入ったと思います。 (採用できる枠自体があるかも当然ありますが。) >(2) 博士号は一定の成果としての証でしょうけど、取得すれば入れるものではないでしょう。ちなみに学生の立場でも理化学研究所で学ぶことが出来るはずです。(所属に学生がいますし) >(3) ないと思います。後輩は大学院の研究室で興味を持ち、そこからだったので関係ないでしょう。 >(4) Webサイトを見て下さい。 先ほども書きましたが、後輩は脳科学に興味を持ち、大学・大学院で一定の成果を出して、コンタクトを自ら取っており、コネなどなかったと思います。当然、学会などで学生のうちから理化学研究所の方を話す機会があります。有望でやる気のある学生を採用するわけで、XXX大学だから、とかそういうことはないでしょう。
お礼
ありがとうございます! いかに大学で頑張って成果を出すか、が重要なのですね。
お礼
「国内では一番の研究所」でかなり競争が厳しいようで、、 しかし僕はまだ高1なので努力の余地は十分にあると思うので 高みを目指して勉学に励んでゆきたいと思います。 具体的で分かり易い説明ありがとうございます。