>距離についての定義がうまく理解できていないことが原因かと・・・
という自己分析が素晴らしいので、思わず回答しようと思いました。
概念が良く理解できないとき、「定義」を確認しようとするその姿勢が素晴らしい。
中高生の数学の世界では、2点間の距離といえば、
平面上の2点(x0,y0)と(x1,y1)の距離dは、
d=√((x0-x1)^2+(y0-y1)^2 ) で定義(!)されます。
この定義から容易に分かるように、マイナスの値はとりません。
三平方の定理を習っていればこの「定義」は理解しやすいでしょう。
なお、大学以降ではもうすこし一般的に「距離」という概念は定義されていて、
・2つの点によって決まる値(=関数)で、
・非負の値をとり、
・「xとxの距離」は0であり
・「xとyの距離」は、「yとxの距離」と等しく、
・「xとyの距離」と「yとzの距離」の和は、「xとzの距離」より大きい。
なんてルールを満たす関数が定義されている集合を距離空間と呼びます。
このうち、「「xとyの距離」は、「yとxの距離」と等しく」に注目すれば
いまのあなたの疑問が解消するかもしれません。
(ちなみに、「絶対値」は、原点0と該当する点(値)との「距離」です)
>「4個多い」を「-4個少ない」・・・
実生活の現象・事象と、数学の世界の表現をつなぐときに便利な
概念なので、「習うことに意味があります。」
例えば、
「学校から西に5kmの地点にいます。東に3km進んだ場所は?」
なら、5-3=2 と引き算の計算をして「学校から西に2kmの地点」と回答できます。
このとき、
「実生活の事象」を「数学の世界の言葉に翻訳」して
「数学の世界で計算して」、「数学の世界で出てきた結果」を
「実生活の表現」に再翻訳して答えに到着します。
では、
「学校から西に5kmの地点にいます。東に8km進んだ場所は?」
のとき、5-8=-3 と同じロジックで処理したとき、「-3」を実生活の表現に
翻訳する必要がありますよね。
このような必要があるため、「数学の世界の言葉」と「実生活の表現」との翻訳は
幅広くできた方が好都合なので、上述のような表現を学習するわけですね。
ご理解いただければ幸いです。
お礼
わかりやすい例題ありがとうございます。 確かにおっしゃる通りです。負の数での表現を知っていれば、-10年後という言葉の解釈もできますね。 疑問解消できました。ありがとうございました。
補足
「-10年後」、「-4個少ない」などの表現について考えてみたのですが、これらを負の数を使わない表現に直すときの考え方は、 「-」は反対の性質を持つ、だから「-4個少ない」というのは、「4個少ないの反対」、つまり「4個多い」なる。 という考え方であってますか? また、逆に負の数を使う表現に直すとき(多いを少ないにする)は、 「少ない」は「多い」の反対、だから反対の性質を持つ「-」を使えば、「4個多い」は「-4個少ない」になる。 という考え方であってますか? 2つめがあまり上手く説明できてない気がしますが。 すみませんが、またよろしくお願いします。