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梶井基次郎 「温泉」の中の〈白い手〉は?
梶井基次郎 「温泉」の中の〈白い手〉は? 白い手にかぎ括弧が付いているのでなにか作家にとって特別な意図が あるのでは、と思いますけれども、ご存知の方、教えてください。 いろいろ調べたら、「器楽的幻覚」という作品の中にちょこっとピアニストの白い手が出ますけど、それとなにか関係があるのでしょうか。 初めは都市に住んでいるインテリーやホワイトカラーの人たちのことを指しているのかなとも思いました。 何かご意見があったら教えてください。
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こんにちは 質問者さまが、最初に思われたように 「白い手」は、土にまみれたことのない都会暮らしの人の手の ことだと思われます。ピアニストは、この小説には無縁でしょう。 「白い手」の出てくる段落の前に、この山里の若者が 森林の伐採、漁業、自然薯掘り、そして山葵沢での 椎茸のぼた木作り、などの作業場面が出てきますね? 「………彼らはなにも「白い手」の嘆賞のためにかくも見事に鎌を 使っているのではない。………」とあります。 かくも見事に、とは、こうした田園での暮らしとそのための生活の知恵のことですよね? それは「食えない!」からやっていることであって、都会の 田園で生活したことのない、土や汗にまみれたことのない「白い手」に 嘆賞して(褒めて)もらうためではない、と言っているのだと思います。 参考までね