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将進酒の読み方
李白の将進酒の第一句の読み方を教えてください。 下記の読み方で合っているんでしょうか? よろしくお願いします。 キミミズヤ コウガノミズ テンジョウヨリキタルヲ ホンリュウ ウミニイタリテ マタカエラズ キミミズヤ コウドウノメイキョウニ ハクハツヲカナシムヲ アシタニハ クロイトノゴトキモ クレニハユキトナル ジンセイイヲエレバ スベカラク カンヲツクスベシ キンソンヲシテ ムナシク ツキニタイセシムルコトナカレ
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私見です。 良くできていますが、若干注文を。 以下に留意すると締まった印象になります。 コウドウノメイキョウニ・・・「ニ」は不要 高堂明鏡が擬人化されているのです。 クロイト・・・「セイシ」 雅語の青糸を使っているので翻訳すると詩の意が殺がれる。 カンヲツクスベシ・・・次句に繋がるので「ベク」 イヲエレバ・・・「レ」は不要 口語的になっている。 タイセシムルコト・・・「コト」は無くてもよい 釈迦に説法かもしれませんが、 漢文は構造に従って読み下せば大差はありませんが、時として違いが出ます。 個々の語の読みは許容の幅と好みがあるので必ずしも一定しません。 伝統的読み方に従うのがよろしいでしょう。 一例を示します、碇豊長氏です。 http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/rs61.htm 將進酒 君不見黄河之水天上來, 奔流到海不復回。 君不見高堂明鏡悲白髮, 朝如青絲暮成雪。 人生得意須盡歡, 莫使金尊空對月。 君 見ずや 黄河の水 天上より來たるを, 奔流 海に到りて 復(ま)た 回(かへ)らず。 君 見ずや 高堂の明鏡 白髮を 悲しむを, 朝には 青絲の如きも 暮には 雪と 成る。 人生 意を得(え)ば 須(すべか)らく 歡を 盡くすべく, 金尊をして 空しく 月に對せしむる 莫(なか)れ。 参考に、もう一例・・・私は好みません。 君見不や黄河之水 天上より來る 奔流して海に到り復回ら不。 君見不や高堂の明鏡 白髪を悲しむ 朝には?絲の如く暮には雪と成る。 人生 意を得て須らく歡を盡すべし 金樽をして空しく月に對せしむる莫れ。 余談になりますが、 ”青糸”も音読すれば ”せいし” ですし、 口語訳で訓読すれば ”くろいと、くろかみ” となるでしょう。 ”クロイト”となさった通り、 ”青糸qing1si1”は中国語では ”黒く細い絹糸=黒髪” です。 "青青”は暗くどんより、"青鞋"は黒布の靴、"青眼"は黒目、"青牛"は黒い牛etc. 青や緑は黒の意味を内在しますが、日本語では表に出ません。 黒髪の雅語は、濡烏(ぬれがらす)、烏羽色(からすばいろ)、烏羽(からすば)。 緑の黒髪はあっても、青は馬の毛色にしか使わない?
お礼
とてもよくわかりました。 ありがとうございます。 追記で質問させていただけますか? 1句は、人生儚いものだから良い機を大切にというようにとれますが、 2句以降になると自分は必要とされている呑んで多いに騒ごうというようにも思えます。 1句と2句を別の意味にとらえることはできますか?