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次の一文の「奏す」について。
うちうちに思いたまふるさまを奏したまへ。 上の一文での奏すは尊敬語と考えていいのでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
こんばんは。 おそらく質問者様は、「たまへ」が尊敬語であるから「奏す」も尊敬語なのではないかと考えられたのではないかと思います。 手元の古語辞典に、まったく同じ文が、たまたま例文として載っていました。 内々に、思ひたまふるさまを奏したまへ = 私の存じておりますことを、そっと奏上してください。 ここで、 「たまふる」や「たまへ」は、尊敬語にも謙譲語にもなれますが、 この文での「たまふる」は謙譲語、「たまへ」は尊敬語です。 「奏す」は、天皇や院に対して「言う」ことを表すときの、専用の謙譲語です。 ですから、今話している相手が「奏す」ことをやってくれるように、「たまへ」で頼んでいることになります。 要は、 「申し上げてくれませんか。」 ということですね。 伝言してくれるのは自分ではなく話し相手なのに、「申し上げてください」は違和感があるでしょうが。 ちょっとややこしいですが、「奏す」自体が謙譲語であることには変わりはありません。 「専用」ということで。 ご参考になりましたら。
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- miirumatsu
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回答No.1
謙譲語です。 どこからわかってないのかな? なんで尊敬語だと思ったのか、良かったら追加なさって。 もう少し助言できますよ。
お礼
詳しい解説をしていただき、ありがとうございました。 出だしから、訳を完全に誤っていました。そのせいで後半の解釈もめちゃめちゃになってしまいました。 回答を読んで理解することができました。