在原業平 月やあらぬ・・・直訳するとどうなりますか
在原業平が次のような歌を詠んでいます。
月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつはもとの身にして
下記サイトの現代語訳は次のようになっています。
自分ひとりは昔ながらの自分であって、こうして眺めている月や春の景色が昔のままでないことなど、あり得ようか。
昔と同じ晴れ晴れとした月の光であり、梅の咲き誇る春景色であるはずなのに、これほど違って見えるということは、もう自分の境遇がすっかり昔とは違ってしまったということなのだ。
◇月やあらぬ 「月や昔の月ならぬ」の略。月は昔の月でないことがあろうか。
「や」は反語・疑問両説あるが、ここでは反語にとった。
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/narihira.html より引用
この歌を直訳するとどうなりますか?
月やあらぬ・・・月は昔の月でないことがあろうか。
春や昔の春ならぬ・・・春は昔の春でないことがあろうか。
我が身ひとつはもとの身にして・・・私の身ひとつはもとの身であるのに?
月は昔の月でないことがあろうか。(いや、昔の月と同じである。)
春は昔の春でないことがあろうか。(いや、昔の春と同じである。)
私の身ひとつはもとの身であるのに。(月や春は昔と同じように見えない。)?
「月は昔の月ではない。春は昔の春ではない。私の身ひとつはもとの身であるのに。
(私の身は昔のままなのに、どうして月や春は同じように見えないのだろう。)」
とするのは間違いですか。
お礼
有難う御座いました。