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係り結びについて
今御伽草子(岩波書店)の文法分析をしているのですが、p67の一行目にこういう文章があります。 (中略)在原業平かとぞ申すばかりなり。 ここで「ぞ」~「なり」は係り結びの法則で 「なり」は「なる」にならないといけないのに「なり」のままで終わってるのはなぜでしょうか? それとも他に何かあるのですか、おしえてください
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もと国語教師です。 #1さん、 #2さんが仰るとおり、主語(空主語)がかかるのは「申す」だと思います。 いわゆる、「係り結びの消滅」で、結びが流れたのでしょう。 いずれにしても、「ばかり」につながるために、四段動詞「申す」は連体形になっていますが、これは結ぶために連体形になったのではないと言えると思います。 室町時代あたりは、動詞変化も変動が多かったと思いますし、(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%82%E3%82%8A%E7%B5%90%E3%81%B3) 係り結びをちゃんと使える人も減少していった時代ではないかと思いますので、何事も断定はしたくないですが。
お礼
元国語教師と言う事でたのもしい回答ありがとうございました。いつも係り結びは文末にかかるもものだと思ってました。