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「小乗仏教」という言葉の使用が適切でない理由
「小乗仏教」という言葉の使用が適切でない理由とは何ですか? 以前、仏教について「仏教は主に小乗仏教と大乗仏教に分類されるが、小乗仏教という言葉の使用は適切ではない」という話を聞きました。 イマイチこの意味がわからないのですが…。 小乗仏教は上座部仏教の蔑称であるから適切ではない、のでしょうか? どなたか回答お願いします。
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もともと「大乗仏教」と「小乗仏教」が存在したわけではありません。 釈迦の教えを忠実に守る上座部仏教というのがあり、 それに対し後から出てきた一派(つまり新興宗教)が自らを大乗(仏教)と名乗り、先に存在する上座部仏教のことを古くて小さな考えしか持たない小乗(仏教)だと罵った言い方をしたものです。 上座部仏教にすれば、大乗と名乗る団体こそ新参者に過ぎない軽蔑すべき団体ですが、いかにせん大衆を味方につけた大乗側の圧倒的な勝利に、上座部仏教は小乗との汚名を着せられた格好になったものです。 歴史的に考えても、釈迦の教えを忠実に守る上座部仏教は決して低く見られる存在でなく、大乗側が勝手に付けた蔑称は好ましくないと言うことです。
お礼
小乗と大乗の間にこんな歴史があったとは知りませんでした… ありがとうございます