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科学史について
科学史についての質問です。ジョバンニ・リッチョーリの『新アルマゲスト』の中でリッチョーリの考えを書き表したような絵?があるのをご存知の方はいらっしゃるでしょうか。(分かりにくくてすいません) その絵に対しての科学史の観点からのコメントを考えているのですが、なかなかいい考えが思いつくません。どなたか出来るだけ詳しく解説お願いします。 また天文学の発展や変遷の中(ガリレオやコペルニクスなど)で、注目すべき事柄や問題は皆さんは何だと考えていますか? できるだけ多くの方の意見が聞きたいので、わかる方はぜひお答えください。
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お礼を拝見しました。ありがとうございます。 ガリレオ裁判についてですか。そうですねぇ、そのレポートにどんなパースペクティブをお持ちなのかわからないからあれですけど、いちばん基本的な事(そのくせ、あんまり書かれない)を書いたら良いんじゃないでしょうか。 ガリレオというと、日本ではすぐに地動説の科学性に論題が集まりますが、他国ではむしろ、ジョルダーノ・ブルーノを引き合いに出して地動説の異端審問について論じられます。ガリレオの場合は、地動説そのものが審問の対象ですが、ブルーノの場合は輪廻転生、つまりキリスト教の教義なんですね。そして後者にこそ、当時の教会が危惧した異端性の最たるものがある。 だから、地動説審問についてはブルーノの事情を踏まえた上で、ガリレオを扱ったほうが、内容に重みが出ると思います。ガリレオは残り、ブルーノは火刑に処せられた。 通常、ルネサンスはブルーノの火刑を持って終焉したと言われますが、ルネサンスという中世世界が終わるということと、ガリレオの関係を書いたらいちばんノーマルで良いのでは? と思います。 むしろそうではなく、ガリレオという人物を炙り出したいのだと思われるなら――あの審問に切り口を求めるのではなく、パドヴァ時代から追ってみるほうが良いと思います。最近出た、良書をご紹介しておきますね。 ・Luigi Guerrini, 'Ricerche su Galileo e il primo Seicento.' 2004.
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- ri_rong
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連続でどうもすいません。どうにも気になって、拡大したりしながら見てみたんですが、どうやら女は「Non inclinabitur in saeculum saeculi」と言ってるようですね。saeculumとsaeculiが何を言ってるのかよくわかりませんが、そのために動かされるべきではない――と言ってるようです。 saeculumと喩えられてるのは、「思いこみ」のひとつなんでしょうけれど。 男の言葉は、有名ですよね。 ミケランジェロの天地創造ですか、こう、指を差し向けるという絵画ではお馴染みの構図です。詩篇に出てきますから、とすれば女の言葉も詩篇のどこかだろうと思いますが、ちょっとウェブを調べたら出てきましたよ。――Mementote mirabilium eius quae fecit prodigia eius et iudicia oris eius(大地をその基礎のうえに据えられたので、永遠に揺らぎません)という文章のことですね(解決!)。 ああ、すっきりした。
お礼
ありがとうございます!まだはっきり出はないですが、少しずつこの絵の意味するものがわかってきました。 追加の質問ですいませんが、「ガリレオ裁判」についてのレポートを書きたいと思っているのですが、なかなか案がまとまりません。 ri_rong さんならどのようなことに注目してお書きになりますか?
- ri_rong
- ベストアンサー率56% (30/53)
>リッチョーリの考えを書き表したような絵? ↓扉のことですか? ・http://microcosmos.uchicago.edu/ptolemy/almagestum_novum_detail.html 右下に少し解説が付されていますね。右側の足元に、旧『アルマゲスト』であるプトレマイオスの宇宙図が転がっています。代わって、天秤にはコペルニクスの新しい宇宙図(地動説)が見えます。解説の内容はこんな感じですが、もうひとつ加えるなら、右側の下がっているほうの天秤には、金星と土星のあいだに地球が位置しています。これは著者が、ティコ・ブラーエとは違ったモデルで宇宙を考えるよという意思表示なんでしょうね。 あとはそうですね、左側の男は「Videbo caelos tuos, opera digitor tuor」と言ってますね。きみの指差すものが天となるであろう――という感じですか。右側の女は、これはちょっとぼやけて見えづらいですが、男の声と併せれば詩篇の一節という感じでしょうか。 こんな感じですけど、どうでしょうね。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。参考になりました^^ まずは上にある本を読んでみます!