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責任とは何か
哲学者のカントとホワイトヘッドという方がいるのですが、この2人は責任とは何かをどのように論じていたかご存じのかた、教えてください。文献でも構いません。
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宇宙スケールでなんか時事的な話題みたいなので答えさせてください。 この課題を出した先生は、かなりの不心得者です。 2006年7月3日に、「国際ホワイトヘッド学会」が開催されまして、 そこでのホルスト・ヘルマンさんの講演が「このまま」の表題でした。 著作権というのがあるので、課題を出した教授さんがこの関連で (会議のテーマをねたに) 何か論文を書くとすると大問題です。(前置き終わり) 講演でのキーワードは、「世界(観的)忠誠心=ワールドロイヤリティー)」と「道徳的定言命法」でした。 回答はじめ この講演で語られたことは= ホワイトヘッド: 世界観的忠誠心をその核として成り立つ形而上学は、学として宇宙秩序(コスモス)の達観・洞察を目的としてもち、責任とはコスモスとの「動機的理解」の表現である。 カント: 道徳的形而上学で忘れてはならないこととは、「宇宙秩序とこの胸に脈打つ道徳法である」一方、この結びつきに基礎付けられた行動が責任の中心をなすものである。 ということでした。「コスモスとの結びつき」を表現するの言葉は、 「Correspondenceコレスポンデンス」が使われていました。 信念のコンタクトというべきでしょうか? この辺はご自分で検討ください。 哲学者で、「数学が大事」という人は、大体2種類に分けることが出来ます。 ひとつは、啓示の哲学。コスモ(ス)と調和・対話する個人が良心を基礎に、善の行動を成すべきであると主張する人たち =ホワイトヘッド・デューイ・カント。 と もうひとつは、相対主義的教義主義の人たち(多くの場合アメリカ・フランスのエセ哲学者たち)です。 この人たちはみんなキリスト教文化の影響下にあります。 "Whatever is found in 'practice' must lie within the scope of the metaphysical description. When the description fails to include the 'practice', the metaphysics is inadequate and requires revision. There can be no appeal to practice to supplement metaphysics, so long as we remain contented with our metaphysical doctrines. Metaphysics is nothing but the description of generalities which apply to all the details of practice" (P & R, p. 13).1 Whitehead (1978), Process and Reality. An Essay in Cosmologyより 回答に入れたほうがいいのは、ホワイトヘッドの師匠ロイスが、信念に裏打ちされた行為こそ「永遠という修辞」をまとうにふさわしい行為であると述べ、この言葉に大いに感銘したという「事実」、そして、ホワイトヘッドは、「ハーバード大学ロイス後継者学会」とも親交が深かったということの二つでしょう。 また内容詳細は、彼の著作The Aims of Education and other Essays(1962)の中に詳しく書いてあります。 カントは、「知恵の聖典(意味はわかるはずです)が大事」という言葉を強調しそれ以上は述べていません。 上記の内容を加味すれば落第点はないと思います。 下記の書籍の邦訳を探してみてください。 Hampe, M. (1998), Alfred North Whitehead, München Jaeger, W. (1944), Die Formung des griechischen Menschen, Berlin Kann, Chr. (2001), Fußnoten zu Platon. Philosophiegeschichte bei A. N. Whitehead, Hamburg Kant, I. (1900 ff.), Kritik der praktischen Vernunft, in: Kant's Gesammelte Schriften, Bd. 5, Berlin/Leipzig 実践理性批判のこと Lowe, U. (1990), Alfred North Whitehead, Vol. II, Baltimore Martin, G. (1945), Allgemeine Metaphysik. Ihre Probleme und ihre Methode, Berlin ホワイトヘッド全集のエッセイ項目・目次を探してください Whitehead, A. N. (1962), The Aims of Education and other Essays, London Whitehead, A. N.(1927), Religion in the Making, Cambridge Whitehead, A. N.(1978), Process and Reality. An Essay in Cosmology, New York レジュメをPDF形式でダウンロードできたと思いますが?どこだったかな