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哲学の卒業論文が、まとめただけになる

学部生、哲学専攻です。 卒業論文のテーマとして、ある哲学者の概念を考察するというようなもので取り組もうと考えています。 (例) カントにおける永遠平和 カントにおいて永遠平和はどのように達成されるか? しかし、このような論文だと、哲学者の言っていることをまとめただけで、自分の意見や考察など、そういうものはなくなりませんか? もちろん、対象の概念を特定の見方から読む、ということであれば、考察の余地があると思います。(フェミニズム批評など) また、対象の概念がとても比喩的だったりして、そもそも解釈が必要なものである場合も、自分なりの考察が生まれ得ると思います。 ですが、哲学者自身が明確に書いた、誰が読んでもそうだと言える概念が対象の時、「AはBをCだからDだと考えている。」で終わりませんか? (例) カントにおいて永遠平和はどのように達成されるか? 「カントは、永遠平和を、このように考えていて、達成のためには、こういう道筋を考えている。だからカントにおける永遠平和は、このように達成される。」 このようなテーマだと、特定の場合をのぞいて、ある哲学者の文章の要約にしかならないと思います。 そんなのでいいんでしょうか? もちろん、学部レベルのものなので、新規性を追求したりする必要はないのですが、流石に考察一切なしで、哲学者の論証を整理しただけというのは、ダメじゃないでしょうか? 【質問】 ・単なる要約になってしまわないか ・それでもいいのかどうか ・もしダメならどうすればいいのか

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  • Nakay702
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回答No.3

>このようなテーマだと、特定の場合をのぞいて、ある哲学者の文章の要約にしかならないと思います。そんなのでいいんでしょうか? もちろん、学部レベルのものなので、新規性を追求したりする必要はないのですが、流石に考察一切なしで、哲学者の論証を整理しただけというのは、ダメじゃないでしょうか? >【質問】・単なる要約になってしまわないか ・それでもいいのかどうか ・もしダメならどうすればいいのか ⇒そうですね、学卒の論文とはいえ、哲学者の文章の要約だけでは評価されないかも知れませんね。しかし、要約以外の考察を加えることはできます。以下のような方法です。 ①カントの所説に何らかの疑問を呈する。例えば、戦争状態を終結させるために国際連合の理念が有用であるとする所説は分かるし、実際、現在の「国際連合組織」は彼の発想に負うところが大きいと言えます。しかし、彼の所説は続き、戦争状態を終結させ、永遠平和状態に到達するための最善の形態は「世界共和国」といいます。しかしこれは理念的に過ぎるように思われます。国際平和連合から世界共和国につなげる構想は理想的かも知れませんが、その間の乖離が大きすぎて永遠のユートピアに終わる可能性が濃厚だと推測される*からです。 ②先行研究を参照したり、引用したり、コメントをつけたりします。そうすることを「間テキスト性(の効果)」と言い、ある種の付加価値が添えられます。先行研究の一例として、『現代思想事典』のなかで渋沢龍彦氏の書いている「悪」*が面白いです。結び近くで、「カントの知らなかった近代の悪はロマン主義およびニヒリズムとともに誕生した」と述べています。 ③フェミニズム批評の関連では、若干脱線気味になるかも知れませんが、志村武氏が『哲人とエロス』 ― 「男性を哲学すべき優美な女性とカント」*で面白いことをいろいろ述べています。論文とはいえ、論旨の流れや関連付け次第では、ある種の脱線も許されるでしょうし、論文全体に潤いを与えることになる可能性も出てきます。 以上のとおり、「単なる要約」以外の関連事項はいろいろあります。どうぞご検討ください。なお不明点や疑問点がありましたらその旨コメントなされば、折り返しお返事します。 なお、大きなテーマの疑問点などを含め、関連事項(上述中の*印部分など)のご質問の際は、スレを改めていただけると嬉しいです。このサイトも、新しい質問を歓迎してくれると思います。

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その他の回答 (2)

回答No.2

a) あなたの例で言えば、カントの永遠平和と、人類の政治的な永遠平和は、どう結びつくのか、結びつかないのか、あなた自身で考察を加えれば善いでしょう。

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  • hiro_1116
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回答No.1

ご自身で「考察する」のがポイントだと思います。

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