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世論操作の手法で、限定した選択肢を用意してあたかも自由意志で選んだと民衆に錯覚させながら誘導する行為の名称は?

以前、ウィキペディアで見た記憶があります。 国家が、あらかじめ市民が選べる選択肢を恣意的に限定し、あたかも自分が自由意志で選んだかのような錯覚を与えつつ、世論、市民運動などを誘導するという政治手法が存在します。 こうした手法の名称をご教示下さい。 ウィキペディアで、世論操作、プロパガンダなどのキーワードで調べましたけれど、どうしてもたどり着けませんでした。 よろしくお願いします。

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  • Diogenesis
  • ベストアンサー率49% (859/1722)
回答No.2

ご質問への回答としては #1さんのおっしゃる“canalization”が妥当なものだと思います。 ただし “canalization”を「条件付け」と訳すのは心理学とは別の特定業界の流儀でしょう。 心理学で「条件づけ」といえば“conditioning”ですから。 心理学の世界では“canalization”を「水路づけ」と訳します。 またその意味するところも,ご質問の内容とはズレがあります。 この用語に心理学的な意味あいを付与したのはフランスの心理学者・精神医学者ピエール・ジャネとされています。 ジャネの用法では,ある欲求を満たす手段が複数あり,そのいずれもが選択可能であるとき, たまたま選択したひとつの手段が欲求を満たしてくれると,以降しだいに欲求とその手段が連結し固定化するようになることを指していたようです。 この意味での「水路づけ」は,同時代のアメリカの心理学者ソーンダイクが提唱した「効果の法則」と良く似ています。 その後,アメリカの心理学者マーフィ(マーフィーの法則とは無関係)は 人の趣味,嗜好,習慣,価値観などが固定化していくことも水路づけによって説明しました。 しかし「効果の法則」が行動分析の祖スキナーによって「オペラント条件づけ」の理論として再定式化され影響力を拡大していった陰で, 水路づけの理論がそれ以上に発展することはなかったようです。 ご質問にあるような政治学ないし社会学的意味あいでの用法については, 下記のような第二次大戦後まもない時期の日本語文献にすでに例が見られます。 ■アメリカ文化の問題 ――パール・バックの答に寄せて――/宮本百合子  http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/3482_12388.html 文脈からは都留重人がアメリカ文化を論じる座談会のなかで「キャナライゼーション」の語を用いたように読めます。 このような意味あいでの用法がどこに由来するのか, 今ははっきりしたことが言えませんが,私なりに少し探求してみたいと思います。

litter2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 ジャネの用法ですと、おっしゃるようにたしかに質問とはちがってますね。 心理学を勉強したことがないので、暗中模索の状態です。 きょう図書館へも足を伸ばしました。 政治学、社会学、心理学、膨大な書物を前にして途方に暮れました。 モヤモヤを解消しないと気の済まないタチですので、なんとしてでも答えにたどり着こうと思います。

その他の回答 (1)

  • 4017B
  • ベストアンサー率73% (1336/1814)
回答No.1

「キャナライゼーション」もしくは「キャナリゼーション」の事でしょうか? 英語でのセペルは“canalization”となり、意味は… 1. 運河の開設 2. 水路への導入, (感情などの)はけ口付与 3. (水道・ガスなどの)配管, 供給 ~となっていますが、そこから転じて心理学用語で「条件付け」の事を指します。 通常は“イエスセット(肯定的に反応したくなる気分)”を含む行為を何度も繰り返す事で、その方向に流れやすい条件付けがされてしまう心理的な現象の事です。一種のコールドリーディング的な物とも言えます。 かなりマイナーというか、専門性の強い用語なのでwikiにも解説は無かったはずです。 より詳しい解説を求めるのなら、社会心理学の専門家などに聞くしかないと思います。

litter2
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 そのような専門用語があるとは、心理学とは興味深い学問ですね。 ご指摘のとおりウィキペディアで探していたものとはちがいますが、 大変勉強になりました。

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