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近世文学とお菓子、江戸時代の食文化
大学で近世文学ゼミに所属している者です。 卒論で、江戸時代のお菓子、または庶民の食文化を扱いたいと考えているのですが、具体的な構想がなかなか固められません。 お菓子やその他の食べ物が登場する近世文学作品といえば、お菓子好きな十返舎一九の『東海道中膝栗毛』や、井原西鶴の作品群を思いつくのですが…。 それらから、何をどう論じればいいのやら、困っています。 江戸時代には料理本などもたくさんありましたが、文学とは離れてしまうでしょうし…。 アドバイスやヒント、アイデアをお聞かせ願えれば幸いです。 よろしくお願いします。
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こんにちは。 菓子の分野のみですが有力な研究拠点を一つ紹介しておきます。東京圏にいるのなら必ず訪問するべきかと思います。 http://www.toraya-group.co.jp/gallery/dat_index.html#gallery002 ここの担当者(女性)も大学で和菓子に付いて調べているうちに、とうとうこの有名な店に勤めることになり、その後も引き続き研究されているとのことです(記憶違いが含まれる可能性在り)。 少なくとも、差し当たりどのような本や文献を読むのが良いか、という教示はしていただけるでしょう。 ここで挙げられている『膝栗毛』の線で行くなら、諸国の名物菓子と江戸庶民の係わりに付いて調べてみるというのもあるでしょう。確か安倍川餅が出てくるのではないかと思います。あれも江戸の町民が似たようなものを市中で食べることが出来たのかどうか、質問されたら普通の人は答えられませんね。私も知りません。 実は私の近所の東海道筋にこんな店が在ります。 http://www.wagashi.or.jp/tokyo/shop/1915.htm 大森は江戸の市中ではないのですが、そういう機会が絶無ではなかったことが判ります。川崎大師にお参りに行くのが当時の遊山の一つでしたが、その往還にここにも寄ったかもしれません。 もっと探すと或いはほかにも類似の餅を出した店が見つかるかもしれません。ただしこの方面に付いて知るには当時の道中案内や、江戸に関する地誌、更には随筆もある程度渉猟する必要があるでしょう。 目指しているものから少し離れる内容になってきたような気もします。さまざまな切り口が考えられるだけに、これも一つの見方と受け止めてください。うまくまとまりそうなテーマを見つけられると良いですね。
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- HANANOKEIJ
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http://www.ruralnet.or.jp/zensyu/syoku.htm http://www.ruralnet.or.jp/fdk/ http://www.ruralnet.or.jp/zensyu/byokasuchi/ 江戸時代の儒学者、洋学者たちの藩政改革など面白そうです。 横井小楠は、熊本ですが、肥後では、私塾をひらいていますが、福井越前では、藩主の相談役になり、幕末の尊皇攘夷、開国など思想的なリーダーになります。 お住まいの地域の天保の改革を調べてみると、幕末の人物が見えてきます。
お礼
貴重なアドバイスをありがとうございます。 文学作品をいう枠にとらわれていたので、藩政改革というのは思いもよらない視点でした。 ご紹介頂いた本は、食文化だけでなく、江戸という時代を知るのにもとても役立ちそうです。大変興味をひかれたので、ぜひ読んでみたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
ご丁寧なアドバイスありがとうございます。 江戸時代から有名だった虎屋は、西鶴作品にも登場しますね。諸国の名菓と江戸庶民の関わり、というのは興味深いです。 菓子が文学作品の中でどのように扱われ、読者はそれをどのように享受していたか、という視点につなげるのもいいかもしれません。 大変助かりました、おかげで糸口が掴めそうです。頂いた助言を参考に、もっと考えてみたいと思います。 ありがとうございました。