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江戸時代のベストセラー。

江戸時代のベストセラーと言えば、十返舎一九『東海道中膝栗毛』を思いついたのですが、『東海道中膝栗毛』以上に売れた本はありますか。 また、どのくらいの部数(冊数)が売れたのでしょうか。 Wiki「東海道中膝栗毛」によれば、 「人気作品となり刊行は『東海道中膝栗毛』と『続膝栗毛』あわせて20編・21年間の長期に及んだ」とあります。 よろしくお願いいたします。

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  • pri_tama
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回答No.3

>長い小説  江戸時代の文学には、「俊傑神稲水滸伝」という、刊行が文政11年から54年をかけ 28編 140冊となった、江戸時代の読本作品の超大作が有ったりします。  因みに、小説に限らなければもっと長期間にわたり刊行された物も有ります。 例1:『塵劫記』 1627年出版  吉田光由により出版され、九九などの基礎的な知識から、両替や利息計算などの実用的な計算まで解説した和算の名書で、明治時代までの200年以上に渡って、400種類以上の本が出版され、寺子屋等で教本等として用いられた。 例2:役者評判記 最古のもので1659年出版  歌舞伎役者を対象に、毎年技芸批評の書物として明治20年頃まで200年近く毎年定期的に発行された営利書籍。  (京・江戸・大坂をそれぞれ一冊とする三冊本構成として毎年発行)  同様に、長期間に渡って定期的に刊行されたものに「吉原細見」(江戸の吉原遊廓についての案内書)が有ったりします。  こちらも、160年間に渡り、年1~2回程度商用の営利出版として発刊されています。 >また、どのくらいの部数(冊数)が売れたのでしょうか。  江戸時代ですと、出版数が1,000冊を超えると今で言うベストセラーとされたようです。  ただ、浮世絵等の人気作には1万枚を超える発行数が確認されています。  (木版画を使用する事に伴う、出版上限に制約が常に付きまとう…。)  なお当時は、著作権と言う概念が薄いので、再現にハードルが高い挿絵を除いた文章コピーの海賊版が多発したようで、発刊数の確定は出来ませんが、超人気作家の作品であれば、1冊あたり1万冊前後の発行が最終的には有ったのではないかと推定されます。  (上記から『東海道中膝栗毛』だと、全巻総計50万冊を発行と推定されています。)

kouki-koureisya
質問者

お礼

再度のご回答ありがとうございます。 「俊傑神稲水滸伝」、すごい本があったのですね。 私は初耳ですが、コトバンクによれば「八犬伝」に比肩する長編小説だそうです。 「水滸伝」にならって物語を構成したものだそうですから、評価されていないのかもしれませんね。

その他の回答 (2)

  • pri_tama
  • ベストアンサー率47% (678/1421)
回答No.2

>『東海道中膝栗毛』以上に売れた本はありますか。  おそらくですが、原稿料のみで生計を営むことのできた日本で最初の著述家と言われる、曲亭馬琴(滝沢馬琴)が28年 全98巻、106冊を擁した「南総里見八犬伝」の方が部数(冊数)は出ているのではないかと思います。  馬琴の著書では、年間500冊程度しか生産できなかったと言っておりますが、驚くべきことに八犬伝は明治40年代まで印刷が継続されています。  ⇒ 「明治四十四年十一月十四日廿三版發行 定價金七拾五錢」との記録が有る。  明治の中頃に成っても、庶民の娯楽小説と言えば馬琴の作品(八犬伝以外でも「傾城水滸伝」という、版木の磨耗で三度も彫りなおした名作も有る。)だった様で、近代日本文学の成立や演劇改良運動に大きな影響を与えた坪内逍遥から、近代文学が乗り越えなければ成らない作品だと評しています。  さらに、明治20年代には、印刷の主軸が活版印刷へ移行しており、大正2年には映画化、昭和39年にはTVドラマ化しており、近年は漫画・アニメ・ゲームでヒット作が有ります。

kouki-koureisya
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 「南総里見八犬伝」、思い出しました。 20年以上も前のことですが、定年後には日本一?長い小説を読んでみてはどうかと、あるエッセイで読みました。 作者は、字数を調べて「南総里見八犬伝」が最多だと書いていたと思います。 次いで「大菩薩峠」だったように思いますが、私は、「大菩薩峠」を読みました。 いろんなことを思い出すきっかけになりました。

  • oska2
  • ベストアンサー率44% (2301/5116)
回答No.1

>『東海道中膝栗毛』以上に売れた本はありますか。 『東海道中膝栗毛』は、自由に旅が出来ない江戸っ子に人気の物語ですよね。 当然、商人の街・天下の台所である大坂でベストセラーになった物語もあります。 井原西鶴の「好色一代男」は、有名ですね。 また、大坂らしい「世間胸算用」も・・・。

kouki-koureisya
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 そうですね、大坂にも人気作家がいましたからね。 「大坂もの」も読んでみます。 近頃、原文にチャレンジしているのですが、面白くてやめられません。

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