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掛け声はなんのため?
最近江戸時代の文学(西鶴や近松など)に凝ってて 歌舞伎なども観て見たいと思いますが、 実況のCDなど聴いていて、 どうしても観客の「おたーや!」「ナカムラヤ!」 などの掛け声が耳について苦手です。 人情噺などしんみり演じてるときにもし隣で 「いよっ!」とか言われると思わず睨んでしまいそうで・・・ 一緒にするなといわれるかもしれませんが シャイクスピアなど舞台で見ていてもみんなシーンとして 劇中の世界に惹き込まれているようです。 能でも浄瑠璃でもおとなしくその世界に浸っていたいと思うのですが 1)そもそもあの掛け声ってなんですか? 2)どうも「通」の人の観るものだという感じを与えられ てわたしのような無知な一般庶民の疎外感を煽ります 歌舞伎は敷居の高い伝統芸能」という気がして・・・ 少なくともわたしの知る限りでは江戸時代には狂言は 職人や町人や女子子供も誰でも楽しめる大衆芸能(娯 楽)だったように思うのですが・・・ すみません。全く無知な質問者です。
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#1です。 >そもそもあの掛け声は所謂歌舞伎の本式の観劇作法なのでしょうか? 観劇作法というより、 観劇スタイルとして確立してしまっています。 >あれなくして歌舞伎狂言は成立しないのですか? 例えるなら、 野球観戦時の応援団と同じようなものです。 トランペットや応援歌なんてゲーム成立の要件ではない。 でもだからといって、 応援団を無くすのは不可能ですよね。 私はあれが苦手で、野球観戦には行けません(^^; ゲームに集中したいんですけどねぇ・・・ 野球も歌舞伎も単なる娯楽です。 見る側の楽しみ方が定着してしまうと、 それを変えるのは、ほとんど不可能ですね。
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- 安房 与太郎(@bilda)
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日本舞踊の「おさらい会」でも“ぞめき屋”という人たちが活躍しています。踊り手に雇われて、ここぞという間合いで「待ってました!」とか「日本一!」などと掛声を発します。 玄人の舞台では、本物の贔屓筋(タニマチ)がタダで声を掛けますが、素人の舞台には、プロの“ぞめき屋”が必要です。現代のアイドルにも、“親衛隊”と称する偽ファンたちが動員されているらしいですね。
お礼
お答えありがとうございました。 とにかく無知なわたしにはいちいち参考になります。 (ぞめき=騒ぐということで一般に使われていますね。) 1番の回答を下さった方の教えてくれたサイトに、 『歌舞伎を好きな人なら誰でも一度は掛けて見たいなぁとおもうのが、あの「掛け声」ではないでしょうか?』 と書かれていましたが。 わたしは掛け声が苦手で劇場に行けません(苦笑) そもそもあの掛け声は所謂歌舞伎の本式の観劇作法なのでしょうか? あれなくして歌舞伎狂言は成立しないのですか?
補足
過去にされた質問への参考サイトに次のようなことが書かれていました(抜粋) 『もし、大向こうさんの近くに座れたら、ちょっと観察してみるのも良いかもしれません。きっと、見事な間合いで大向こうをかけることでしょう。ただ、隣の席になったら、そちら側の耳は塞いでおいた方が良いかもしれません。よく通るお声なので、落ち着いて芝居を楽しめないし、鼓膜が破れるかと思いましたから。まあその場合、イヤホンガイドは耳を塞ぐのに最適かもしれませんね(笑)。 』 無論このサイトでも「掛け声」なくして何の歌舞伎か!」と・・・ そもそもが歌舞伎という芸能は静かに観賞する芸ではないようですね。
- hijyousyudan
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「掛け声」は役者さんに対する声援みたいなものです。 例えば、ミュージシャンのコンサートで、 曲が終わったのにシーンとしていたら寂しいでしょう? やはり声援が飛んでこそ、コンサートは盛り上がる。 それと同じで、しかるべきタイミングで、 しかるべき声を掛けることによって、 その歌舞伎が盛り上がるのですよ。 詳しいことは、参考URLをご覧下さい。
お礼
面白いサイトがあるんですねえ。 う~む。考えさせられます・・・ というのも『与話情浮世横櫛』などはやっぱりじっくりその世界に浸りたいと思ってしまいます。 お富と与三郎の再会の場面で大声など上げられたら鼻白んでしまいそうですね。 『髪結い新三』でも忠七を足蹴にする場面。 源七への啖呵でも同じです。 落語ではよく「名人は高座から姿が消える」 と言われます。もうみんな劇中にいるのと同じ感覚です。 コンサートは以前は随分行きました。 総立ちあり。スタンディングオベイションあり。 いいもんです。それは観客の一体感です。 ・・・何故「良いところで声なんか」と思ってしまいます。 とても参考になりました。 どうもありがとうございました。
補足
参考サイトに書かれている次の文章 『これぞ「江戸前の粋」という形容がぴったりの十一代目の「切られ与三」の台詞をいろどる、まるであちこちでたかれるフラッシュのような「掛け声」。それがお芝居を盛り上げていくのが、CDを聞いていても目に見えるようなのです。』 これには参りました。 わたしは金原亭馬生師匠の『与話情浮世・・・』が大好きです。じっくり語りこんでいく高座、シーンと聞き入る観客。 『まるであちこちでたかれるフラッシュのような「掛け声」』 これはたまりません・・・
お礼
再度のお答えありがとうございます。 教えてくださったサイト、とても参考になりました。 「へえ!」とか「なるほどね」とかの連続です(苦笑) 特に「掛け声」をかける専門家(?)集団の存在には驚きました! 正に仰る通り野球の応援団と変わらないですね。 『私はあれが苦手で、野球観戦には行けません(^^; ゲームに集中したいんですけどねぇ・・・』 なるほど。なんだかそういう方もいらっしゃると思うと 心強いというか(苦笑) 『野球も歌舞伎も単なる娯楽です。 見る側の楽しみ方が定着してしまうと、 それを変えるのは、ほとんど不可能ですね。』 そうですね。 となると、部外者はなかなか馴染めない人間も出てくるでしょうね。 ご親切なお答えまたまた参考になり、また考えさせられました。 どうもありがとうございました。