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高浜虚子の俳句の鑑賞文と鑑賞文の書き方
学校の宿題で高浜虚子の『白牡丹といふといへども紅ほのか』という俳句の鑑賞文を書けという宿題が出ました。 また自分自身鑑賞文の書き方もわかりません。 できれば、この俳句の鑑賞文とその書き方を教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします。
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- kine-ore
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「…という俳句の鑑賞文を書けという宿題」だと断わられたら、アレマアとしか言いようがない気がします。 あまり大それたことは考えず、まず当の句文を幾度も口ずさんで、暗唱してみましょう。 上五の「白牡丹」は何と読むのでしょう。 中七「といふといへども」の意味はおよそお分かりですか。 下五「紅」は「コウ」でしょうか「べに」でしょうか。 季語はどれで、どの季節なのでしょうか。 こんなことは既に授業で習ったからこその宿題なのでしょうね。 でしたら、もう堂々と大きな声で暗唱できるし、それにつれてだんだんと情景も浮き上がってくるはずではないですか。 やがては、御自分なりに、どんな時刻に、どんなところにおいて、どんな気候条件において歌われたものだとイメージが固まりだしたら、それがはや鑑賞ではないでしょうか。 木下利玄の「牡丹と芥子」の連作にたとえば次の歌があります。 「牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置の確かさ」 またこの虚子が兄事した正岡子規にも、次の句があります。 「凛として牡丹動かず真昼中」 山本健吉「基本季語500選」(講談社学術文庫)の牡丹の項の解説では「ことに白牡丹(はくぼたん)は気品が高い」と記しています。 「咲き定まりて静か」「凛として…動かず」といった気品や格調を伝えるには「しろぼたん」より「はくぼたん」の方が納まりやすいといった風に、少し敷衍していけば、自分なりの文章が出来上がっていくのではありませんか。がんばりましょう。