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夏目漱石「こころ」について
42章でKが「覚悟、―覚悟ならないこともない」といっていますが、Kにとっての「覚悟」は、自殺することですか。 あと、なぜ、「ないこともない」という曖昧な言い方をしたのでしょうか。
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42章に出てきたこの覚悟とはお嬢さんを諦める覚悟(と先生は受け取っています)です。 その前の部分で 「……心でそれを止めるだけの覚悟がなければ。………」 と言っていますよね。 それに対して「覚悟、―覚悟ならないこともない」ということです。 そして、Kの萎縮したような態度に先生は安堵しています。 お嬢さんへの恋心を貫く強い意志がKには無さそうだと受け取ったのでしょう。 ここでの「……ないこともない」という あいまいな返事は、 決断に躊躇しているKの心の矛盾や葛藤を表していると思います。 その後、44章で、この「覚悟」の解釈に、先生の中で疑念が生じますね。 参考までね
お礼
よく考えるとやはり自殺することの決心がまだ完璧ではなかったんですね。