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12音技法の衰退について
12音技法は歴史上すぐれた作品を残したのにもかかわらず、20世紀後半に衰退してしまった理由を教えて下さいm(--)m
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ウェーベルンが12音技法を生み出したとき、彼はその新しい技法がしばらく存続すると言いましたが、ご承知の通り何年かして、その手法はもはや主流とはなりませんでした。最も大きな理由は、作曲技法を歴史的に一直線に並べて論じることが、現代においてはもはや不可能となったからです。現代のポスト・モダンの作曲家は、作曲技法を古典→ロマン→12音→無調のような流れでとらえていません。武満徹は音楽は美しければいいと言いました。調性音楽を書く現代の作曲家もいます。要は、作曲の歴史は一直線上に論じられるのではなく、現代から放射線状に歴史を見て現代は論じられているということなのです。