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日本の英語教育はどうして文法と訳読に偏っているのか?
こんにちは。日本の英語教育は文法と訳読に偏っています。これはよく批判されることですよね。でもこういう学習法って、私たちにとって最初の外国語である英語を覚えるにはむしろ効率が悪いような気がします。例えば、「仮定法」なんて言うのは概念的にはそんなに難しくないのに、わざとややこしくしているような印象を受けます。 そこで質問ですが、日本の英語教育はどうして 文法と訳読に偏っているのでしょうか? また、現状の教育のどこを具体的に変えれば、もっとよくなるでしょうか?
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>そこで質問ですが、日本の英語教育はどうして 文法と訳読に偏っているのでしょうか? これは英語に始まったことではなく、江戸時代後期にオランダ語を学んだ時からでしょう。当時は参考書や辞書など、今の英語を学ぶ環境とは比較にならないほど悪かったでしたが、それでも、オランダ語を学ぶ人の多くは既に漢文の素養もあり、訳読というものには慣れていたので、オランダ語に対するハードルもそんなに高くはなかったはずです。 私も疑問に思っていたんですが、文法と訳読を中心としたやり方メリットが発揮されるのは、英語ではなく、大学の第2外国語で学ぶドイツ語やフランス語にあります。つまり、1年間みっちり勉強すれば辞書を片手に難しいテキストを何とか読むことが読めるようになります。これは訳読と文法を中心とした学習のおかげで、脳が外国語学習向けにフォーマットされたからです。しかし、そのフォーマットの作業が実は負担が非常に大きいんですね。 >また、現状の教育のどこを具体的に変えれば、もっとよくなるでしょうか? 現状の教え方を現状モード、私が考えた改善した方法を改善モードと仮に名付けます。そして比較してみます。 (1)現状モードでは、次のレッスンのテキストの新出単語を調べたりするのが宿題に出されますが、改善モードでは、テキストを見ないで数回録音を聞くようにします。大雑把な意味を知ってから初めてテキストで確認します。 (2)現状モードでは、最初に文法の解説をしますが、改善モードでは最初は文法の説明なしに感覚的に意味を掴むようにして、小刻みに後からまとめて文法で整理していきます。全体的に文法は必要性の低いと思われる40%程度を削ります。 (3)現状モードでは得手不得手の個人差が非常に大きくなります。しかし、改善モードでも得手不得手の個人差は小さくありませんし、更に現状モード以上に「語学的センス」が重要になります。つまり、他の教科のように机でコツコツ勉強するだけではトップになれませんし、やはり落ちこぼれも出ます。 (4)現状モードでは英語が得意な人でも会話の苦手な人が多いですが、 改善モードでもみんなが英語を話せるようにはなりません。 (5)現状モードでは英語を覚えるのに苦労しますが、改善モードでも楽ではありません。それなりに根気と忍耐が必要です。英語嫌いの人も少しは減るでしょうけど、現状モードなら英語が得意な人でも音感が鈍い人やあまり話好きでない人にとっては苦痛になるでしょう。 苦痛になるでしょう。
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- leo-ultra
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たぶんあと10年、少なくとも20年も経てば、携帯電話に同時通訳機能がつくのじゃない? たぶん完全な通訳はできないだろうけど、海外旅行で必要なレベルとかにはなるのでは。 それが英語の授業がなくなることにはならないと思うけれど、 必要性はだいぶ減るのじゃない。 だから、今の小学生は英語なんか習わなくてもいいと思うのだけれど、 最近は小学校でも英語を始めたの? 文科省はまったく、未来が見えてないね。
No.3さんへの補足は、こちらからの引用でしょうか? http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4357468.html ecsroc99さん、vishnyaさん、mogu_さん、ご苦労さまです。 英語教育に対する執拗な問題提起に頭が下がります。 ぜひ実際の改革に役立てて下さい。
- anorack
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>また、現状の教育のどこを具体的に変えれば、もっとよくなるでしょうか? 現状に対して、英語で思考する訓練が追加されれば良い、と思います。 と言うのは、外国人など人と英語で議論する際、 いちいち頭の中で、聞いた英語を日本語に翻訳し、日本語で回答を考え、 その回答を英語に翻訳していたら、頭の中がパンクして、フリーズして、 ついには黙り込んでしまい、議論が出来ません。 これは、なにも会話による議論だけでは無く、 e-mailのやり取りを含むインターネット上での議論でも同様のことが言えます。 十代の内から、学校教育において、英語で思考する訓練を行っていれば、 つまり英語で議論出来る訓練―英語で情報発信出来る訓練を実施していれば、 現状よりももっと多くの日本人が世界で活躍出来、世界からもっと認められるでしょう。 ただ、この英語で思考する―英語で議論出来る―英語で情報発信出来る―訓練を、 日本全国の学校に平等で実施するのは極めて困難です。 それが出来る教員を確保するのは困難な上に、この訓練は受ける生徒にも覚悟を必要とします。 従来の丸暗記に比べれば、疲れます。やる気のない生徒にとっては苦痛になります。 格差社会を反映して、子供の学習意欲と親の教育意識が二極化している現在、 日本全国、平等で実施すると、子供達の英語嫌いをかえって増やし、 「子供達を苦しめないで!子供達にゆとりを!そんな勉強止めて」云々の親のクレームも増加。 結局、この訓練は社会の第一線で活躍する人材を多く輩出する名門校のみに限定されてしまい、 現状とは変わりませんが。
- mundolatin
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理由はいくつかあると思います。 まず学校は生徒の脳や体を鍛える場所ですね。跳び箱や鉄棒は社会で役には立たないけど体を鍛えるために学校でやってます。 文法と訳読は若い脳の思考訓練になるし、海外から進んだ知識を得るための英語の読み書き能力の育成にもなるからです。 英文解釈(翻訳)や英作文は「軽く見られてますが」人間が持ってる知力の極限まで引き出すいい訓練になります。 そこで培った知力が(会話能力にはならなくても)大人になって大きな力になると考えたんでしょう。 実際理系では英語が苦手な人は多いけど何とか海外の論文を訳して最新の知識を吸収してます。その時使うのは学校英語です。 英語のカリキュラムが作られた当時は多くの日本人が外国人と直接英語でコミュニケートする状況は想定されてませんしおそらく今後もならないかもしれないです。 次に英会話の授業は「勉強、学習にはそもそも向かない」からです。 英会話は車や自転車の運転みたいに条件反射的なもので 脳を鍛えることにはなりません。英会話ができるからと言って頭がいいと言うわけでもないし 英会話学習は脳の発達にいいというわけでもありません。これは自分の実感です。 英会話は自転車の運転みたいなもので教室で本を広げて勉強しても効果はなく 自転車を運動場で自分で試行錯誤しながら乗りこなすように実際にネイティブを相手に試行錯誤するしかありません。 英会話は勉強とか知力とか試験とかに向いてないんです。 大学の先生は昔からそのことを分かってたので入学試験でも(優秀な生徒を取りたければ) 英文解釈と英作文中心だと誰が賢いかかなりの精度で分かりますから出しつづけたんでしょう。 だから高校以下もその傾向にならったと思います。 もうひとつ、英会話は普遍的じゃないからです。 世界に普遍的な英会話能力はないでしょう。 イギリスの英会話、アメリカ南部の英会話、黒人たちの英語、フィリピンで放されてる英語、インドの英語、アイルランドの英語、ロンドンのアフリカ系で話されてる英語・・・・・・ 口語英語には無数のバリエーションがあります。口語だから時代によって変化もするでしょう。 その中で生徒が将来どんな環境で生きるか分からないのに「英会話」と称してアメリカの標準的な口語英語を教えてもあまり発展性がないと考えたんでしょう。 ところが読み書きの文法は18世紀にイギリスで確立したものが世界でいまも普遍的に通用してます。 それさえ学習すればどこでも通用します。だから教える意味があるんでしょう。 評判が悪い学校英語ですが中学の教科書を丸暗記して音声を聞けば実は日常会話くらいはこなせるようになります。 最近はコミュニケーション重視の英語が教えられてますが週に何時間かネイティブとやった程度で英会話がこなせるようにはならないでしょう。 英語と日本語の間にはかなり大きな溝がありその程度の学習ではどうにもならないでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。
- Agee
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自動車学校と同じだと思います。 自動車学校はルールを教え、ルールに則った運転法を教えます。それは生徒のために安全だからでもありますが、教える方も楽だからです。画一的な方が、生徒から疑問・質問が出ても答えるのが楽ですからね。ルールを逸脱するような生徒は何度でも繰り返し授業を受けさせ、ルールを徹底させ、学校が儲かるようにします:-)。 私は仕事の都合上、一人の教官につけず、毎回空いている別な教官から習いました。その一人が、私の運転を十数分見た後、「あなたは自分勝手な人ですね」と云いました。その時、私に自動車学校への憎悪が芽生えました。何故か?その教官の観察は当たっていたからです(クソー!)。
お礼
回答ありがとうございます。 自動車学校はお金を払ってまで何で叱られなきゃいけないのかと教習中は思いますが、車の免許は金さえポンと出せば誰でも買えるものではないので、それだけに値打ちがありますよね。
- ccloveforu
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僕はけっこういい偏差値の大学出たんですが、英語は得意でした。 今も英語関係の仕事をしています。 おっしゃるような弊害?はあるのかもしれませんが、文法と訳読が できなくて英語ができるようになるとはとても思えません。よく 中学の教科書を徹底的にやることだというアドバイスをするひとが いますが、それって文法と訳読の徹底ですよね。 単語で鍛えられたおかげで、かなりの高度な単語まで楽にこなせます。 結局のところ楽して英語をしゃべれるようになりたいだけなのだと 思います。あんな難しい文法は不要だと。文法はいいですよ。他の 人を煙にまけますしね(笑 今の英語教育は私は賛成です。
補足
回答ありがとうございます。 それでは文法が得意なccloveforuさんは次の質問にどう答えますか? (1)形容詞は名詞を修飾します。では、“My car is yellow.”の yellowは なぜ形容詞なんでしょうか?それでは “This is a car running on the road.”と言った場合、runは動詞なのに名詞を修飾している形になりますが、動詞と形容詞の根本的な違いって何なのでしょうか? (2)have,knowなどの動詞は中学でも最初に習う動詞ですよね。そして、英和辞典で調べると「持っている」、「知っている」という訳語がありますが、和英辞典で引く場合はそれぞれ、「持つ」、「知る」で調べなければなりません。それでは、日本語でも「~いる」の付かないそれらは英語でどういうんですか?つまり、例えば「持つ」と「持っている」は英語ではどう区別するんですか? (3) 例えば try onという群動詞は、try on a suitという形で使われますが、a suitを代名詞に置き換えると、try it onになりますよね。この場合のonの品詞は何になるんでしょうか? その他にも look forのforとか 副詞か前置詞か区別の難しいもがありますが、どうやって品詞を区別したらいいでしょうか? (4)「この鳥は死んでいる。」は英語で“ This bird is dead.”と言いますが、なぜ“This bird is dying”では間違いなんでしょうか? (5) 不定詞の分類で、名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法があるのを習いますが、how to do, what to do, where to do は それぞれ どの用法になりますか? (6) 英語で「私も」という時 “Me too”と言いますよね。MeはIの目的格ですが、この場合、Meが必ずしも主格を表わすとは限りませんが、これはどう説明しますか? また、比較の構文で“He is older than me.”という表現も見かけますが、この場合は thanは接続詞ではなく、前置詞として使われているんでしょうか?
- yuu111
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こんにちは 訳読は、授業の構成が楽なのと、評価を客観的に行いやすい(と思える)からでしょうね。 本当は、みんなこれではだめだと分かっているとは思いますよ。 でも、公教育は巨大ですから、なかなか変えにくいのでしょう
お礼
回答ありがとうございます。
- snowplus
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表向きの理由ですが 今の教育制度は戦後すぐ作られたものです 当時の日本は欧米に追いつけ追い越せが国是で 欧米がお手本でした つまり見本の文献はすべて英語で書かれていたわけです そこである程度の頭がある人間が図書館に行って英語の文献を解釈して訳す必要が ありましたそこで英文法と単語を覚え英文解釈が出来る人間が 最も必要であり優秀とされたのです そこで大学受験でふるいにかけて受験英語で徹底して英文解釈力を 磨いたわけです このシステムは良く機能して日本は経済大国と なりましたが高度成長の終わった今としては全く時代錯誤の システムになってしまいました 政府としては何を改編していいかわからないので惰性で残っているだけで 現在ではあまり意味があるシステムではないですね
お礼
回答ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。 >ただ、この英語で思考する―英語で議論出来る―英語で情報発信出来る―訓練を、 日本全国の学校に平等で実施するのは極めて困難です。 これは上級者向けというか、素質のある人だけを絞った特訓法ではないでしょうか?