朝貢貿易とは古代中国で始まった制度です。
それまでは物々交換で始まった貿易が次第に通貨を使用するようになり、中国は次第に強大な国家に成長しました。
周辺の弱小国は中国との関係を対等とはいえないようになったのです。
また国内に対しても中国との関係を強調する必要があり、中国皇帝から国王として認めてもらうことが必要になってきました。
この為、中国皇帝に家臣ないし随身の姿勢を表す態度をとりました。
これが貿易朝貢の始まりです。 実態は中国皇帝に貢物を献上すると、皇帝はそれに倍する返礼として品物を与える習慣でした。
周辺国はこうして中国の進歩した品物を入手することが出来ました。
のちにはこの多額の返礼が中国の財政の破たんの原因になるほどでした。
中国と朝貢関係をもったのは日本、琉球、東南アジアをはじめ北方の蛮族などでした。