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小説の中の訳、want の意味について教えてください。
現在、英・日で小説を読んでいます(Paul Austerものです)。 He had been working for so long now at wanting so little that he knew this moment was still several days off. の和訳が「長い間ほとんど食べずに仕事をしてきたので数日間は食べなくてもすむとわかっていた」となっており、この場合の want の意味が「欲しい」、「欠ける」とは違うように思います。 このwant の元の意味とこの使用法についてどなたか教えていただけますか?よろしくお願いします。
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He had been working for so long now at wanting so little 「長い間ほとんど食べずに仕事をしてきたので」という和訳ですね。 ここでのwantは前後の文脈がどういうものかわかりませんが、おそらく文脈上、want so little (food or meals)というようにfoodやmealsが 省略されてるのかもしれません。もしくはfoodやmealsの存在を文脈上自分で推測しなければならない文章なのかもしれません。 こう解釈すると、want=欲する、必要とする、という意味に考えて、「ほとんど何も食事を必要とせずに(欲しないで)」→「ほとんど食べずに」 という感じで、このような和訳になったのかもしれません。 ※補足 want=欠ける、という意味があるとおっしゃってましたが、 英英辞書的には、 want=to suffer because you don't have something. (何かを持ってないから、苦しむ)という感じになります。 some people still want food. 直訳→何人かの人々は、まだ、食料がなくて苦しんでる。 意訳→食料がなくて苦しんでる人も、(世の中には)まだいますよ。 (まぁ、この文章の場合、欲するという意味で解釈してもよいかもしれ ませんけどね。)
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- koolmint13
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まず、City of Glassの翻訳本ですが、amazonのレビューでは、あまり 評判がよくないようです。全体的に、原書の英語と、訳本の日本語が 噛み合ってない部分がありそうですね。 なお#3の人がおっしゃってる柴田氏の訳は残念ながらこの本について は無いようです。 ところで、ご質問の件ですが、 >『わたし』とはいったい誰の事なのでしょう?この最後の部分で作者 >は何を言おうとしているのでしょう? 『わたし』とは、この小説の語り手自身が、物語に介入してきたという 事でしょうね。 結末の意味を知ってるのは、作者自身だけだと思います。本来小説の 結末やその意味するところは、読者が推測したり想像したりする 余地がある事が小説を読むことの醍醐味だと思いますが、この本に関 してはなかなか意味はわからないんじゃないでしょうか。不思議な結末 です。 この本の結末については、YahooやGoogle等で 『City of glass 結末』と検索すれば結構いろんなサイトが出てきま すので、見てみてください。 参考URLとしては↓ http://d.hatena.ne.jp/baatmui/comment?date=20060914 >この小説はジャンル的には純文学と判断していいのでしょうか? SFや推理小説とまでは言えない事から、古典文学というか、まぁ純文学 になってしまうのででしょうかねー。この本はカテゴライズが難しい本 みたいです。適切なジャンルは誰にもわからないので、あまり気にし ない方が良いというのが僕の意見です^^
- go_urn
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こんにちは! Paul Auster と言えば、シ○タ君訳でしょうか?だとすれば、まず外さずに訳しているはずですね。(誤訳の可能性は minimal です。) No. 2 のお方と意見を同じくします。 直訳ですと 彼は非常に長い間、非常に少ないものを欲するように努力してきたので、この瞬間は、なお数日先だということが分かっていた。 となります。 前の文脈で、彼がモノを食べずにすませるようなことが書いてあるとか、ということがあれば、want は want to eat のことでしょう。 どうも違うぞ、ということでしたら、前の文脈を示していただければ考えやすくなります。 以上、ご参考になれば幸いです!
お礼
3ヶ月くらい前に急に思い立って少しずつでもいいので「英語の本に挑戦」を決め、Paul Austerの本を今までに5冊くらい英・日で(最初は日本語の本でストーリーを把握して)それから英語本に挑戦しています。 「幽霊たち」、「鍵のかかった部屋」、「孤独の発明」、「偶然の音楽」等読みました。 でも質問のような小さなことが気になったりして、大まかな筋しか判らないこともよくあります。今回は皆様のご協力で、納得です。 有難う御座います。
- d-y
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「欲しい。欲しがる」で意味が通じると思います。 “work at ~ing”で「~に従事する。~に取り組む。~に努力する」のような意味ですから、“working at wanting little”なら「少ししか欲しがらないようにがんばる。少しで我慢するように努力する」になるのではないかと思います。 ちなみに“this moment”(この瞬間)というのは前後の文脈で意味が分かるようになっているのだと思いますが、「どうしても何か食べないといけなくなる瞬間」のようなことを指しているのでしょうか?
お礼
working for so long now at wanting を「少ししか欲しがらないよう頑張る」と訳すのですね。逆に「」を英訳せよ、といわれたらこんなに英語らしい英語では決して書けないなーと思う私 (>_<)です。 前後の文脈をご紹介させていただきます。 He thought he would stay there until he no longer could. There would be water from the sink to quench his thirst, and that would buy him some time. Eventually, he would get hungry and have to eat. But から質問文になります。その後、He decided not to think about it until he had to. There was no sense in worrying, he thought, no sense in troubling himself with things that did not matter.となりこの段落はここまでです。 このような小説を英・日で読むと、勉強になる事ばかりで、でも大変楽しく毎日貴重な1時間を過ごしています。
お礼
早速のご回答有難う御座います。これは City of Glass です。訳: 山本 楡美子, 郷原 宏です。これは他のPaul Austerの作品のように柴田元幸氏の訳でなく(角川文庫が権利をすでに取得していたからとかで、新潮社による柴田氏の翻訳が実現しなかったようです)、この2人の翻訳のようです。 さて、want の意味は[欲する]から来ているんですね。小説なので前後の意味から判断する、とは思っていましたが、これは飛躍していると感じたので質問した次第です。 小説1冊を読み終えるのは私にとっては一大事。でも、こんな楽しい事が出来る幸せも同時に感じながら挑戦?しています。 処で、この小説について後2件質問させていただいてもいいですか?この小説の結末が理解できません。ページ数にして最後の2ページ位ですが、それまでかろうじて継続したストーリーが混乱の渦の中に入り込んだという感じで、、、。Quinnがどこかへ行ってしまった、と知り、(小説の中の)Paul Austerと一緒に(アフリカ旅行から帰ってきたといっている)『わ た し 』とはいったい誰の事なのでしょう?この最後の部分で作者は何を言おうとしているのでしょう? 2つ目の質問ですが:この小説はジャンル的には純文学と判断していいのでしょうか?もし、違うならどのように捕らえたらいいのか教えてください。よろしくお願いします。