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イミニュゼーション運用
債券ポートフォリオのデキュレーションをその負債のデキュレーションに一致させることにより金利変動によるリスクを最小限度にするパッシブ運用の一つと定義されていますが、よくわかりません。具体的に説明してもらえませんか。
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債券運用で言うところの、デュレーション(Duration:一般名詞としては「期間」の意)は、大雑把に言って「ポートフォリオの平均残存年数」です。 ところで、1年間固定金利で調達してきた資金(利払いは便宜的に満期日のみとする)を、残存2年の割引債で運用すると、1年後に債券を売却するか(=売却価格はその時の市場金利次第)、再度資金を調達しなおすか(金利が上がっていると逆鞘になる可能性もある)、どちらかが必要です。つまり、将来の金利変動で、損益が変わってくる=金利変動リスクがある状態です。 しかし、1年の固定金利調達を残存1年の割引債で運用すれば、こういうリスクは残らず、後は債券がデフォルトになるかどうかの、いわゆる「デフォルトリスク」だけが残ります。 イミュニゼーション(immunization:immunizeとは「免疫にする」という意味)とは、「ポートフォリオ全体としてのデュレーション」を、資産・負債(or想定投資期間)の両側で一致させる事で、「1年固定金利調達+残存1年の割引債」に似たような状態を作って、金利リスクを抑える事を言います。(あくまで、似ているだけで同じではありません。金利変動によって、ポートフォリオ全体のデュレーションも変わっていくからです。そこまで考えるなら、コンベキシティ=Convexityという指標が必要となってきます。) 参考URL http://www.sgyam.co.jp/html/dictionary.htm http://www.infobank.co.jp/dict/dict_22_si.htm http://www.cs.reitaku-u.ac.jp/~ykago/semi/semi1-4.html