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外国債券のリターンはどれくらい?
- 外国債券のリターンについて詳しく教えてください。
- マーケットタイミング戦術で外国債券のリターンを高めることは可能?
- 為替レートと外国債券のリターンについての勘違いがあるか指摘してください。
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良く勉強されているので、ビックリしています。 ここで私の意見を述べさせて頂きます。 #1のお礼に書かれている質問について 確かに債券市場は効率性が高いので、実際に投資タイミングが日本で発生したのは1990年の高金利時代のみで、これ以降は、このタイミングに達していないのは事実です。 世界的に見ても、債券のタイミングは10年に1度ぐらいです。 為替については、米国ならば1995年、ユーロ圏ならば2000年頃、豪州ならば1995年と2000年から2001年にかけてのタイミングですので、「行き過ぎた円高」は10年で数回程度のようです。 つまり、大儲けできるタイミングは10年で数回程度しかないので、私の場合は普段は株式(国内+海外)に投資しておき、そのチャンスがやってきた時に外貨MMFに換えたり、債券に換える事を考えています。 米ドル建て債券は満期を迎える少し前に売却して、BSTにしていたのですが、1$=119円台で円転しています。 これは明らかな超円安ですから、このチャンスは逃しません。 それから、関東大震災に備えて少し前の円高時にBSTを再購入しました。 #2のお礼に対する質問について 市場の効率性を重視するやり方としては債券のインデックスファンドを毎月積み立てて購入する方法が現実的な方法ですが、残念なのはバンガードファンドほど経費率の低いファンドが日本には無い点です。 強いて言えば、外国債券を直接、証券会社で買って時期をずらして購入する方法です。 勿論、税金を考慮してゼロクーポン、利付債を選びます。 現実的にはゼロクーポンを少額購入&年間売却利益50万円以下に抑える運用する。 この場合は外国証券口座管理料がかかりますが、資産総額が大きければ、実質的なコストは安くなります。 この方法ならば債券でも税引後リターンでインフレを少し越える程度は出来ると思います。 ただ、ここまでやれるのなら私だったら株式(日本+海外)インデックス+REIT(日本+海外)インデックス+個人向け国債の組み合わせにします。 こうすれば全般的にインフレに強くなると考えられるからです。 質問者様は非常に良く勉強されている方なので、もしもご希望の回答が得られない点があるかも知れませんが、その点はご了承ください。
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#1です、もう少し補足させてください。 >これからさらに手数料や信託報酬(小額なので投資信託を考えています)を引き、税金を引かれると 「金利変動リスクやデフォルトリスクを取った分報われるはずのリスクプレミアムが相殺され」 この部分がおかしいと思います。 この部分はどこの国(日本でも)でもあるので、外国だから・・・と言う訳ではないと思います。 それに購買力平価は、2国間のインフレ格差を解消しているのに過ぎません。 ただ「自国インフレ率を考えるとむしろマイナスになってしまうような気がします。」については米国で考えれば・・・ 米国インフレ率(11月CPを4.3%)、長期金利4.5%、信託報酬1.3167%(グロソブ)とすれば・・・ 実質金利=4.5%-4.3%-1.3167%=-1.1167% 割りにあいませんね、長期的には損する計算になります。 ただ、私が「ほぼ正しい」と言う表現を用いた理由は、長期では購買力平価が一番強いけど、その国の輸出競争力が強くなっている国は、購買力平価の為替よりも強めになっている現状がある他、これから輸出競争力が強くなる国もあるかも知れないからです。 この部分は私もどうなるか分かりません。
お礼
>「金利変動リスクやデフォルトリスクを取った分報われるはずのリスクプレミアムが相殺され」 >この部分がおかしいと思います。 確かに外国債券に限ったことではなかったですね。相対的に考えなければいけませんでした。 質問から少しずれてしまいますが、もう一つ質問させてください。 できれば市場の効率性に任せたどっしりと構える運用で長期的にインフレ率を超えるリターンを得ることを目標にしています。ポートフォリオに債券を組み込んだ時点でそれは難しいでしょうか?100%株式のリスクも負えないわけではありませんが少し極端すぎるかと思い債券を組み合わせようと思ったのですが、現実の運用を(手数料)考えるとあまりにもリターンが少ないような気がします。
長期ではほぼ購買力平価で正しいと考えて良いです。 収益の大雑把な式は、これで大丈夫だと思います。 実際にはこんなに単純にはいきませんが、私とほぼ同意見です。 >そもそも購買力平価の考え方で >為替レートが収斂していくというのが間違いなのでしょうか? 過去のデータを検証するとこれでほぼ正しい結果になります。 参考URLで物価上昇と為替の推移を述べていますので見てください。 >つまり株式で言うところの >マーケットタイミング戦術を取るということですよね? >こんなことでリターンを高める >(リスクを軽減する?)ことは可能なのですか? 勿論可能で、これをやらないで金利を取る事しか考えない投資家は長期では為替下落でやられています。 例えば、米国の高金利時代に米国債券に投資した人は、大幅な為替暴落で、大幅な為替差損が出ました。 但し、幸い金利が下がってきたので、債券の値上がり益で助かっただけです。 つまり、円高時に円→外貨MMF(BST)に、高金利時に外貨MMF(BST)→残存の長い債券、低金利時は債券→外貨MMF(BST)の循環で良いでしょう。 ただ、米国の場合はマーケットが非常に効率的なので、やっても上手くいかない事もあります。 例えば、20年超の債券価格は、短期金利がこれだけ上昇しても、4%後半と余り金利が上がっていないのです。 為替が円高のチャンスになったら、外貨投資が面白くなると思います。 と言うのも、為替は短期的には購買力平価だけでは動かないので(例えば日米金利差の縮小による円高)、何らかの原因で「行き過ぎた円高」になる事は十分考えられるからです。 それでも、「行き過ぎの円高」は長期的には購買力平価に収斂するので、その時に収益を得る事になると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 購買力平価は長期では有効であったようですね。 >円高時に円→外貨MMF(BST)に、高金利時に外貨MMF(BST)→残存の長い債券、低金利時は債券→外貨MMF(BST)の循環で良いでしょう。 外貨MMFと長期債券をスイッチングさせて資金を回すということは、マーケットが評価している将来の予想インフレ率が誤っているという非効率性を利用して儲けるということででしょうか? 債券市場は比較的効率性が高いと聞いておりますし、私のような素人ではリターンを高めることができるのか不安ですがいかがでしょう。また、円高のタイミングを図っていると投資タイミングを失ってしまうリスクも大きく、そもそも為替レートの行き過ぎを判断してリターンを得ることが可能ならばFXで簡単に大金持ちになれるような気もします。
お礼
丁寧にありがとうございます。 仰るとおり過去に何度か投資タイミングがあったようですが、振り返ってみるとそう見えるだけにも思えてきてしまいます。いざその場にいたときに正しい判断が下せれば問題ないのですが・・・。過去のヒストリカルデータから投資タイミングを図った場合とそうでない場合の検証がしにくいのもどうしようか判断に迷うところです。 >市場の効率性を重視するやり方としては債券のインデックスファンドを毎月積み立てて購入する方法が現実的な方法ですが、残念なのはバンガードファンドほど経費率の低いファンドが日本には無い点です。 国内の投資信託は本当に手数料が高いですね。中央三井外国債券インデックスを考えていましたが、それでもリスクプレミアムの半分以上は年間コストで消えてしまいそうです。私も日本にもバンガードのような運用会社が現れてくれることを切に願っています。 証券会社で直接買う方法も今はまだ小額なので利用するかはわかりませんが税金なども含めてもう少し調べておこうと思います。 >ただ、ここまでやれるのなら私だったら株式(日本+海外)インデックス+REIT(日本+海外)インデックス+個人向け国債の組み合わせにします。 できればREITも組み込もうと思っているのですが、現状で販売されている投資信託では株式インデックスに比べて信託報酬が相当高く設定されているので株式とのリスク分散効果対リターンの低下のバランスが怪しいところです。 >質問者様は非常に良く勉強されている方なので、もしもご希望の回答が得られない点があるかも知れませんが、その点はご了承ください いえいえ、私は単純に最近のゼロ金利政策でやっと投資というものについて調べ始めたまだまだ勉強の身です。丁寧な回答を頂けて非常に参考になりました。