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スクロース濃度勾配遠心
論文を読んでいて分からなかったことがあります。 是非教えてください。 スクロース濃度勾配で遠心する方法があったのですが、スクロースの濃度勾配はどのようにつくるのでしょうか。イメージが全くわきません。よろしくお願いします。 それと、タンパク質をスクロース濃度勾配で遠心した結果をみるとサブユニットに分かれていたのですが、タンパク質を遠心するとサブユニットに分かれるものなのでしょうか。そもそも、どのような条件下でサブユニットがタンパクを形成したり、タンパクがサブユニットにばらばらになったりするのか分かりません。 基本がなってないので、まぬけな質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
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- geneticist12
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>スクロースの濃度勾配はどのようにつくるのでしょうか。 gradient former を使うのが古典的かつ一般的です。gradient formerを言葉だけで説明しても理解しにくいかもしれませんが(何かで調べてみてください)、 二つのリザーバ(アクリル製の円筒がよく使われます)の底ぎりぎりの壁に小さな穴を開けて細いチューブでつなぎます。一方のリザーバには液の引き出し用の穴を同じようにあけてチューブをつなぎます。 引き出し側のリザーバに濃度の高いショ糖液、もう一方に濃度の低いショ糖液を入れます。引き出し側のリザーバをスターラで攪拌しながら、引き出し管からペリスタティックポンプでゆっくりと送液し、遠心管に注入します。最初は濃い液だけが引き出されますが、濃い液が減るにつれ、薄い液が移動してくるので、次第に引き出される液の濃度が下がって行きます。これで、遠心管の底の方が濃度が濃く、上に行くほど濃度が薄い濃度勾配ができます。 簡便法もいろいろ考案されていて、遠心管の底のほうに濃いショ糖液を少し入れて凍らせて、次にちょっと薄い液を少し入れて凍らせる、ということ繰り返して5段階くらいの濃度のショ糖液の氷の層を作り、これをゆっくり解かすことによって濃度勾配を作るという方法もあります。また、単にある濃度のショ糖液を遠心管に入れておいて凍結して、これをゆっくり解かすと、最初に解け出してくる液は濃いショ糖を含み、後になるほどショ糖が薄くなるので濃度勾配ができるという方法もあります。 >タンパク質を遠心するとサブユニットに分かれるものなのでしょうか。 遠心力自体でサブユニットに解離するということではないでしょう。 バッファー条件(塩濃度、pHなど)の変化、還元によるS-S結合の切断、グアニジンや尿素などの変性剤あるいは界面活性剤の添加、金属イオンなどの補因子のキレート除去、などなど、目的のタンパク質の性質よっていろいろな方法がとられると思います。