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濃度勾配
カラムでタンパクを精製したいのですが、濃度勾配によって精製する仕組みがよく分かりません。分かりやすく教えていただきたいのですが。
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陽イオン交換の場合、カラム内のイオン交換体と静電気的に吸着しているタンパク質を溶出させる仕組みは以下の二つになります。 1.溶離液pHをあげることにより、交換体との相互作用を弱める。 (イオン交換体は-の電荷を持つのに対し、タンパク質はpHを上昇するとプロトンを放出して+の電荷を失うために吸着できなくなる。) 2.塩濃度が上昇することにより、交換体に静電結合する対イオン(添加した塩の陽イオン)濃度が上昇する。その結果吸着タンパク質と置き換わる。(緩衝液中の対イオンによって吸着タンパク質がカラムから追い出される様な感じです。) 上記の性質がタンパク質ごとに微妙に異なる(立体構造やアミノ酸組成等の違いに由来)ため、分離が可能となるわけです。 以下のHPにも説明があります。 では。 http://www.jaist.ac.jp/~yokoyama/m232ex.html 2-1 タンパク質分析法(定量法、クロマトグラフィー)(1.5MB)
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- greenchemist
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どの様なカラムを用いているかが判らないので、補足お願いします。 濃度勾配を利用して精製するのなら、イオン交換クロマトか、疎水クロマトか、逆相クロマトあたりだと思うのですが・・・。 それぞれ、分離原理が異なるので一口で説明できません。
補足
すいません、言葉足らずでした。固定相にCM52というものを使っている陽イオン交換カラムです。A液に15mMのK-Pi緩衝液 pH6.0、B液に40mMのK-Pi緩衝液 pH9.0を使用してます。
タンパクのえきくろをした事はないので一般論だけ。 吸着点が濃度によって変化する場合 濃度によって蛋白質の分子構造(こうじこうぞう)が変化して吸着点が変化する場合 があります。
お礼
なるほど。良く分かりました。参照HPも大変分かりやすく勉強になりました。ありがとうございました。