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デモクリトスのアトム
高校倫理を学習しているものです。 (1)デモクリトスは万物の根源はアトムであると言ったらしいですが、彼は今現在知られている原子のようなものをすでにイメージしていたのでしょうか? (2)デカルトは原子を認めると球体の隙間(無)がどうしても生じるから原子論を否定した(隙間を埋める神の存在を認めた?)らしいですが、実際この隙間って何でうまっているのですか?すこし不思議に思いました。哲学にふさわしくない質問でしたらすみません。(物理でしょうか?) 以上宜しくお願いします。
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ディオゲネス・ラエルティオスの「ギリシア哲学者列伝」には、デモクリトスの学説をこのように説明しています。 『万有全体の始元はアトムと空虚(ケノン)であり、それ以外のものはすべて始元であると信じられているだけのものにすぎない。そして世界は数限りなくあり、生成し消滅するものである。また、何ものも<あらぬ>ものから生ずることはないし、<あらぬ>ものへと消滅することもない。さらに、アトムは大きさと数において限りのないものであり、それらは万有のなかを渦を巻いて運ばれているのである。そしてそのようにしてすべての合成物を、つまり、火や水や空気や土を生み出すのである。なぜなら、これらのものもまた、ある種のアトムの集積物だからである。また、これらのアトムが作用を受けぬもの、変化しないものであるのは、それらが堅固な性質のものだからである。(後略)』 (岩波文庫、青663-3、加来彰俊訳) これを見るからに、 1に対しては、今の原子そのものではないけれども、その考え方のもとになるようなものをイメージしていた。 2に対しては、その隙間を「空虚(ケノン)」と読んでおり、デモクリトスはそちらには深く突っ込んでいない。 ということになると思います。 なお、デモクリトスは原子を球体だとしていないようです。 デモクリトス以外の哲学者ならまた別の答も出て来るでしょうが、彼の場合はざっとこんなことになると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 かなり参考になりました。もっと勉強します。