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斉藤茂吉の短歌の意味が、わからず困っています
斉藤茂吉の短歌、『赤光』より死にたまふ母の“灯あかき都をいでてゆく姿かりそめ旅とひと見るらんか”の意味は、母のところへ向かう自分は、他人にはかりそめの旅だと思われていると感じ、それに対し、悲しみとせつなさを覚える。と言うことで、よろしいのでしょうか?
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この場合、他人からどう見えるか問題にするのはおかしいでしょう。 これはもちろん「かりそめの旅ではないこと」を表現した句ですが、 「灯あかき都をいでてゆく姿」と映像を示すことで 「映像と、映像に顕れない事情と、二者の(顕れないという)関係」 の三者を示しています。心情と外観のギャップを示すことで その状況の哀しさを盛り上げて伝えているのです。 たとえば映画で冒頭に平凡な通勤シーンがあり、 次に事件が起こり、ぬきさしならない状況のまま翌日 冒頭と同類の映像が示されれば、 ギャップによる劇的効果が生まれます。
お礼
それもそうですね。すみません。 しかし、丁寧な回答をして下さりありがとうございます。 哀しさが含まれている事は分かりましたが、心情と外観のギャップがそれ盛り上げられている事には気づきませんでした。 本当に、ありがとうございます。