- ベストアンサー
名詞表現と冠詞の有無
It has ability to prevent deterioration of rubber. (それはゴムの劣化を防止する能力がある。) これをネイティブの先生に文章の添削をお願いしたところ、 It has ability to prevent the deterioration of rubber. と、deterioration にtheが必要とのことを言われました。あるいは、 It has ability to prevent rubber deterioration. なら、theが不要とのようなことを言っていました。理由も教えてくれたのですが、語学力不十分のため、理解できませんでした。。。 どなたか、この理由についてご教授よろしくお願い致します!
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>It has ability to prevent deterioration of rubber. >It has ability to prevent the deterioration of rubber. >(それはゴムの劣化を防止する能力がある。) ○ 抽象名詞について理解する必要がありそうです。下記の例文はすべて、英国の辞書に記載されているものです。 (1)単独の場合(形容詞などで前から修飾された場合も含めて) 【用法】:無冠詞 He is a man of great <wisdom>. Vigorous exercise increases oxygen <consumption>. They have high standards of medical <care>. (2)後ろに「of ...」や関係詞などの限定語(句)を伴う場合 【用法】:theをつける He has the <wisdom> of Solomon. The <consumption> of alcohol on the premises is forbidden. They shared the <care> of the children. ○ やはり、質問者の方が最初に書かれた英文には「the」が必要であり、ネイティブの先生が後で示された英文には「the」は必要ないという結論になってしまいます。(「ability」も抽象名詞なので、限定語句(「to ...」という不定詞)が続いた場合には「the」が必要ではないでしょうか。) It has the <ability> to prevent the <deterioration> of rubber.(○) It has the <ability> to prevent rubber <deterioration>.(○) >He is interested in the painting of pictures. >He is interested in painting pictures. ○ 上記の例は、お尋ねの例文とは事情が異なっています。こちらは「名詞」には「the」をつけ、「動名詞」には「the」をつけないという別の理由によるものです。
その他の回答 (6)
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
No.3です。早速のお返事を有難うございます。補足質問にお答えします。 ご質問1: <rubber deteriorationにおいてもゴムの劣化ということで何が劣化するのか> 「ゴムが」劣化するのです。 1.ご質問文にあるthe deterioration of rubberとrubber deteriorationの、 「rubber とdeterioration 」の関係は、主語+述語の関係になっているのです。 (1)the deterioration of rubber: このofは「主格」を示唆する前置詞で、rubberがdeterioration<deteriorateという 自動詞の主語になっています。 主格のofの用例: the love of God 「神の愛」→「神が愛すること」 ここでは、Godがloveの主語になっています。 (2)rubber deterioration: rubberという名詞が、deteriorationの自動詞deteriorateの主語になっています。 名詞が自動詞の名詞化したものを前置修飾する例: Director meeting 「部長会議」→「部長が集まる」 ここではDirectorがmeetの主語になっています。 2.一方、deteriorateには、「?を劣化させる」という他動詞の働きもあります。 そこから、deteriorationとrubberの関係は、他動詞+目的語の関係になっている、 とも文法上は考えることも可能です。 3.しかし、ここは1のように、「主語+述語」の関係であると思います。理由は preventの用法にあります。 4.Preventはprevent A from?ingで「Aが?するのを妨げる」というイディオムを 作る他動詞です。 ご質問文をこのイディオムにあてはめると prevent rubber from deteriorating 「ゴムが劣化するのを妨げる」 となり、「ゴムが」「劣化する」という主述関係になっていると考えるのが一般で す。 5.この書き換えがご質問文の2文になります。 prevent rubber from deteriorating 「ゴムが劣化するのを妨げる」 →prevent the deterioration of rubber →prevent rubber deterioration →「ゴムの劣化を妨げる」 ご質問2: <形容詞的な用法の場合には(冠詞は)不要なのでしょうか?> 1.その名詞が文脈上特定のものを指すなら、定冠詞theもつきますが、通常はなく て結構です。 2.deteriorationは抽象名詞で不可算ですが、その「劣化」が、前文で言及したり 話題になっている「劣化」であれば、定冠詞theで特定することもできます。 例: prevent the rubber deterioration 「そのゴムの劣化、を妨げる」 3.この時の定冠詞theはrubberではなく、deteriorationの方にかかる冠詞です。 the→(rubber→deterioration) ご質問3: <He is interested in the painting of pictures. He is interested in painting pictures.> 1.この両文は、ご質問文と異なり、picturesはpainting<paintの目的語になりま す。つまり、paintingと picturesは「絵を描く」という「動詞+目的語」の関係に なります。 2.どちらのpaintingも動名詞になりますが、違いは以下の通りです。 (1)the painting of pictures: まず興味あるものをpainting「描くこと」と先に提示し、「何を」にあたる「描く対 象」を、pictures「絵」と限定しています。 paintingする対象は、picture以外にも、paint the wall「壁(にペンキを塗る)」 や、paint the car「車(に塗装する)」などの可能性もありうるのです。 しかし、数ある対象の中でも、pictures「絵」と限定していることを強調する文が、 ofで限定された、the painting of picturesになるのです。 また、paintingの動詞のニュアンスが薄れ、名詞のニュアンスが強くなります。 (2)painting pictures: ここでは、picuturesを「一般の絵」という意味で使っています。何でもいいからと にかく「絵」を描くこと、が好きと言っているのです。 Picturesに「不特定性」のニュアンスがあるため、定冠詞で限定する必要がないので す。 つまり、「絵を描く普遍的な行為」なので、特定性がなくなるのです。 また、paintingの動詞のニュアンスがそのまま活かされています。 3.以上から両文の違いは、 (1)目的語の特定性の有無 (2)目的語の強調の有無 (3)paintingの動詞のニュアンスの強弱 となります。 4.結論として、上記3のような違いがあることになりますが、どちらの語法を用い るかは、文脈や使い手の主観により、どちらが普通の用法かという問題ではありませ ん。 以上ご参考になれば。
- 06miyachan
- ベストアンサー率29% (90/304)
私は英語の専門家ではありませんが、ヒントくらいは書けるのではないか、とあえて投稿させていただくものです。質問者が「ぴんとこない」という点とは何を指しているのかを明らかにすべきだと思うのです。 つまり、日本語で言う「名詞」といえば、それは「具体的なもの」と思い浮かべる(そう考えてしまう)のに、英語ではどうも、「形のない」ものも含まれているようだ、と無意識で感得するからではないでしょうか? たとえば、質問者に聞きたいのですが、「ゴム」といえば、どういうものを思い浮かべるのでしょうか? ゴム材といったものでしょうか? つまり、目に見えるものと思うのではないでしょうか? しかし、英語での「ゴム」とは、「ゴムのようなものも含まれている、たとえ、それが液体であっても、ゴムを連想するのであればゴムである」というようなものです。ですから、冠詞のつかない名詞であれば、実際にはないようなものでも、ゴムという性質を持つものも含めてそれを指すと考えてください。 わかりやすく言えば、将来には発見されるような新しいゴムでも、それを「ゴムという性質」を持つのであれば、それも「ゴム」であると呼ぶこともあるということです。わかりにくいかもしれませんが、「the」という意義が、「現実にあるすべて」をさすというのであれば、将来には発見されるであろうゴムは、「the rubber」の定義には含まれないと言うことです。 なぜなら、それは、まだ現実にないからです。しかし、想像上の(将来には発見されるかもしれない)ゴムも含めて言いたいときは、無冠詞の名詞を使うことになります。この点が、日本語と英語との違いです。たとえば、Godに冠詞がつかないのはどういうわけか? を考えたことはありませんか? それは、過去から存在し、現在にも、未来に亘って存在するようなものだからです。これと同じ訳です。将来には発見されるかもしれない「ゴム」を含めて、冠詞のつかないrubber を使っているわけです。なにやら、わかりにくいことを書いているようですが、これは、言語哲学を学んでもらう必要があります。 したがって、「the deterioration of rubber」とは、「現実に発生するような、劣化」を意味しているわけです。英語は、具体的な事実を好みますから、冠詞のつかない名詞は、存在しない事柄も含めているという理由で使わないわけです。 そういうわけで、「It has ability to prevent rubber deterioration.」といえば、「あらゆるゴムの劣化」を意味し、抽象的な言い方になります。たとえば、液体ゴムの劣化のようなものにも「防止できるであろう」という、少々(?)無責任的な言い方になります。 最後に、「of rubber」の意味を述べたいと思います。これを単に「ゴムの」としては、少々の誤解が出かねません。なぜなら、日本語での「ゴムの」といえば、「ゴム材から」と思いがちですが、英語では、そうでなく、「ゴムにおいて(その範囲で)」という意味です。ゴム全体を「of」で示しているのです。 つまり、「ゴムという範囲での中の劣化」を意味しますので、同じ「劣化」でも、「魚での劣化」とは違うという意味で、「the」が必要となるわけです。日本語で考えると、つい、「魚の劣化」と「ゴムの劣化」とは同じ「劣化」と考えがちですが、英語では、事実を尊重するので、「魚が劣化する、つまり腐る」とはちがう意識があるために、「the」を付けるわけです。 「抽象的である」ということは、「具体的でない」という意味です。つまり、見て区別できないもの、あるいは触って、その違いを体得できないものを指します。だから、消しゴムのように、区別のあるものには、冠詞がつくわけです。もっとも、アメリカでは、「eraser」という語を使うようですが。。。 話がそれましたが、「あらゆる、まだ発見されていないものをも含めて」といいたいとき、冠詞をつけない名詞を使い、現実だけの事実を述べたいときは、「the」をつかうと考えるのです。冠詞を使いこなすためには、英語の世界観を学ぶ必要があるのですが、哲学に亘るためか、やらない人が多いようです。いや、知らないためかもしれませんが。未熟な私ですが、ともあれ、ヒントくらいにはなれたかなと望んでいるのですが。。。
お礼
非常に詳細なご説明を頂きありがとうございました。 表面的に理解するのではなく、英語の世界観における冠詞と名詞の関りを考えていかないと、本質的な理解、使いこなすには至らないのですね。 一朝一夕で出来るものではないと思いますが、お話頂いた考え方をヒントに今後は英語を学んでいきたいと思います。
- seegrammar
- ベストアンサー率25% (253/974)
文脈によって ()内のtheが必要、不必要な場合があるということでしょうか? (the) deterioration of (the) rubber そうです。不要なときは使わない。必要なときは使う。 (例) It has ability to prevent deterioration of the rubber parts of this machine.
お礼
回答ありがとうございました。
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
こんにちは。7/5のご質問についてはお返事を有難うございました。 1.It has ability to prevent the deterioration of rubber.: (1)of rubber.とofで限定しているため、定冠詞theが必要なのです。 (2)ofで限定された名詞は、たとえ固有名詞でも定冠詞theがつきます。 例: Tokyo Bay The Bay of Tokyo 「東京湾」 2.It has ability to prevent rubber deterioration.: (1)deterioration「悪化」という名詞が抽象名詞なので、不可算扱いになるのです。 (2)抽象名詞はつかみどころがないので数えられません。 例: courage「勇気」、peace「平和」 (3)なおrubber「ゴム」という名詞は、ここでは「ゴムの」というdeteriorationにかかる形容詞的な修飾語の働きをしています。ので、rubberに対する冠詞は不要です。 以上ご参考までに。
お礼
早々のご回答ありがとうございます。 以前も教えて頂き、大変助かりました。 他の方へのお礼でも書いたのですが、正直どうもぴんと来ないというのが、 本音です。 rubber deteriorationにおいてもゴムの劣化ということで何が劣化するのか(金属、プラスチック、木等ではなく、ゴムを劣化している)という点で限定しているように思うのですが、形容詞的な用法の場合には不要なのでしょうか? 話をややこしくしてしまうかもしれませんが、 質問をした後、私の持っている本で似たような記述を思い出し、マークピーターセンの「日本人の英語」を読み直したところ、 そこで、同様と思われる話が、下記の文章で展開されていました。 He is interested in the painting of pictures. He is interested in painting pictures. 説明としては、「前者の場合はofがあるから、paintingとpicturesの関係が修飾関係であり、(中略)意味の範囲を限定している。後者の場合は、picutersがpaintingの目的に過ぎず、修飾関係ではないので、十分な限定にならない。」と書かれていました。 この本では、修飾関係という言葉で表現されていますが、私としては表現したいことは同じのに、どうも腑に落ちないのが正直なところです。 もし、よろしければどのように解釈すれば良いのかご教授頂ければ幸いです。
- seegrammar
- ベストアンサー率25% (253/974)
何の deterioration を特定するために、 the ... of rubber を使うか rubber ... を使うかの違いでしょう。 the deterioration の後に of rubber が無いと通常「ある劣化」となるでしょう。 the rubber deterioration とすると通常「あるゴムの劣化」となるでしょう。
お礼
早々のご回答有難うございました。 文脈によって ()内のtheが必要、不必要な場合があるということでしょうか? (the) deterioration of (the) rubber 重ねて質問で恐縮ですが、よろしければお教えください。
- ANASTASIAK
- ベストアンサー率19% (658/3306)
to prevent deterioration of rubber では、ofで前の名詞を限定しているので、 the が必要になるのです。 to prevent rubber deterioration. の場合は、限定なしに一般的に「ゴムの劣化」 を指しているので原則的にtheは要りません。 しかし、話の前後でこのことばrubber deterioration を「その」と限定するときはtheが必要です。
お礼
早々のご回答ありがとうございました。 重ねて質問で恐縮ですが、rubber deteriorationにおいても ゴムの劣化ということで何が劣化するのか(金属、プラスチック、木等ではなく、ゴムを劣化している)という点で限定しているように思うのですが不要なのでしょうか? ちなみに私が意味したいのは、一般的な「ゴムの劣化」ということを 表現したい状況です。
お礼
詳細な解説を頂き、ありがとうございます。 最近は英文法を意識することがほとんど無くなってしまっていたので、文法について色々教えて頂き、大変勉強になりました。学生時代に立ち返り、再度文法について考えて文章を作成したいと思います。 また、名詞と動名詞は完全に混同して捕らえていました。理由が異なるのですね。ありがとうございました。