u 動詞の語幹を子音とすることの利点に関する是非
u 動詞では語幹が子音で終わると見なすことのメリットを次のように考えます。おかしな点があればご指摘していただきたいのです。
(1)過去形の形成:従来の(と一応言っておきます)文法では
re動詞では、過ぎる、似る、見るは *sugida, *nida, *midaというように連濁は起こらない。そのまま -ta をつける。
一方 u動詞では kagita, tobita, shinita, yomita が kagida, tobida, shinida, yomida となり、連濁が起こる。
そしてu動詞ではさらにイ音便によりなぜか k や g が消滅し、撥音便により bi や ni や mi が n か m に変わる。促音便により ki, ti, ri, wi が t に変わる。と説明されてきた。
これは理論的に得心いきません。u動詞の語幹を母音で終わらせているからそうなるのです。子音で終わると仮定しましょう。
tat-ta
omow-ta
hashir-ta→hashitta
tob-ta→tobda→tomda (口唇化)
yom-ta→yomda
shin-ta→shinda
kak-ta→katta
oyog-ta→oyoida (これは、口蓋破裂音の調音位置と母音の「い」の位置が近いためです)