ワンアウトをワンナウトと言うことがありますが、これはどうも英語の発音をまねただけのように思います。
音便とは本来言いやすくするためのものですが、ンの後の母音など言いにくいこと甚だしいのに音便にせず発音しています。これは日本語の音の最小単位を仮名と意識しているためにそれを越えるようなことはできないという意識が働いているためと思います。アルファベット式の文字を使っているまたは識字率が低く伝達が主に音声によるのなら「ん音便」も頻繁に起きるかもしれません(他に、表記は漢文式で読みは書き下し式というように表記と発音が厳密に対応しない場合も起きうるかもしれません)。
an orange では単語として離れていても n と o があるためそこからノという音を知ることができます。朝鮮語の「電話전화」は本来 chonhoa(チョンホア)であるはずがチョノアやチョナとなるのも結局ハングルが音素の組み合わせででアルファベットに近いためで、日本語で「デヌア」とか「デナ」とはなりえません。
音便を避けるというと奇妙な言い方ですが、そのために「ン」を幾通りにも発音し分けて次とつながらないようにするという、他国語話者からすれば苦労と思えるけれど我々は苦労と思わないことをやってのけているのです。「店員」がときに「ていいん」に聞こえることもあり、それでは「定員」と紛らわしいと、我々自身も思うことがあり、もしかすると日本語を学ぶ外国人も思うかもしれませんが、「てんにん」と聞こえるよりはましとという意識がほぼ無意識と言っていいほどにあるのです。
お礼
以前もだいぶん考えて、「あった! 1個見つけた!」と思ったのですが、それを思い出せません。 あるいは、違うものを見て「あった」と思ったのかも知れません。 有り難うございました。
補足
>つまり、後の言葉の頭がア行の音で、nとくっついてナ行になり、かつ元の意味のままの単語をお探しなんですね? そうです。そのとおりなんです。 >その発音が変わってしまっては、単語という概念が崩れてしまいます。だから容易にくっつかない、というのが、私の考えです。 そうですよね。くっつくと文字が変わってしまいますよね。文字が変わると単語が変わりますよね。