- ベストアンサー
杜子春伝の口語訳について
李復言の『杜子春伝』をやったのですが、後半の部分がうまく訳せません。訳してみたのですが、あまり内容がつかめないのでインターネットで調べようと思ってやってみたのですが、どこを探しても載っていないのです。 うまく訳せないのは、 「俄而猛虎・毒竜、~子春端坐不顧。」 「将軍曰、~竟不呻吟。」 「数年、恩情甚篤。~不覚失声云、『噫。』」 「噫声未息、身坐故処。~遥指路使帰。」 の4つの段落です。 訳とできれば確認のために書き下し文も教えていただけるとありがたいです。また、杜子春伝の訳が載っているサイトなどがあれば教えてください。 ※芥川龍之介の「杜子春」ではありません。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
初めまして。 唐宋伝奇は好きで以前良く読んでいたので、懐かしくて ちょっと訳してみました。原文はネット上で見つけたので 正しいかは解りません。また訳していると自身の漢文の素養が 非常に乏しいことが解りました。解り難いところはいい加減に 訳していますので参考にはならないかも知れません。 ちょっと不思議なのは挙げられている文章が前半部分に比べて そんなに難易度が高いとは思えません。多分細かい語彙レベルで 不明な点がある、という意味での質問だと思われますが、その場合 もっと範囲を限定して質問したほうが期待した回答が得られるかと 思います。 以下、拙訳。 突然、恐ろしい虎やら蛇やサソリやらなんやらが吼えながら襲い掛かって きて、子春を食ってしまおうと大騒ぎ。しかし顔色も変えない子春に暫く したらいなくなってしまった。 次に大嵐が起こって雷が天を裂いて目も開けられないほどだった。 あっという間にものすごい勢いで水が迫ってきて、あれよと言う間に水は 足元まで及んだ。が、しかし子春は正座したまま気にも留めなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 将軍は「こいつは妖術を既に得ておる。このままこの世に生かしておけば 碌な事にならぬ」、と言って部下に斬り殺させた。 斬り殺された子春の魂は閻魔大王の前に引き出された。 大王は「これが雲台峰の妖民か。牢につなげ」と子春を捕まえて しまった。そうして色々な今まで経験したことも無いイタイ拷問を 受けた。しかし道士の言葉を守って我慢し、呻きもしなかった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 数年して妻への愛情も増し、一子を授かった。その子をつかって妻に 話しかけるが答えない。色々気を引いて見るが全くしゃべらない。 盧は大いに怒り「むかし賈の女房は夫を馬鹿にして笑わなかったが 夫が雉を射落としたのを見て見直した。わしは卑賤の身ながら 学はある。雉を射つのとは比べものになるか。それなのにお前は何も 言わん。男が妻に馬鹿にされるようなら、その子供なんぞ要らぬ」 と言ってその子の両足を持って石に打ちつけた。頭蓋が砕け血が 流れヒドイことになった。 その時、子春の心にわが子への愛おしさが生まれた。そして道士との 約束を忘れて「あぁ」と声を漏らしてしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その歎声が終わらぬ内に、気がつくと子春は元の所に座っていた。 道士も同様に目の前に立っており、夜明け前であることを知った。 火炎が天井を焦がし家屋はボウボウ燃えている。 道士は「人選を誤ってこの始末だ」と言うと髪を引っ掴んで 水瓶に子春を投げ入れた。 火は消え道士は言った。 「お前は愛情以外は忘れることが出来た。あぁと言わなんだら わしの仙薬は完成し、お前も仙人になれたのに。仙人の才能は 全く得がたいものだ。わしは又薬を練り直そう。お前は矢張り 下界がお似合いじゃ。まぁ頑張りんさい。」 そして遥かかなたに続く道を示して子春を帰らせた。
その他の回答 (1)
サイトじゃなくて申し訳ありませんが、 明治書院の新釈漢文大系44 の『唐代伝奇』(P356~)に原文・書き下し・訳・注釈と載ってますよ。 よっぽど小さい図書館でなければあると思いますし、大学の図書館ならまずあると思います。 手元にあるのですが、質問の範囲が広いので、勘弁してください。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >明治書院の新釈漢文大系44 の『唐代伝奇』(P356~) ですね。わかりました。見てみます。
お礼
>ちょっと不思議なのは挙げられている文章が前半部分に比べて そんなに難易度が高いとは思えません。多分細かい語彙レベルで 不明な点がある、という意味での質問だと思われますが、その場合 もっと範囲を限定して質問したほうが期待した回答が得られるかと 思います。 そうですね。確かに。ちょっと検討してみます。 こういう話だったのですね。内容がよくわかりました。 ご回答ありがとうございました。