#29(=#18,23,28)の者です。
今日、「河合塾 教育教材開発部英語科」の名前で私の質問(2)に対する回答をいただきましたので、#29に引き続いて以下にご報告をいたします。
《私の質問》
(2)
第1回東大即応オープンの第4問(A)の英文中の下線(3)と下線(4)の間にある英文:
・But what might have ancient Greek adventurers thought as they fist set foot in Egypt, to be confronted by a crocodile?
は
・But what might ancient Greek adventurers have thought as they fist set foot in Egypt, to be confronted by a crocodile?
の間違いではありませんか?
少なくとも教養ある英語では前者の英語は文法に反すると思いますがいかがでしょうか?
《回答》
複数の英語母語話者にも確認しながら作成しておりますが,文法規則に従えば…(質問者名を省略)…のご指摘通りとなります。今後,今回のご意見を強く意識し,よりよい東大オープンの作成へとつなげていきたいと思っております。
ご教示ありがとうございました。
《感想》
#29でご紹介したとおり、質問(1)に対しては、その回答で、「この解釈については,複数の英語母語話者も交えて討論しております。よろしくお願いいたします。」と「複数の英語母語話者」を引き合いに出して、それをほぼ唯一の根拠にして「実質的に質問の中身には一切踏み込むことなく、門前払い」をした河合塾でした。
・今回の質問(2)では、「複数の英語母語話者にも確認しながら作成して」いながら、「文法に従えば…指摘通り」、「教養ある英語では…文法に反する」「間違い」を犯していることを認めています。
・そもそも、この第4問(A)の問題の趣旨は文法上の誤りを正すことでした。指示文は、「次の英文の下線部[5箇所]には、文法上とり除かなければならない語が一語ずつある。解答用紙の所定欄に解答する語を記せ」というものでしたが、下線部以外の地の文をわざわざ原文から書き換えて、「文法に反する」「間違い」の文にしてしまったわけです。
・質問(2)で「複数の英語母語話者にも確認しながら作成して」いながら「間違い」を犯してしまったのであれば、質問(1)の「解釈」で「複数の英語母語話者も交えて討論し」て得た「解釈」であっても、同様に「間違い」もありえる可能性を否定はできないようにも思えますね。
● 改めて,
件の ”no more…than” の文は、直後にmaybeで始まる文(原典ではmaybeで始まる2つの文)によってその根拠を述べることによって補足されていると捉えて、「このような動物(ワニ)は、今日の我々にとって竜が異質な存在ではないように、その古代ギリシア人たちにとって異質なものではなかっただろう」と解釈するのがより自然ではないか、
という質問(1)に、河合塾は真正面から回答すべきであると考えます。
以上、ご報告でした。これで私の発言は終わりにします。
お礼
ご報告ありがとうございます。 やはり河合塾は間違いを認めようとしなかったのですね・・・。 それでは河合塾からの返答が来たところで、そろそろ回答を締め切らせていただきます。 今まで頂いた回答を熟読して自分なりに色々考えてみようと思います。