- ベストアンサー
no more A than Bの公式
高3受験生です。 Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today.という文の訳についてなのですが、公式どおりに訳せば「私たちにとって今日竜が異質でないのと同じように、そのような生物は古代ギリシャ人にとって異質ではなかっただろう」となると思うのですが、解説を見ると、常識的に竜は私たちにとってなじみが浅いので「どちらも同程度に異質である」と訳す、と書いてあります。 このように文脈的におかしければno more A than Bの公式を全く逆の意味にとってもよいのでしょうか? もしくは文法的に説明ができるのであれば説明をお願いします。
- みんなの回答 (36)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
#29(=#18,23,28)の者です。 今日、「河合塾 教育教材開発部英語科」の名前で私の質問(2)に対する回答をいただきましたので、#29に引き続いて以下にご報告をいたします。 《私の質問》 (2) 第1回東大即応オープンの第4問(A)の英文中の下線(3)と下線(4)の間にある英文: ・But what might have ancient Greek adventurers thought as they fist set foot in Egypt, to be confronted by a crocodile? は ・But what might ancient Greek adventurers have thought as they fist set foot in Egypt, to be confronted by a crocodile? の間違いではありませんか? 少なくとも教養ある英語では前者の英語は文法に反すると思いますがいかがでしょうか? 《回答》 複数の英語母語話者にも確認しながら作成しておりますが,文法規則に従えば…(質問者名を省略)…のご指摘通りとなります。今後,今回のご意見を強く意識し,よりよい東大オープンの作成へとつなげていきたいと思っております。 ご教示ありがとうございました。 《感想》 #29でご紹介したとおり、質問(1)に対しては、その回答で、「この解釈については,複数の英語母語話者も交えて討論しております。よろしくお願いいたします。」と「複数の英語母語話者」を引き合いに出して、それをほぼ唯一の根拠にして「実質的に質問の中身には一切踏み込むことなく、門前払い」をした河合塾でした。 ・今回の質問(2)では、「複数の英語母語話者にも確認しながら作成して」いながら、「文法に従えば…指摘通り」、「教養ある英語では…文法に反する」「間違い」を犯していることを認めています。 ・そもそも、この第4問(A)の問題の趣旨は文法上の誤りを正すことでした。指示文は、「次の英文の下線部[5箇所]には、文法上とり除かなければならない語が一語ずつある。解答用紙の所定欄に解答する語を記せ」というものでしたが、下線部以外の地の文をわざわざ原文から書き換えて、「文法に反する」「間違い」の文にしてしまったわけです。 ・質問(2)で「複数の英語母語話者にも確認しながら作成して」いながら「間違い」を犯してしまったのであれば、質問(1)の「解釈」で「複数の英語母語話者も交えて討論し」て得た「解釈」であっても、同様に「間違い」もありえる可能性を否定はできないようにも思えますね。 ● 改めて, 件の ”no more…than” の文は、直後にmaybeで始まる文(原典ではmaybeで始まる2つの文)によってその根拠を述べることによって補足されていると捉えて、「このような動物(ワニ)は、今日の我々にとって竜が異質な存在ではないように、その古代ギリシア人たちにとって異質なものではなかっただろう」と解釈するのがより自然ではないか、 という質問(1)に、河合塾は真正面から回答すべきであると考えます。 以上、ご報告でした。これで私の発言は終わりにします。
その他の回答 (35)
- googoo1956
- ベストアンサー率47% (623/1316)
>「補足」で出典を教えていただきましたので、Andrew Parker, “In the Blink of an Eye: How Vision Kick-started the Big Bang of Evolution” を見てみました。 この出典を参考に、日本語版である「眼の誕生」(アンドリュー・パーカー著)にたどり着き、さっそく目を通してみました。 訳者は、渡辺政隆さん(1955年生まれ。東京大学農学系大学院博士課程修了。 サイエンスライター。文部科学省科学技術政策研究所上席研究官。)と、今西康子さん(1958年生まれ。NTTの健康管理所に勤務ののち現在は翻訳業。)のお二人だそうです。 詳しく読んだのは該当部分だけでしたが、「非常に興味深いこと」が2点ほど分かりました。 ● まず、ひとつ目は、下記の英文の日本語訳です(購入はしていませんので、細かい部分の表現方法の錯誤はご容赦下さい。) <原文>:Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today. Maybe Greek mythology was not so unbelievable in 500 BC. <日本語版の日本語訳>:「古代ギリシャ人にとって、そのような生き物は、現代の私たちにとってのドラゴンと同じように【異質な存在だった】のではないか。もしかしたら、紀元前5世紀においては、ギリシャ神話はそれほど荒唐無稽ではなかったのかもしれない。」 日本版の訳者は「no more ~ than ・・・」を【肯定】の意味で捉えているようです。模試の問題の作成者と同じですね。(もっとも模試の作成者の方が日本語版を鵜呑みにしているだけなのかもしれませんが・・・。) ● そして、興味深いことのふたつ目は、「英文には存在している【下記の部分】が、日本語訳からは完全に抜けている」ということです。 その後の日本語訳は、段落が変わって「アモンは古代・・・」となっています。第何版かは確認しなかったのですが、出版時期は2006年5月になっていました。(改訂版では追加されているのかもしれませんが・・。) この事実から、ある疑問が浮かんできます。「(少なくとも)この時点で下記の英文の日本語訳をつけなかったのは何故なのか?」という疑問です。 ひょっとして、翻訳者自身が「進化」の英文と、自分が訳した「no more ~ than ・・・」の英文の日本語訳との矛盾点について自分自身で納得出来ない部分があったのでしょうか。そして、その矛盾点を読者に気づかれたくなかったのでしょうか。本当の理由は私たちには分かりませんが・・・。 【日本語版から完全に抜け落ちている部分】 <原文>Or maybe thoughts of evolution were formulating in the minds of disparate, ancient people, as they were in those who lived nearer to the Darwinian age. Of course, any such thoughts must have been kept to the individual’s own self, and the safer option of mythology formulated. <私の拙い日本語訳>:「または、ひょっとして、ダーウィンの進化論が盛んに議論された時代の人たちと同じように、彼らとは全く共通点のない古代の人たちの頭の中で、進化という考えが生まれていたのではないでしょうか。 もちろん、そのような(進化という」考えは個人の中にそっとしまいこまれて、そして周りから非難されることのない神話(を信じ込む)という選択がなされたに違いありません。」 「Maybe Greek mythology ~」と「Or maybe thoughts of evolution」の英文は、同じように「maybe」という筆者の推測を表す言葉で始まり、「or」という言葉で結ばれているわけですから、「前半」は訳しておきながら「後半」だけを省略するということは、普通は考えられませんし、またあってはならないことです。 この段落の最後でもある省略された部分は、特に直前の「no more ~ than ・・・」の英文の内容(または理由)を説明する部分として無くてはならないとても重要な部分だと思います。 特に「『進化』という概念を古代ギリシャ人が抱いていたのではないか」という著者の推理は、他の部分の解釈にも影響を与えそうです。日本語版の翻訳者が、ここだけ「日本語訳」を省略した意図はいったい何なのでしょうか。 この翻訳者の「英語の原文の一部(しかも重要な部分の)省略」という行為は、模擬試験の問題の作成者の「部分書き換え」という行為よりも、はるかに大きな問題であるような気がします。
- longrain
- ベストアンサー率39% (52/131)
ANo.23 で fwkk8769 さんが引用された原文をみると、”昔の人は化石やクロコダイルのような不思議なものに出会ったとき、それをどのように彼らの世界観に組み入れたか”、というのが主題のように思えます。 Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today. の "a dragon is to us today" も現代人にとって「遠い存在であるドラゴン」ではなく、「神話的存在としては非常に身近なドラゴン」のようです。 ".... in the minds of disparate, ancient people ...." の disparate も前述の "But what were they supposed to think? "、後述の ".... kept to the individual’s own self, ...." を合わせて読むと納得です。
- fwkk8769
- ベストアンサー率61% (160/259)
補足要求No.18の者です。 「補足」で出典を教えていただきましたので、Andrew Parker, “In the Blink of an Eye: How Vision Kick-started the Big Bang of Evolution” を見てみました。該当部分は以下のとおりでした。 The word “fossil” derives from the Latin, meaning something dug up. Until the eighteenth century, any unusual object dug out of the ground was known as a fossil. In medieval Europe crystals such as amethyst and ancient man-made arrowheads were considered fossils. To North American Indians, dinosaur bones were thought to be the bones of giants that once populated the earth. But what were they supposed to think? Today we are able to travel globally and enjoy the benefit of international knowledge. We are all familiar with tigers, elephants, emus, sharks and crocodiles even if we are unlikely to meet them all in their natural environments. But what might have been the thoughts of ancient Greek adventurers as they first set foot in Egypt, to be confronted by a crocodile? Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today. Maybe Greek mythology was not so unbelievable in 500 BC. Or maybe thoughts of evolution were formulating in the minds of disparate, ancient people, as they were in those who lived nearer to the Darwinian age. Of course, any such thoughts must have been kept to the individual’s own self, and the safer option of mythology formulated. 感想です。 (1)件の模試の英文は、必要な背景情報をいくつか取り去ってしまったために論旨がわかりにくくなってしまっていますね。 (2)「常識的に竜は私たちにとってなじみが浅いので『どちらも同程度に異質である』と訳す、と書いてあ」る「解説」は上に示した原典の文脈からもどうも怪しいですね。 (3)また、回答#9への「補足」で提供していただいた「全文」にある ”But what might have・・・” の部分が間違いなく模試の英文である(回答#17への補足より)とすると、よりいっそうこの模試の信頼性は揺るぎますね。 そこでmabodyさんに改めてお願いです。 「某有名塾の模試」だそうですので想像はつきますが、業者名・模試名と第何回なのか・実施日・問題番号など出典を正確に教えてください。私も少し調べてみたいですので。 著作権のことを気にされているのかもしれませんが、この「goo教えて」の「禁止事項」のうちの「著作権侵害」を読みますと、引用する際にはむしろ「出所の明示化」が必要とあります。 (「ご利用の皆様へのお願い」にあります ⇒ http://blog.goo.ne.jp/oshietegoo/c/2fd47a0436464f7e861d622ad803e8ab)
補足
8月12日実施、河合塾・Z会共催の第1回東大即応オープンの第4問(A)です。 念のため解説の文章を正確に書いておきます。 no more alien…than…はここでは、「どちらも異質ではない」という意味ではない。先行文脈及びthan以下の「私たちにとってどれくらいドラゴンがなじみ深い」に関する「現代の常識知」から判断して、「どちらも同程度に異質である」と解釈するのが自然である。 ということです。
- googoo1956
- ベストアンサー率47% (623/1316)
>Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today.Maybe thoughts of evolution were formulating in the minds of disparate,ancient people,as they were in those who lived nearer to the Darwinian age. 「such a creature」と「alien」との関係を理解できない方が、まだいらっしゃるかもしれません。 「no more ~ than ・・・」という英文から(すなわち形の上から)、「such a creature」=「alien」ではないことは、すでに明白なはずです。 しかし、「alien」という言葉に対する理解(または推測)の浅さが原因で「such a creature」=「alien」という関係に固執するあまり、逆に「no more ~ than ・・・」の構文の意味の方を曲解してしまうのでは「本末転倒」になってしまいます。 「alien」については、すでに英々辞典に載っている「【very】 different from what you used to, difficult to accept or understand」という意味を示しました。 もし、「no more ~ than ・・・」に否定の意味がないのであれば(すなわち肯定の意味しかないのであれば)、次の英文が成立してしまいます。 The Ancient Greeks would have been 【very】 different from what they used to, difficult to understand. 日本語訳:「そのような生物は、古代ギリシャ人にとって、理解できないほど彼らの知識から【全く】かけ離れたものだっただろう。」 もし、上記の英文(すなわち、その下の日本語訳)が正しいとしたなら、後に続く英文の中の「進化」という言葉をどう理解すればよいのでしょうか。 19世紀の「進化論」という科学的知識を持たない古代ギリシャ人は、(たとえいくら賢かったとしても)全く姿・形の異なる、自分たちの知識からかけ離れた2つの動物を見て、どのようにして「進化」という考えを抱くことができるのでしょう。(できるはずがありませんね。)この点から、上記の「肯定」を表す英文(および日本語訳)はおかしいことが分かります。(質問者が抱いた疑問の通りです。) ここまでの説明で、ほとんどの方が「such a creature」=「alien」という関係は成立しないことがお分かりになるのではないでしょうか。しかし、これは英々辞典で調べたから確認できたことです。本文から「alien」の正しい意味を理解することはできないものでしょうか。 最後の英文から「(not) alien」の意味を推測してみましょう。やはり、ポイントになるのは、「進化」という言葉です。 「古代ギリシャ人の頭に進化という概念が浮かんでいただろう。」 ↓ ●この英文は、私たちに下記の疑問を提示します。 ○古代ギリシャ人は「crocodile」を何の進化形だと想像したか? ・・・【答え】:彼らが知っていた生物(トカゲ)から。 ○彼らはなぜそう思ったのか? ・・・【答え】:2つの生物に似ている点があったから。 ○2つの生物がどれくらい似ていたか? ・・・【答え】:次の3つの可能性があるが、状況により英文の表現が変わるはず。 (1)もし2つの生物が「全く似ていなかった」としたら →「彼らの知識(トカゲ)からかけ離れていた」という表現 (2)もし「全く姿・形が同じであった」としたら →「彼らの知識から全然離れていなかった」という表現 (3)もし「少しは似ている点があった」としたら →「~ からかけ離れていたわけではなかった」という表現 ※「トカゲ」と「ワニ」の姿を思い出さなくても、「進化(=環境に合わせて姿・形・特質・機能などを少しずつ変化させること)」という言葉から判断すれば、(1)と(2)は全くあり得ない答えであることは明らかです。 ※ したがって、「進化」という言葉を使用した理由を示す(べき)文章(すなわち、「no more ~ than ・・」の文章)は、(3)で示された表現と似たものになっていなければいけません。 日本語訳:「そのような生物(ワニ)は、古代ギリシャ人にとって、【彼らの知識(トカゲ)からかけ離れていて理解できないようなもの】というわけではなかった(だろう)、それはドラゴンが現代の私たちにとって【私たちの知識からかけ離れていて理解できないようなもの】というわけではないのと同じことである。」 古代ギリシャ人にとっての「ワニ」と、現代人にとっての「ドラゴン」のどちらも、もし予備知識(または知恵)がなかったならば極めて恐ろしい生物だった(orである)ことでしょう。 しかし、幸いなことに、古代ギリシャ人にも現代人にもある程度の知識(または知恵)があった(orある)ので、「恐れおののく必要はない」のです。その意味において、「ワニと古代ギリシャ人との関係」は「ドラゴンと現代人との関係」に似ていると、この英文を書いた人は言いたいのでしょう。 ※ この英文全体にタイトルをつけるとすれば、「古代ギリシャ人の偉大さ」か、または「知識や知恵の大切さ」とでもなるのでしょうか。度々の長文、失礼しました。
- wind-sky-wind
- ベストアンサー率63% (6647/10387)
意見が二転三転して混乱させた点はお詫びいたします。 とにかく,no more A than B というのは B に真実性がゼロのものを持ってきて, A は,決してゼロより上というのでない,同じくゼロだ すなわち, B でないのと同様に A でない という意味になります。 あとは,dragon と crocodile が alien なのかそうでないかです。 模試の作成者は,dragon は想像上の生物なのだから,alien だと考え, no more A than B で,同程度になれば,B は「~でない」という否定でなくてもいい, と考えたのでしょう。 私は,#6,#8 の段階では,no more A than B のみの判断で, dragon が alien でないのと同様に, crocodile も alien でない, と考えました。 そして,全文を見て, We are all familiar with emus, sharks and crocodiles 「我々には,crocodile はなじみがある」 とあり, But ~とありましたので, 「古代ギリシャ人にはなじみがなかったであろう」 すなわち,crocodile は alien だ の意味になるはずなので,no less than でないとおかしいと考えました。 正直,ここの部分だけで判断し,全文をしっかりと読んでいませんでした。 全文を検討し,他の方の意見も見て, もう少し考えてみたいと思います。 ただ,繰り返しますが, no more A than B で A, B を肯定的に訳す解説は誤りだと思います。
- googoo1956
- ベストアンサー率47% (623/1316)
● 英文全体の理解の仕方について この英文は「3つのパート」から構成されています。それぞれの「パート」同士の関連は明確です。 【パート(1)】 The word fossil derives from the Latin,meaning something dug up.Until the eighteenth century,any unusual object dug out of the ground was known as a fossil.In medieval Europe crystals such as amethyst and ancient man-made arrowheads were considered fossils. 「中世より以前の人々は(科学的知識が不足しているために)未知のものに対して誤った判断をしがちであった。」という内容ですね。--- 次に出てくる「現代人」や、さらにその後で出てくる「古代ギリシャ人」と対照的な内容で、【パート(3)】の「前フリ」的な働きをしています。 【パート(2)】 Today we are able to enjoy the benefit of international knowledge.We are all familiar with emus,sharks and crocodiles even if we are unlikely to meet them all in their natural environments. 「現代人は様々な情報を簡単に手に入れることができるので、見たことのない生物のこともかなり正確に知っている。」という内容です。--- 【パート(1)】の「中世以前の人々」との対比を表しています。同時に、これもまた【パート(3)】の「前フリ」になっています。 【パート(3)】 But what might have ancient Greek adventurers thought as they first set foot in Egypt,to be confronted by a crocodile?Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today.Maybe thoughts of evolution were formulating in the minds of disparate,ancient people,as they were in those who lived nearer to the Darwinian age. ここからが、この英文を書いた著者が最も主張したい「古代ギリシャ人」についての内容です。【パート(1)】と【パート(2)】の内容から、人類の「未知のものに対する理解の仕方」は2通りあることが示されました。「古代ギリシャ人はどうであろう」というのがこの【パート(3)】のメイン・テーマです。 (※古代ギリシャ人は、ヘブライズムとともに現代の西洋文明に大きな影響を与えた、すぐれたヘレニズム文化を生み出したことで、英米人によっては特別な存在なのでしょう。) 著者の主張は、次の通りです。 (1)「古代ギリシャ人は未知の生物を見ても、それほど驚くこともなく自己の限られた知識を基に臨機応変に対応する冷静さを持っていた。」 (2)「19世紀の進化論という科学的知識がなくても、古代ギリシャ人は、自己の知識(トカゲ)から『その生物は(トカゲの)進化形』だと考えるほどの賢さを持っていた。」 ● この【パート(3)】には、著者の「古代ギリシャ人の偉大さを讃えたい気持ち」が込められているようです。 ● それぞれの【パート】で出てくる、「化石」、「アメジスト」、「やじり」、「エミュー」、「鮫」、「ワニ」、「ドラゴン」などは単なる例として使われているだけなので、あまりこだわる必要はないでしょう。 ● 大事なことは、「知識が乏しく誤った判断をする中世以前の人々」→「豊富な情報により正確な知識を持つ現代人」→「知識は乏しくても冷静な判断をした(であろう)古代ギリシャ人」という『流れ』を理解できるかどうか、ということでしょう。 ● 話を元に戻します。問題の英文で用いられている「no more ~ than ・・・」の日本語訳は、やはり「・・・(ないの)と同様に ~ ない。」です。『前半の「否定」文が理解されにくい内容なので、より分かりやすい後半の「否定」文を利用している構文』であることがポイントです。したがって前半も後半も「否定」の意味を持っていると解釈しなければなりません。
- googoo1956
- ベストアンサー率47% (623/1316)
> Maybe thoughts of evolution were formulating in the minds of disparate, ancient people, as they were in those who lived nearer to the Darwinian age. 確かに「disparate」の意味が分かりにくいですね・・・。これは、辞書の最初の方には「異種の」という訳が出ていますが、もう少し調べてみると「(お互いに)~とは違っている」とか「(2つの間で)共通点のない」という意味もあります。この英文の中で「2つ」とは「ancient people」と「those who lived nearer to the Darwinian age」のことでしょう。英文全体の意味は次の通りです。 「ダーウィンの進化論が盛んに議論された頃に近い時代(19世紀)に生きていた人々の場合と同じように、たぶん、【その頃(19世紀)の人とは何の共通点もない(=進化論など知りもしない)】古代ギリシャ人の頭の中で、「生物の進化」という考えが生まれていたことでしょう。」 特におかしな文章ではありませんね。 >But what might have ancient Greek adventurers thought as they fist set foot in Egypt,to be confronted by a crocodile? 「fist」が「first」の間違いであるのは、皆さんお気づきのことだったでしょう。「古代ギリシャ人」として「初めて」だったのか「個人」として「初めて」だったのかは不明ですね。どちらの解釈も可能でしょう。 仮に「古代ギリシャ人」にとって「初めて」だったとすると、「ancient Greek adventurers」は「仲間を引き連れたヘロドトス」である可能性もあります。その場合には、彼らにとって「crocodile」は「未知の存在」だったかもしれません。しかし、決して「alien」ではなかったと思われます。英々辞典によると、下のように、(1)から(2)への書き換えができそうです。問題は、この2つの英文の意味が適切かどうかということになります。 (1) Such a creature was not 【alien】 to the ancient Greeks. → (2) Such a creature was not 【very different from what they used to, difficult to accept or understand】 to the ancient Greeks. 文法的に言えば、(2)の英文の中の「not very」は『部分否定』です。すると、「not alien」の部分は、「ある程度は自分たちの知識から離れた存在であるが、『全く理解できないほどかけ離れている』わけではない。」ということになります。 念のために『部分否定』の確認です。 I don't like dogs very mush.「あまり犬が好きではない。」で考えましょう。この英文は「大好きだ。」でもなければ、「嫌いだ。」でもありません。「大好きな気持ち」と「嫌いな気持ち」の中間ほどの「気持ち」を表しています。 同じように、(2)の英文の「not very different」を考えて見ましょう。「全く違っている」でもなければ「同じだ」でもありません。その中間です。「違っている部分」もあれば、「違っていない部分」もある、ということです。すなわち「理解できる部分」もあれば「理解できない部分」もある、ということです。 すると、「not alien」も「理解できないほど全く違っているわけではない」となります。決して「全然違ってはいない(=同じだ)」という意味ではないのです。 したがって、全文の訳はこのようになります。---「そのような生物は、ギリシャ人にとって【理解したり受け入れたりすることができないほど彼らの知識からかけ離れたもの」だったわけではない。」--- 別におかしくはない内容のように思われます。 「krokdeilos(トカゲ)」というギリシャ語があったことから考えると、進化論という科学的な知識はなくても古代ギリシャ人が「such a creature」=「krokodeilos の進化した生物」という発想を抱いても全く不自然ではありません。だからこそ、この文章を書いた人はわざわざ「進化」という言葉や「ダーウィン」という言葉を、後の文章で使っているのでしょう。 きちんとした知識や教養をもった人が書いた英文であれば、すべての文章が「前の文の根拠」や「言い換え」や「「実例」という形で関連していることが多いですね。すぐれた書き手ほど無意味な文章を書くことはないでしょう。それらを解釈することが、いわゆる「文脈を読む」という作業です。(簡単にはできないからこそ、英文解釈の際に強調されるのでしょうね。修行しかありません。) 確かに問題集などの中には「間違ったもの」が含まれていることも、たまにはあります。しかし、それは(日本人が考えたと思われる)設問であったり、選択肢の英語であったりすることが多いようです。 すなわち、出典が明記されている英文自体に間違いがあることはほとんどないと思われます。この質問コーナーにタイプする際の質問者のミス・タイプ(失礼!)も、可能性としてはありますが、それはあくまで「文字」レベルのことであり、英文の構造に大きく影響を与える「間違い」はあまりないだろうと思います。この英文に関しては、文法的にも内容的にも、(「fi(r)st」の部分を除いては)特に「おかしい」部分はないように思います。
- fwkk8769
- ベストアンサー率61% (160/259)
とても興味深い英文です。参考書でも模擬試験でも結構ですから、出版社(あるいは業者)名など出典を正確に教えてください。 私も少し調べて見たいと思いますので。
補足
出典はAndrew Parker,In the Blink of an Eye:How Vision Kick-started the Big Bang of Evolution.だそうです。 某有名塾の模試ですが、英文にミスがあるなんて驚きました。 皆さん、回答ありがとうございます。まさかこんなに多くの回答が来るとは思っていませんでした。 後でじっくり読ませていただきます。
- longrain
- ベストアンサー率39% (52/131)
> 文脈が無いと判断しづらいと思うので全文を書きますね。 > > The word fossil derives from the Latin,meaning something dug up.Until the eighteenth century,any unusual object dug out of the ground was known as a fossil.In medieval Europe crystals such as amethyst and ancient man-made arrowheads were considered fossils.Today we are able to enjoy the benefit of international knowledge.We are all familiar with emus,sharks and crocodiles even if we are unlikely to meet them all in their natural environments.But what might have ancient Greek adventurers thought as they fist set foot in Egypt,to be confronted by a crocodile?Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today.Maybe thoughts of evolution were formulating in the minds of disparate,ancient people,as they were in those who lived nearer to the Darwinian age. なんか変な文章ですね。前半は良いとしても、後半がおかしい。(前半の fossil 話から、後半の evolution への文章の流れもかなり不自然。) > But what might have ancient Greek adventurers thought as they fist set foot in Egypt, to be confronted by a crocodile? ●But what might ancient Greek adventurers have thought .... ? の間違いでは? ( fist は first のスペルミスでしょう) > Such a creature would have been no more alien to the ancient Greeks than a dragon is to us today. ●ANo.5で既に書いたように、文法的には正しくてもニュアンスが変。 > Maybe thoughts of evolution were formulating in the minds of disparate, ancient people, as they were in those who lived nearer to the Darwinian age. ●"the minds of disparate, ancient people" 何故わざわざ disparate を使っているのかが分かりません。 ANo.11 wind-sky-windさんが、 > 模擬試験か,問題集かの解説なのでしょうが,原典の英文にミスがあったのでしょう。 とコメントされてますが、私もそう思います。
補足
確認したところ、But what might have・・・で正しいようです。 fistはミスタイプです。失礼しました。
- googoo1956
- ベストアンサー率47% (623/1316)
No.13、14の「googoo1956」です。さらなる補足です。 古代ギリシャの歴史家であるヘロドトスについての記述です。 ---「ナイルの谷の旅行記を読むには古代ギリシャ人と云う好奇心に満ちた人々の登場を待たねばなりません。前5世紀の著名な旅行家、そして史家であるギリシャのヘロドトスがBC450年ごろ訪れています。彼の史書には民衆の祭礼に関する話やエジプト人の日常生活、宗教、地理などが詳細に記述され、特に動物崇拝(ワニ、犬、蛇など)に興味をもった様です。」--- 古代ギリシャ人がエジプト(ナイル川)のワニについてある程度の知識を持ち、その姿をトカゲから想像していたことが想像できますね。(なお、「crocodile」の語源で、「トカゲ」の意味を持つギリシャ語のつづりは「krokodilos/krokodeilos」でした。)」 これは、マルコ・ポーロの「東方見聞録」によって日本に興味を抱いた中世のヨーロッパ人と似ているのかもしれません。16世紀に日本にやって来たザビエルもたぶん「東方見聞録」を読むか、少なくとも話には聞いていたことでしょう。噂では聞いていた「ワニ」を初めて目にした古代ギリシャ人の反応と、「黄金の国」と言われていた「日本」を初めて訪れたザビエルの反応は似ていても不思議はありません。ザビエルの思いを「現代の状況」に例えて表現すると、次のような英文になりそうです。 Zipangu(Japan) must have been no more alien to Francisco Xavier than Mars to us today. この英文の土台になっているものは、下記の2つの「否定」文です。 (1) Zipangu(Japan) was 【not】 alien to Francisco Xavier. (2) Mars is 【not】 alien to us today. 「no more ~ than ...」の構文は、理解し難い(1)の内容を、より理解しやすい(2)の英文を用いて説明するためのものです。したがって「no more ~ than ...」の構文に書き換えても「否定」の意味が消えることはありません。 「フランシスコ・ザビエルにとってのジパング(日本)は、現代人にとっての火星と同じように、『全くなじみのないもの』ではなかったにちがいない。」 ちなみに、「alien」の意味を英々辞典で調べてみると、「very different from what you are used to, especially in a way that is difficult to understand or accept」となっています。それを踏まえて日本語訳を少し変えてみます。かなり説明的でくどくなってしまいますが、状況が分かるのではないでしょうか。 「フランシスコ・ザビエルにとってのジパング(日本)は、現代人にとっての火星と同じように、『受け入れることができないほど自分たちの知識や想像とかけ離れていているもの』ではなかったにちがいない。」 一番初めの問題に話を戻します。「Dragon」には2つのイメージがあります。一つは日本人の持つ「竜(龍)」で、もう一つは西洋人の持つ「ドラゴン」です。姿や形は少々異なりますが、どちらもそれぞれの地域の人々によく知られている「架空の動物」です。「架空」ではありますが、土台となっているのは「現存する動物」です。そこが、神話・映画・ゲーム・野球のチーム名などを通して【一般に受け入られている】理由なのでしょう。 問題の英文は、『「古代ギリシャ人とエジプトの crocodile との関係」は、「受け入れることができないほど自分たちの知識や想像とかけ離れているもの」ではないという点で、「現代人と dragon の関係」と共通している。』ということを表しているのだと思われます。 質問に対するお答えだけではなく、自分自身の好奇心を満たすような内容になってしまいました。失礼しました。
お礼
ご報告ありがとうございます。 やはり河合塾は間違いを認めようとしなかったのですね・・・。 それでは河合塾からの返答が来たところで、そろそろ回答を締め切らせていただきます。 今まで頂いた回答を熟読して自分なりに色々考えてみようと思います。