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常微分方程式

y'' + 3y' + 2y = e^(4x) の一般解を求めたいのですが、(右辺)=0とおいて、同次解 y = Ae^(-2x) + Be^(-x) (A,B:任意定数)を求めたところで手が 止まってしまいしました。 過去の質問を読んで、 >右辺があるときにこの式を満たす解を加える とあったのですが、頭がたりないのか、意味がよく分かりません。 ここから先、どのようにすれば一般解が求まるのでしょうか? よろしくお願いします。

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回答No.3

こんにちは。 y'' + 3y' + 2y = e^(4x) … (1) の右辺を L[y] とおきます。 まず一つ覚えていただきたいことは、 L[y] は、y= y_1(x) + y_2(x) のように二つの関数の和を代入すると、 L[y_1 + y_2] = L[y_1] + L[y_2]  … (2) のように足し算に分解できることです。 (これはyの一次だけでできているからです。) この性質があるときに、 L[y] = f(x) … (3) の形の微分方程式(今の場合はf(x)=e^{4x})の一般解を求めるには、 L[y] = 0 ← 右辺がない(すなわち、イコール0)のとき … (4) の一般解 y_0(x) を求め、これに L[y] = f(x) ← 「右辺があるとき」(右辺に関数があるとき)… (5) の(何でも良い)特殊解 u(x) (i.e., ともかくL[u]=f(x)を満たすもの)を加え、 y(x) = y_0(x) + u(x) … (6) という関数を作れば、 L[y] = f(x) の一般解になります。 [証明] 一般解であることを示すには、方程式を満たすこと(解であること)と、任意定数を二つ含むことを示せば良いです。 まず、方程式を満たすことは、代入して (2)の性質を使うと、 L[y] = L[y_0(x) + u(x)] = L[y_0(x)] + L[u(x)] = 0 + f(x) = f(x) と示すことができます。ここで、もともとy_0は(3)の(一般)解で、uは(4)の(特殊)解ですから、 L[y_0] = 0、L[u] = f(x) を満たすことを使いました。 また、y_0(x) は一般解で、任意定数を二つ含んでいますので、y(x) = y_0(x) + u(x) にも任意定数が二つ含まれることになります。(第一項のy_0の中に。) 従って、y(x) = y_0(x) + u(x) は (3)の一般解であることがわかります。 (証明終わり) さて、この証明によって、L[y] = f(x) の一般解を求める問題が、L[y_0]=0 の一般解を求める問題と、L[u]=f(x) の特殊解を求める問題に分解されたことになります。 今の問題の場合、y_0(x) は y_0(x) = Ae^{-2x} + Be^{-x} と求まっているのですから、次に L[y] = f(x) = e^{4x} を満たす特殊解(任意定数を含まなくて良い)を何でも一つ見つければ、(6) により、目的の一般解になります。 > >特殊解は、なんでもいいので、y'' + 3y' + 2y = e^(4x)を満たす関数を探せばいいです。 > これは何か決まった方法があるのでしょうか。それとも、本当に試行錯誤して見つけなければならないのでしょうか。 ケースバイケースです。 右辺のf(x)の形をよく見て、あてはまりそうな形を予想し、その範囲で決めていくという方法が一般的です。 今の場合は、右辺は f(x) = e^{4x} であり、また予備知識として、指数関数の微分の性質や、とくに e^{4x} の微分は 4 e^{4x} になり、定数が出てくるだけであることを知っています。 このことから、 L[u] = u'' + 3u' + 2u = e^{4x} を満たしそうな u(x) の形としては、u(x) = C e^{4x} なのではないかという予想ができます。ここで C はこれから決める定数です。(任意定数とは関係ない。)もしこの予想が外れればまた別の形を試しますが、一番ありそうな雰囲気なので、これを試してみます。 これを代入し、 L[u] = L[C e^{4x}] = 16Ce^{4x} + 3・4Ce^{4x} + 2Ce^{4x} = e^{4x} 両辺を e^{4x} で割ると、30C = 1 より、C = 1/30 が得られます。 従って、u(x) = (1/30) e^{4x} が特殊解(の一つ)です。 (特殊解はこれでなくても、なんでも満たしさえすればよいですが、ともかく一つ見つかったので、これを用います。) 従って、(6) より、(3) の一般解は、 y(x) = Ae^(-2x) + Be^(-x) + (1/30) e^{4x} と求まります。 実際、代入してみれば、L[y] = e^{4x} を満たしますし、任意定数も確かにA, B の二つが含まれています。

noname#39977
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なるほど。これなら解けそうな気がしてきました。 ありがとうございました

その他の回答 (4)

回答No.5

#1です。 計算間違いしてしまいました(今さら・・・)。 #3の方がご回答されているとおり、特殊解は(1/30)e^(4x)でした。すみません。 特殊解の見つけ方も、#3が書かれている通りです。

回答No.4

ANo.3です。 すみません、またミスプリです。 > y'' + 3y' + 2y = e^(4x) … (1) > > の右辺を L[y] とおきます。 でなくて、「左辺をL[y] とおきます」です。

  • kabaokaba
  • ベストアンサー率51% (724/1416)
回答No.2

「定数変化法」というのを勉強してください. http://bowie.mech.nagasaki-u.ac.jp/~sai/Math/TeXT/node32.html 基本線は y = Ae^(-2x) + Be^(-x) のAとBをxの関数とみなして y'=A(-2)e^{-2x}+A'e^{-2x} + B(-1)x^{-x}+B'e^{-x} y''も同様に計算して y'' + 3y' + 2y = e^(4x) に代入してAとBを求めます. ただし,これだけでは条件が不足なので ちょっとした細工をします. この細工の詳細は上記のサイトをご覧ください. なお >右辺があるときにこの式を満たす解を加える の証明がこの定数変化法でできます. ============== 直観的には y'' + 3y' + 2y = 0 の解が y = Ae^(-2x) + Be^(-x) だったら,y'' + 3y' + 2y = e^(4x)の何でもいい解が 一個決まればそれをf(x)として y = Ae^(-2x) + Be^(-x) + f(x) とすれば,前の二項は y'' + 3y' + 2y = 0 だし f(x)はy'' + 3y' + 2y = e^(4x)だから答えになるのは 自明ですし, 二階常微分方程式だから解の空間の次元は2だろうから y = Ae^(-2x) + Be^(-x) + f(x) でOKだろうと理解できます.

noname#39977
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なんだかややこしいですね。 テストのときに時間内に間違わずに答えられるか自信がないです。 ありがとうございました

回答No.1

下記の回答では、検算をしてません。 質問者様自身でご確認ください。 >右辺があるときにこの式を満たす解を加える これは、  y'' + 3y' + 2y = e^(4x) の特殊解をy = Ae^(-2x) + Be^(-x) に加えるってことですね。 特殊解は、なんでもいいので、y'' + 3y' + 2y = e^(4x)を満たす関数を探せばいいです。すると、y = (1/21)e^(4x) が満たしますね。 ということで、y'' + 3y' + 2y = e^(4x)の一般解は  y = Ae^(-2x) + Be^(-x) + (1/21)e^(4x) でいいのではないでしょうか。

noname#39977
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >特殊解は、なんでもいいので、y'' + 3y' + 2y = e^(4x)を満たす関数を探せばいいです。 これは何か決まった方法があるのでしょうか。それとも、本当に試行錯誤して見つけなければならないのでしょうか。 ありがとうございました。

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