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和文の言い換え

難しい和文英訳は、和文を英訳しやすい文に言い換えるといいとよく言いますが、私はあまりうまく言い換えることができません。 何かコツというものがあったら教えていただきたいのですが… お願いします。

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  • Milancom
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回答No.11

Milancomです、締め切らないでいてくださって、どうもありがとうございます! 得意じゃない人が『まじめに』取り組むと、得意な人よりも高い評価を得ることがよくあると感じる理由を説明してみます。ここでは、和文英訳を例にお話いたしますが、他の分野でも似たようなことがいえるのではないかと思うのです。 高1の担任が風変わりな書道の教師で、「大賢は大愚に似たり」などといっていました。その頃はなんとなくカッコイイくらいにしか感じませんでしたが、30年以上たった今頃、こういうことなのかなと思うことがあります。いま高校生真っ只中のsinku828に、何かのお役に立てば幸いです。お読みになってつまらなかったら、どうか許してください。 和文英訳には、日本語と英語の力が両方必要です。私どもは、たいていその2つのことばしかできませんから、結局「ことばの力」が必要なことになります。 ここで、日本語で何かを伝えるときのことを考えてみましょう。日本語の得意な人の方がいつも内容のあることを伝えることができるでしょうか。sinku828さんは、1年もしないうちにご卒業です。そのとき、NHKの一流アナウンサーが来てスピーチをしたら、一番内容のあるスピーチができるでしょうか。そんなことはないでしょう。しかし、心さえあれば、ことばはいらないというわけにはいきません。どんなに、深い思い出のある先生でも、壇上に立ってじっとしていただけでは心は伝わらないでしょう。確かに、アナウンサーより下手かもしれない、でも考えに考えて、思いっきり心をこめて話したことばは、きっと皆さんの胸に大切なメッセージを伝えることでしょう。 実は、入試の和文英作だって同じことなのです。どこかで暗記した公式みたいな英文を組み合わせて出来合いの作文を書くのではなくて、この日本語なんていってるんだろう、こうかな、こうだったら私だったらこんな英語にしてみたいな、そんな解答をみたいのです。阪大のような問題を出すということは、そういう解答をみたいからとしか思えません。それを、日本語の意味にも悩むことなくまるで機械翻訳のように公式をあてはめたのでは、採点する先生も面白くなくて死にそうになることでしょう。 もうひとつ、こういう態度が高く評価されるのがまちがいないと思われる例を挙げてみましょう。入試の採点をするのは大学の先生です。高校の先生ではありません。大学の先生が、和文英訳について、とくに、阪大の問題のようないかにも日本語的な表現の英訳についてどのように感じられているかを知っておくことはよいことです。私の高校時代、友人が大学教員に英語を個人的に習っていましたので、うすうすこのことに気づいておりましたが、後にはっきりとわかるときがくるのです。 大学に入ってから、第2外国語で取ったフランス語は、何とか単位をもらうだけで切り抜けますが、そのあと国際法の論文を読んだり、会話の練習をして討論をしたりするのがすっかり面白くなったのです。英語は、日本語に比べて、理屈をきっちり述べ、互いの意見をよく聞きますが、フランス語はさらに雄弁です。フランス人が5人集まると、5人がいっぺんに話します。それでいて、他人の話はしっかり理解しているのです。彼らの言葉の速さ・理解の速さには感心いたします。 パリで6週間ほどの語学研修を3回ほどしたあと、大阪の学校に週1回、和文仏訳に通ったころの話です。学期の終わりに川端の『雪国』の冒頭に取り組みました。「空の底が白くなった」というくだりにきたときです。フランス人講師が、この日本語はどういう意味かと受講生に聞くのです。空に底があるのか? 白くなるのか? 決まり文句か何かか? 言われてみれば、確かにふつうこのような表現はしません。川端一流の表現でしょう。では、何が言いたいのか? 中学校でこの部分が教科書に載っていました。そのとき不思議に思って、教師に尋ねたことがあります。「夜の真っ暗闇だったのだが、雪の中に入ってきたので、列車の室内のランプの明かりが近くの地面に反射して、そのあたりだけ白く見え出したのを、そういう風に表現したのだ」というのがそのときの教師の説明で、以来私は固くそう信じ込んで疑いませんでした。 そのように説明すると、かの講師は、「それはその先生の読み方でしょう。この表現は、誰がいつ読んでもそのように読めますか。そのようにしか読み取ることのできない表現なのですか」と畳み掛けてくるのです。そういわれて、もう一度読み直してみました。sinku828さんは、どう思われますか。 『雪国』にはサイデンステッカーの有名な英訳が出ています。それ以外にも、英訳が1冊、仏訳が1冊出版されています。3冊とも教室に持ち込まれていました。その部分を調べてみました。「地平線が明るくなった」「地面が白くなった」「山際が明るくなった」と三種三様です。 「この表現は、普通に日本語ではいわれないでしょう。決まり文句というわけでもない。川端だけの言い方ですね。日本人の皆様も、これを読んで、あっ、普通じゃないな、なんだろう?って考えたりするわけですよね。だったら、訳したもの読む人にもおんなじ気分を味わって欲しいじゃないですか」といって、訳したのはフランス語をそのまま英語に置き換えるとするとこんな感じです。The bottom of the night became white. この講師はこういいました。日本語を訳すとき、こう決まってるからとか、他の人がこういったからではなくて、自分の頭で元の日本語をしっかり読んで欲しい。みなさんは、なんと言っても日本語のネイティヴなんですから。 高校生で、いいえ大人でも、英語が『得意』という方の中には、公式的に日本語⇔英語を暗記して、たくさんすばやくいえるだけだったり、英語で考えるとか称して、深く考えることをやめていらっしゃる方をしばしばお見受けいたします。 暗記は苦手でも、英語でなんか考えられなくても、自分のペースでこつこつとことばと取り組む態度を持っているのが、解答の中に見えやすいのが、この阪大の和文英作のような問題ではないでしょうか。 いわゆる、普通の受験対策に振り回されることなく、じっくりとことばのちからを磨く勉強をなさいますように、そして来春はみごと栄冠を勝ち取られますように、心よりお祈り申し上げております。

sinku828
質問者

お礼

英語は二次試験にも必要な教科ですので気を抜かずにしっかり勉強していきたいと思います。 長期にわたっていろいろと教えていただきありがとうございます。 がんばります!

その他の回答 (11)

  • good23
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回答No.1

もし瞬間的に訳す必要がない環境にいるなら、まず、日本語の文章全体の要点をつかめばどうでしょう。 さっと、日本文を読んでみて、自分の隣にいる友達に5秒間で内容を伝えるとしたら、要点だけしか言えませんが。記憶に残っている言葉の羅列になるかもしれませんが、それでもいいのでは? 全部 こと細かに訳さなくてもいいと思います。 英語圏では短い文章が好まれるようです。しかも、動詞よりも、名詞を好む。 つまり本当に短い言葉が好きなようです、彼らは。 気が短い。だから それにわざと こちらもあわせてやる。 短く言ってやれば、相手も はっはーん、この人 いまからこの話題だ、と なって 良いでしょう。 フランス語圏は、まったく逆。よくもあんなに自分の意見を冗長にしかもすらすらと。しかし、だからこそフランスの映画は人気がない。

sinku828
質問者

補足

なるほど…。 私は受験生ですから時間が限られています。(まぁ、通訳ほどではありませんが) でも、要点を見つけて訳す努力をしたいと思います。 あと、名詞ばかりだとやはり減点されるのでしょうか?

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