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若い兵ほど「死」を恐れない?
よく言われることに、独身で扶養家族のない兵は、残してゆくものがないので死を恐れず勇敢で、対して、既婚で家族もちの老兵は死を恐れるので弱い、などと聞きます。渡井の感覚からすると違って、まだ結婚も子供も経験しないのに、死ぬことは納得できないんじゃないかと、逆に老兵のほうは、恩給さえ出れば、むしろ心残りはないんじゃないかと。 ややおかしな理屈はあると思いますけども、何か腑におちない気がずっとしています。本当のところはどうなのでしょうか。またなぜこのような理屈が言われるのでしょうか。
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一般的に老兵といっても文字通りヨボヨボのおじいさんではありません。 まだ小さい子供を育てていかなくてはならない30代後半や40代であっても戦場によっては老兵と分類されます。 自分が死ねば、家族はどうなるのか。 自分が結婚や子供も作ることを経験することが重要なのではないです。人にもよるのでしょうが、一般的に妻子、特に子供は自分の命より大事なんです。 そう思うと死にたくないという心理が働くのは過去の戦争からも明らかです。 また、これらの年代の兵隊が戦場に出てくるというのは、若い兵隊が枯渇した後で、体力不足に加え、十分な精神教育や訓練をする前に戦場に送り出すことが多いことも弱兵と言われる原因です。
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- phj
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古代の戦争でも、若者は死を恐れず勇敢(無謀)であるとして、それに沿った戦略が取られています。 たとえば、古代ローマの歩兵は、 ・1列目に若者(足が速く突撃力があるそして勇敢(無謀)) ・2列目中堅(知力と体力のバランスのとれた30・40歳代、戦況を判断する能力がある) ・3列目老兵(体力は劣るが戦況全体をみて、自分たちのなすことが分かる、また1列・2列目に応援・指示できる能力がある) というふうになっています。 若者はいつの時代でも無謀です。たとえば今の若者だと戦争の変わりに首都高バトルだの、04だの危険な行為に魅了されます(私もそうでしたが・・) ですので、教育とは関係なく若者は、それ以降の年齢にくらべ、「死が怖くない」というか、「死」を自分のものとして考えていないとはいえると思います。 結婚し家族ができると、自分の死は現実的ではなくても、死んだときの影響は考えるようになります。 それが自制となって、危険なことを行わなくなるのだと思います。
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確かに、若者の無謀さと言うか、無鉄砲と言うかそういうことで、「死」を恐れない要因になっているかもしれません。もちろん恐れるでしょうけど家族もちと比べて、相対的にということだと思います。 しかし、いくら国家政策といえ、こういう考えはどうも好きになれません。若者をあまりに粗末にしているのではないか?または老年兵(家族もち)をあまりに優遇して差別しているのではないか?20世紀の戦争で、どういう実情だったかは知りませんけど、どうももっと公平に処したほうがいいんではないかと思います。「死」のリスクは妻子もちだろうと独身だろうと、同様にすべきではないかと。 恩給の問題もあって、裏で操作していましたかね。
- weber7009
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若い兵士も「死」を恐れていました。 ただ戦争は人間を狂わせます。特に、前線では極限状態になるので、善悪とか、生死とかを考える間のないほどの極限状態に陥るようです。 例えば、硫黄島の戦いでは、上陸したアメリカ兵はバッタバッタと死んで行きます。誰でも、今度は自分の番だと思うと同時に、自分だけは生き残れると信じています。 上陸したアメリカ兵は必ず二人一組で行動するように訓練されました。一つは、相手が逃亡しないように見張る為、一つは双方で援護し合って助け合う為だそうです。 詳しくは、『硫黄島の星条旗』(ジェイムズ・ブラッドリー:文春文庫)をご覧下さい。 日本では、特攻隊が有名ですが、学徒出陣した特攻兵の心情を綴った『雲の墓標』(阿川弘之)も参照してみてください。死にたくないけれども、死に行かなければならない若者の苦悩が描かれています。独身の若い兵士は、天皇でも、国でもなく、母を思って飛び立ち、「お母さん!」と叫んで敵艦に飛び込むのです。 「死」を恐れるとかどうか考える間もない程、前線は地獄です。
お礼
若い兵と老兵で、極限状態において勇敢さに差があるならば、どういうところからきているのか?ということです。独身の特攻兵は「お母さん!」が決まり文句かもしれませんけど、妻子もちの場合「妻!」「子供!」「母!」どれになるのでしょうね。もしその叫びによって、なんらかの質的差異があるとすれば、それはなにものなのか。
- komes
- ベストアンサー率29% (147/494)
若い兵士は経験不足で、ないし未経験で死の意味もわからない事がおおいのです。 近代戦では敵影を見ることなく突然死が訪れるケースが多く、その経験がないと、身を守る暇なく死んでしまいます。 ヴェトナム戦で若い士官学校出の将校の平均寿命は着任後16時間という話をききましたが、これも経験不足のなせる技です。 若さを勇気と勘違いするのと、戦場の苛烈さを知らないからです。 無謀と慎重とは異なります。 妻子の有無は影響するでしょうがこれも平常心の間だけで、死ぬか活きるかの瞬間ではただ生死のみが意識の中身です。 戦場心理は経験者しか解らないといいます。
お礼
若いと言う事は、戦場での経験もさることながら、年行っているものとは違う無防備さを持っているのかもしれませんね。妻子の有無は極限状態においてはあまり関係なさそうです。
誰だって、死は怖いと思います。 ただ、「若い兵ほど死を恐れない」というのは、「若さゆえの無鉄砲」と戦争なら、「死をもって何とかが美徳という教育」の性では。 武士の時代いえ、それ以前から、それは教育されてきたのでは。 学生時代、学徒戦争経験のある先生から聞いた話です。(特別授業で) 戦争中は、みな「戦争に参加しないことが非国民。」「殉ずることが美徳」と言われていました。 その先生は、学徒出陣で最前線に行く矢先で戦争が終わったそうですが、その時言われ続けたのが、「戦場で闘い、死ぬことは美徳だ」だったそうです。 というように、教育&若さゆえの・・・それが、今だ「若い兵は死を恐れない」といわれているのでは。 思い出したことですが、今の中国も1部日本に対してすごく敵意持っていますよね。 これも、教育「日本は戦争で多くの人を殺した大罪人だ」と教えていたからだそうです。 (これは、中国に行っていた人から聞いたことです。)
お礼
教育の影響は大きいのかもしれないですね。世代によって教育方針は違ったと言えるかもしれません。軍縮の時代などはやや穏やかになったかも知れず(しかし、その時代に太平洋戦争の若年兵は教育を受けなかっただろうか?)
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
戦争が始まった段階あるいは戦争体制成立段階ではまだ子供であれば「教育という名の元の洗脳」により「死を恐れない」あるいは「死ぬことが名誉」と考えさせることは可能でしょう。 太平洋戦争末期の日本が好例です。
お礼
太平洋戦争当時の若年兵は、過激な思想教育を受けた年代で、もうちょっと年いっている人たちは、やや穏やかな教育を受けた世代なのかもしれないですね。
- Sasakik
- ベストアンサー率34% (1695/4881)
たとえば、FBIのSWAT隊員は、「身体の動く限り」の条件付きですが、「30歳以上」が資格だそうです。これは、人質事件等、慎重に相手との交渉等を行うべきところ、若い隊員だと功名心にはやり、無意味に危険性の高い突入などを行い、任務に失敗する可能性が高いからとのことで、いろいろな面で経験豊富なベテランであることを資格にしているようです。 若い兵は、「死ぬことを恐れない」というよりは、若さ故に功名心が優先して「死ぬことを考えない」だけかもしれません。生き残る古参兵は、いかに敵を苦しめるかと先を考え、無意味な行動を避けるでしょう。 捕虜になるのも恥ではありません。収容所で一騒ぎすれば、前線から収容所の管理に兵が回されます・・・即ち、前線の戦力が低下します。 また、兵を消耗戦で使う際に、作戦そのものに疑問を持つかもしれない古参兵よりも疑問を持たない若い兵の方が使いやすいので、「若い兵はを恐れない=英雄だ」と勘違いさせる場合もあるでしょう。 質問には関係ありませんが最後に一言、軍人(国の守り)の神髄は「戦なきは、武人の本懐」。野暮だと思いますが解説を・・・国の守りが軍人の仕事。戦争は勝っても国家は疲弊する。一番の国の守りは戦争を回避すること。これにつきるでしょう。
お礼
年取ると、知恵が回ってくることは確かでしょうね。それを見方を変えてみれば若年兵は勇敢に見えると言う事もあるのでしょうね。
- d73fgydg
- ベストアンサー率37% (3/8)
元自衛官ですが、「精神教育を受け連帯責任をおわされる立場」ですので、あまり関係ないでしょう。 殺し殺される環境中では、必死なはず。 映画のような訳には、いきませんよ。
お礼
そうなんですね。極限状態というのは経験した人でないとわからないでしょうね。
- tomy41
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一概にはどっちって言えないと思います。 個々の性格もあるでしょうし
お礼
でしょうね。人によってぜんぜん違うものでしょうね。
お礼
自分の命だけでない(親と言うのは別にして)身分になった場合、人間ある意味弱くなるのかもしれないですね。見方によっては強くなりますけど。こういう状況によって「死」を恐れるようになるかもしれない。そして、訓練不足という要因もあるのですね。日露戦争の奉天会戦の第三軍に脱走兵がでたというのも、こういう要因を持った老兵だったからなんでしょうかね。