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アクティウムの海戦
ローマ対エジプトと言えるかもしれませんが、アクティウムの海戦、 アントニウス・クレオパトラ連合軍とオクタヴィアヌスの戦いで、 クレオパトラの船が戦いから離脱してエジプト方面に向かったそうですが、 この理由は何だと考えられているのですか? 色々説があるかもしれませんが、お分かりになる方、よろしくお願いいたします。
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”通説”としては、アントニウスが戦死したと誤認し 海戦に敗北したと早々に思い込んで 再起のためにエジプトに向けて離脱したとされます。 当時の海戦は、衝角戦法や乗り移りなどで戦うので、 火や煙がでて乱戦になるとどっちが勝っている 負けているか、見た目で分かりにくいので、 戦闘経験のなく、状況判断のできない人物なら やりそうなことでしょう。 海戦は、近代までずっと実質ノーガードの殴り合いに近いものだったで クレオパトラ個人が指揮することは不可能だったといえます。 そもそも当時の海戦では指揮なんて高尚な技術は 戦闘が始まる前までで、一端始まったらどっちかが敗走するまで 殺しあうだけですからね。 もともと彼女が戦場にやってきたこと自体が間違いで エジプト軍の精神的支柱である彼女とその船に 何かあれば士気に影響するのは明らかで、 戦場では安全な場所なんてありません。 だから起こるべきして起こった展開だったといえるでしょうね。
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- komes
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これには異説もあるようで、オクタビアヌスとアントニウスの対戦は両軍ほぼ同数で艦船数はアントニウスの方がまさっていたようです。 しかし両軍の対峙中にオクタビアヌスの作戦で裏切りや脱落が相次ぎ、さらに食料の補給基地を奪われてアントニウスは勝利の見込みを失い、包囲されたアクティウムから脱出してエジプトでの再起を図るほかないと判断、海路脱出の為船足の遅い貨物船などを焼き払い艦隊の再編成を行った。 アクティウムの海戦は脱出を図るアントニウスとクレオパトラと阻止捕捉しようとするオクタビアヌスとの戦いになり乱戦中にクレオパトラは脱出に成功し、これを見てアントニウスも予定どうり後に続いて脱出したというのです。 アントニウスの海軍は全滅、陸上に残った陸軍も降伏しアントニウスは軍事力を失った結果に終わった。 当時の艦船の操縦性、海戦の際には帆や燃えやすい物を陸上に遺棄するという準備が出来なかった(海路脱出のため)アントニウス側の誤算などの影響と言われています。 この説はかなり合理的に説明出来る説と思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 もっと計算外の展開かと思っていました。 そういう考え方もあったのですね。驚きです。
補足
計算外の展開と書きましたが、感情だけで行動してしまって敗退したのかと思った、という意味でした。
- yumihiko
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一般には、生まれて初めて戦場に立ったため、恐怖感にとらわれた時に逃げる以外の反応を取れなかったから、とされているようです。 また、自分がいなくなっても海戦自体は歴戦の将軍であるアントニウスが何とかしてくれる、と信じていたから安易に戦場を離脱した、という側面もあると思われます。 色々な書物を通しての感想ですが、小生がみるにクレオパトラにはエジプト女王としてエジプト海軍の指揮に当たる、という意識は(表面上はともかく、実際には)希薄で、せいぜい愛する男(アントニウス)の活躍を特等席で見物しよう、という戦場見物程度の意識しかなかったのではないかと考えます。 海上戦力の上では(少なくとも額面上は)極端な有利不利はなかったようですし、アントニウスがまさか全軍の指揮を放り投げ、部下を見捨てて自分を追いかけ戦場を離脱するとはクレオパトラも予想していなかったのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 アントニウスはユリウス・カエサルと違って、内面的には成熟していなかったのでしょうか。 確かに実際の戦闘の場にいたことはなかったでしょうから、クレオパトラの判断が間違っていても仕方ないかもしれませんね。
お礼
アドバイスありがとうございます。 クレオパトラの行動は、本当の所は謎なのかもしれませんが、もしよく言われているように、 アントニウスが慌ててクレオパトラを追いかけて…というのが本当のようでしたら、 もうそういうレベルの人間では、冷静沈着なオクタヴィアヌスには勝てなかったように思います。 海戦はローマ軍と言えど、結構原始的な戦い方だったのですね。