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ofとfromについて
The best players from many countries play in the Olympics.とありますが、このfromは、ofではだめなのでしょうか?
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標準(standard)の使い方として、"from"をお使い下さい。 "from"と"of"を比較して、日本人としては"of"ではなぜダメなのか「ふに落ちない」場面が多々あるでしょう。実際どちらでもよい使い方ができることもありますが(たとえば"died of cancer" "died from cancer"「ガンで亡くなる」…どちらでも良いが実際は"of"が標準)、一方で"of"では全く意味をなさない場合もあります(たとえば"I got mail from her"「彼女から(彼女の)メールを受け取った」は、"mail of her"では英語を母国語とする人には"doesn't make sense"[意味が通じない]ということになるでしょう。) ご質問にある用例は、後者に近い例といえるでしょう。 "of"には、[1] 例えば"Queen of England"(英国の女王)のように、場所・地域との一対一ないしは限定的な関係を、帰属関係として("belonging to"または"possessive relationship")示す目的で使われることがあります。[2] 一方、"species of Africa"(アフリカに生息する種[生き物])のように、特定の場所に存在する、発生する("occuring in")ことを示す目的でも使われますね。 ところで、上記 [1]では、「どの国の」を説明することが主眼で、実際に女王が現在どこにいる(滞在する)かは説明の対象外です。 一方、[2]では、特定の生物種が「どこに」発生しているかが問われますが、その種は現在その地域の中に(たとえばアフリカのどこかに)いることが前提と考えられますね? ご質問の文章では、表現したい真意は、特定の国「出身の」「からきた」ということですから、英語の語感は 本来なら"out of" すなわち "from"となるのが「自然」であり「標準」といえるわけです。"of"一語だけでそのまま"out of"の意味は出ません。 上記の[1]・[2]の例のように、特定の地域との性格上の関係を、実際の物理的な所在とはかかわりなく示すか(上記[1])、もしくは物理的に「その中に」いることを前提とするか(上記[2])といった場合には"of"が使えますが、その用法をご質問の文章にあてはめるのは、英語を母国語とする人々には違和感がありましょう。 類似の用例として、"I'm a baseball player from the United States" "I'm a student from New York" (私はアメリカ人の野球選手です・私はニューヨーク出身の学生です)をお考え下さい。これが上記[1]のように"of"ではなぜおかしいのでしょう? "a player of the United states"は"Queen of England"とは違い、一対一の関係には受け取られませんね? むしろ、「アメリカの最高の選手」として、毎年"TIME"誌が選ぶ"the man of the year"と同じように、"a"ではなく"the"が使われないと意味が通じません、一方、"student of New York"では、どこかニューヨークの公立校の人かな、と疑問に思うことはあっても、英語として意味が通じていません。個人の帰属意識を示す文章では、"from" や"(belong) to"を使う方が自然に理解されます。これを無理に "of"で表現しようとすると、自身の母国語の表現をそのまま英語に当てはめようとしてるのかな?と思われてしまうことにもなりかねません。これは、日本語に限らず、他の言語(ヨーロッパの言語も含め)を母国語とする人々によく見受けられることで、外国人になれている、私のいるニューヨークでは「どうにか理解される」としても、他の地域で通じるとは限りません。 ご質問にある文章を日本語に訳した場合、例えば「オリンピックには各国の精鋭選手たちが集う」と解釈すると、日本語の「の」にあたる英語の前置詞が何か、という点で、日本語を話す方々にはちょっと難しい選択なのかもしれませんね。 語感や標準の使い方にどんどん慣れていってください。