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DNAハイブリダイゼーション条件について
- DNAのハイブリダイゼーション条件について調べています。ハイブリダイゼーションは、dsDNAの形成を確認するために行われます。
- ハイブリダイゼーションの温度はTmよりも低い温度で行われます。また、ハイブリダイゼーションのバッファーにはFormamideやMaCl2などが使用されることがあります。
- FormamideやMaCl2は、ハイブリダイゼーションの効率を高めるために使用されます。具体的なバッファーの選び方については、さまざまな例があります。
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Formamideを使うと、低い温度でハイブリができるので、目的に応じて、ターゲットを高温にさらしたくないとき、あるいは全くの実験者の好みで、DNA/RNA ブロットハイブリやin situ ハイブリのとき使われます。 特別の考えがないのであれば、formamideなしの系でいいのではないでしょうか。 おそらく、 >50%Formamide,10mMリン酸バッファーpH7.0 は、塩濃度が低く50% formamideを含むので、かなりアニールしにくいとみました。 >100mM KCl,100mM Tris-HClpH7.4,2mM MgCl2 これは、ほとんどTaq polのバッファーですね。 理論式で計算するとTm75℃前後になるでしょうか。 Molecular CloningにはオリゴDNAの鎖長、GC%、塩濃度からTmを計算する理論式も出ていますから、塩濃度と温度が妥当な条件を選んでみたらいいと思います。
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- geneticist12
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formamideはTmを下げる働きがあります。1% formamideにつき0.6℃ Tmが下がるといわれています。また、formamideはハイブリの速度を遅くします。(Molecular Cloning参照)。 たとえば、サザンブロットで5xSSCで68℃が適当であるところ、formamideを50%加えると、42℃が至適になります。 Mg++は、duplexを安定化します。PCRのときMgCl2の濃度を振ったりするのは、プライマーのアニール、ミスアニールの安定性をコントロールするためです。 その実験で、ハイブリさせるといっているのは、ブロットに対してでしょうか、それとも溶液中ででしょうか。溶液中でduplexを作るときは、formamideを加えるのはあまり一般的ではないように思いますが。
補足
回答ありがとうございます! formamideには、そのような効果があるのですか! Molecular Cloningを参照してみます。 この実験では溶液中でハイブリさせようと考えています。 Tmが特別高くない限りはFormamideを加える必要はないのでしょうか?
補足
特に低温条件を必要としないので、Formamideなしの系で検討したいと思います。 確かにPCRバッファーはアニールさせることを前提としているので、この系で行えば無難なのかもしれません。 >100mM KCl,100mM Tris-HClpH7.4,2mM MgCl2 >これは、ほとんどTaq polのバッファーですね。 >理論式で計算するとTm75℃前後になるでしょうか。 これはgeneticist12さんが塩濃度と63bpから計算したTmという意味でしょうか?