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短調・長調
還暦をすぎた者です。60の手習いで、フルートを始めました。昔、音楽の授業で短調の曲はもの悲しい曲、長調は明るい元気な感じの曲と習いましたが、クラシックであれ、新曲であれ、作曲家は新曲を作曲するばあい、まず短調でつくるか、長調で作るかをかんがえて、次に何調にするか・・などと考えるとは思えないですね。 まず、曲想が頭に浮かんで、それを五線譜にしたら、その結果が何短調または何長調となるのでしょうね?その場合、何調の曲であるということは、どのようにして決まるのでしょうか?
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(1) ハ長調は「素朴で」とか,ニ長調は「明るくて」とか,調によって性格があるようにも言われますが, では,ハ長調の曲は全て「素朴で」になるのかと言うとそうでもありません。 また,短調の曲はもの悲しい曲,長調は明るく元気な感じの曲とも言いきれません。 古い映画ですが「美しくも短く燃え」で使われたモーツァルトのピアノ協奏曲第21番の第2楽章は 短調のように聞こえる長調の曲としても知られています。 (2) 調による性質は作曲家は自分なりにイメージしていただろうと思いますが, なぜ,その調を選んだのかを推測するのは難しいです。 有名なヴァイオリン協奏曲にニ長調が多いのは楽器の特性とも関係していると思われます。 単なる偶然ではないと思います。 (3) 明らかに,どの調にするかを意識して作られたと考えられる曲があります。 バッハの平均律クラヴィーア曲集です。第1巻と第2巻があります。 それぞれ24曲あり,下記サイトをご覧いただくとわかりますが同じ調のものはひとつもありません。 http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/bach_j_s/000822.html 平均律以前の鍵盤楽器では,違う調の曲や,途中で転調する曲をひとつの同じ楽器で演奏できませんでした。 ハ長調用の楽器,ニ長調用の楽器とあったわけです。 それでは不都合なので,現在の私達が使っている音階(平均律)の考え方が生まれてきました。 バッハのこの曲集は平均律を使えば24の全ての調を1台の楽器で演奏できるというアピールが見られます。 始めから24の全ての調を使って作曲するという意図があったのは明らかです。 このバッハの曲集に影響を受けて,ショパンも同じように24の全ての調を使って作曲しています。 下記はショパンの24の(前奏曲)プレリュードです。 そのショパンにまた影響を受けた人のこともここに書かれています。 http://www.piano.or.jp/enc/dictionary/composer/chopin/002078.html (4) ポップスでは歌手の声が出やすい音域に合わせて調を決めることもされているだろうと思います。 さだまさしさんの曲では,若い頃に歌っていたキーに比べて,最近の彼が歌うキーは同じ曲でも 低くなっています。つまり,調が変わっている(移調)ということになります。 案山子など,さだまさしさんが若い頃に作った曲を,もし,今,作曲中だとしたら, 今の自分に合わせて,きっと違う調になるだろうと思います。
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#8 です。 ピアノでは協和音でもふらつくような余韻を感じます。 慣れてしまっているので別に不快感はありませんが…。 オクターブ(8度)以外は微妙に協和していないためと思います。 下記の説明と「試聴」を参考にしてください。 和音については純正律の響きは透明感があって心地いいですが, 音階については平均律の方に馴染んでいますので妙に聞こえます。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%94%E6%AD%A3%E5%BE%8B >平均率でない音階のオクターブを聞くとどんな感じになるのでしょうか? 試聴での純正律の1オクターブの音階はどうだったでしょうか。 また,次のサイトも紹介しておきます。いろいろ書いてあって難しいのですが, 「ピアノ曲で聴き比べ」を開き,曲はどれを選んでいただいてもいいのですが, 音源にイ短調用の純正律が用意されていますので,エリーゼのためにを選んでください。 次に「1400年代以前?」のところの「純正律の例(イ短調専用)」と 「1500年代~」のところの「12等分平均律(現在の平均律)」で聴き比べてみてください。 http://s4.in12.squarestart.ne.jp/index.html かなり微妙な差ですが平均律の方がやや重く感じます。
お礼
ありがとうございました。早速、試聴してみましたが、私の耳では純正律と平均率は和音・音階とも聞き分けはできませんでした。 「ピアノ曲で聴き比べ」は残念ながら、MIDI の再生をするためのアプリケーションがインストールされていなくて、聞くことはできませんでした。しかし、関連のサイトから、それぞれの音律についての知識を得ることができました。これで、私の知的好奇心は十分に満足されました。「自信なし」どころかかなりの専門家とお見受け致しました。これで、今回の質問は終わりにさせて頂くことにします。
- amethyst1976
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調によって印象が変わるというのは、言葉で説明するより実際に音を聴いての印象を信じてもらうほうが一番いいですね。(っていうか、私が語るとしたら「音が違うから」ということだけの知識しかない(爆)) ちなみに私はロックを好みますので、そっち方向しか回答できませんのでよろしければ読んでください。 http://www.aki-f.com/kouza/b_kouza/kouza/kouza1.htm の下部、「ブルースノートとは?」というところを聞いてください。 既存の曲を○○風に演奏する場合(○○にはジャンルがはいります)、また例えばブルースで曲を作る場合、さっきのブルース特有の音階があるのですが、長調か短調かどっちかでいうと短調の部類なのでそれは決定。あとは何調にするのかというと、ジャズで管楽器との組み合わせ、ロックっぽくギターとの組み合わせでおおよそ決まります。おおよそというのは楽器の特性によるもので、管楽器はヘ調や変ロ調などのフラット系、ギターはト調やニ調などシャープ系にするようです。 ちなみに、ピアノはハ長調の楽器ですが、色んな調に対応できてしまいますのである曲をある調で練習していても、相棒の要望で(相手の要望というのが重要で、ほんとは弾き慣れた調がいいに決まってる)移調するときもありますので、そこに見知らぬ努力があり(ここも重要です(爆))、正直大変です。突発的にできるとかっこいいですけどね~~。どうでもいい話ですが。
お礼
ご紹介頂いたサイトの音のフレーズを聴いてみました。なるほど、何か違うな・・と言うくらいはわかりました。何度か聞いていればわかるかな?と思っています。ありがとうございました。
- tom0120
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自由形式の場合でも、たいてい、調は、先に決定して作るように思いますが、まあ、自由なので、適当にメロ先だと、調の縛りがないので、 あとで決まる? ってこともありますが・・・ クラシックなどでは、結構、調が指定されているのもありますよ。 「ソナタ(形式)」の場合。原調(Cの場合) 原調C→属調G→いろんな転調(^^;(主に、近親調)→原調C 「インベンション」の場合。原調(Cの場合)(経過句は略) 原調C→属調G→下属調F または下属調の平行調Dm→原調C などと、慣例なのか、決まりなのかよくわかりませんが、 基本的には、調を先に決めますね。 なので、でたらめに。とか、たまたま、その調になった・・・とかではありません。 ですから、こんなような曲を作曲する場合は、調は先に決めてから作曲しますね。 また、「いろんな転調」の部分も、まったく、別の「遠隔調」は、使わないですかね・・・ 使ってもいいのですが、頭、ついてきません (^^;
お礼
ありがとうございました。でも音楽の基礎の分からぬ、前期高齢者にはやや難しかったです。
- laputart
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メロディは自然に浮ぶものですから、長調、短調は意識しませんね。 もちろん、ご指摘の通り、明るいメロディ、暗く悲しいメロディと言うのが基本ですが、短調でも豊かな詩情を表現する事も可能ですし長調でも悲哀を表現する事も可能、クラシックの短調の曲ではずっと短調のまま続くよりは途中から転調をしたりして長調になる事が殆どです。 部分的には混在する事もあります。主旋律が決ったら、それを一番良い音程にします。例えばフルート曲の場合、一番低い音はドでしたっけ? 楽器によって、物理的にそれより低い音(限界)があるので制約がありますが、一番低い音より少し上の部分を使ったメロディもきついものが あります。(楽器の性能が十分発揮出来ない)、通常は一番低い音から 2オクターブ目くらいにメロディの中心におくとすっきりします。 また人が歌を唄う事を考慮すれば自ずから音域が決ってきます。 普通はト音譜を自然に使える音域でしょう。 (例)春の小川 ハ長調であったと思います ミソラソミソドド... これをト長調にすると シレミレシレソソ となり、バイオリンやフルートでは演奏可能でしょうが、唄うのはきついでしょうか。 フルートでどちらがすっきりするか比べてみてください。 但し半音や全音の上下はあまり負担にならないようです。 例えばニ長調にしてもそんなに雰囲気は変りません。後は好みの問題でしょうか? もちろんピアノやオーケストラではもっと広い音域を扱いますので、いろんな 考え方はあります。
お礼
ありがとうございました。かなり良く理解できました。楽器によって得意な音域のあることとも関係するのですね。
- lilact
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1、頭に浮かんだメロディが音域から考えて一番美しく響くのは何調か、ということを考えますね。 2、調によって印象が変わりますからメロディと調の印象が合うようにしますね。調によって色が頭にうかぶという人もいます。ハ長調は何色、ト長調は何色というように。 3、ある調では演奏しやすくて、別の調では演奏しにくいということもあります。 >曲想が頭に浮かんで、それを五線譜にしたら、その結果が何短調または何長調となるのでしょうね? これは、曲想が頭に浮かぶのと長調短調が決定するのは普通同時だと思いますね。
お礼
ありがとうございました。 >2、調によって印象が変わりますからメロディと調の印象が合うようにしますね。調によって色が頭にうかぶという人もいます。ハ長調は何色、ト長調は何色というように。 じつは、このことなのです。私が不思議でしかたのないことの一つは・・・。調によって印象が違うと言う感覚がこの歳の素人には、理解を超えていることなのです。 このことを、分かりやすく説明して頂けると、大感激なのですが・・
- tom0120
- ベストアンサー率26% (367/1390)
作曲は、大別して、 ※1・「メロディー」を先に作り、その後、「伴奏」をつける。逆に ※2・「伴奏(和声。コード進行)」を先に作り、その後、「メロディー」を考える。 の2つがあります。 どちらにせよ、調は、決定しておく場合が多いように思います。 転調のある曲の場合なら、でたらめに、別の調に行くわけにはいきませんよね。 ハ長調→ト長調 へ転調したい。 ハ長調→ニ短調 へ転調したい。 など、いろいろあるので、決めないと、転調できません。(^^; ---------------------------------------------------------- また、「ド・レ・ミ」(絶対音)の音を含むメロがあった場合。 ときには、「なに調」になるか? または、するか? 自分で、選択します。 「ド・レ・ミ」の音を含むメロは、「ハ長調」ですが、必ずしも、そうではありません。 「へ長調」でも、ファソラ.bシ.ドレミ なので、「ド・レ・ミ」を含みます。 なので、部分的に、「へ長調」にしてしまうことがあります。 さらに、短調でも、「イ短調」なら、ラシドレミファソ ですから、「ド・レ・ミ」を含みます。 なので、部分的に、短調の「イ短調」として解釈して、作曲する場合もあります。 ------------------------------ また、 「長調・短調」といっても、「ハ長調」と「イ短調」は、基本的には、同じ音を使いますよね。 音階ではなく、音程ですが。 「ハ長調」は、ドレミファソラシ の音を使う 「イ短調」は、ラシドレミファソ の音を使う(順番を並びかえると。ドレミファソラシの音を使う) なので、メロディー(フレーズ)の途中で、「ハ長調」→「イ短調」→「ハ長調」にする場合があります。 共通の音(和音)があるので、簡単に調が途中で変えることができます。すなわち、転調ですが・・・ ということで、調が、「1曲の中」に、「1つ」ということではありません。 場合によっては、5個も、6個もあります。 というか・・・「2小節単位。さらに、1小節単位」でも、「調」を変えることができます。(転調するということ) なので、和声の音楽理論で考えると、わかりやすいのですが、 理論がわかると、「2小節単位。さらに、1小節単位」でも、「調」を変えることができるので、 当然、意識的に調を決めることができます。
お礼
ありがとうございました。でも、ちょっと私には高級すぎるお話しで す。もう少し勉強してみます。
- 安房 与太郎(@bilda)
- ベストアンサー率27% (228/822)
一般論として、作曲家のライフ・スタイルに左右されるでしょう。 いつもピアノを前にしている作曲家なら、パソコンに向かう小説家の ように、両手を使って全体の構想からまとめようとするはずです。 クラシック(西欧古典音楽)のメロディは、和声の中から浮きあがる のが原則です。その他の民俗音楽は、ハーモニーの概念がなく、鼻歌の ような単旋律が先行して、あとから他の楽器が無原則に加わるのです。 クラシックの旋律は、短調・長調いずれにも転調・移調できるため、 長調を主に短調を従にすることがあります。あまり短い曲では見えすい て聴こえますが、高校野球で歌われる校歌に(稀に)採用されています。 ヴァイオリンなど弦楽器のための曲は、楽器そのものに調性があり、 G/D/A/Eの各開放弦を基調に、まさに絶妙の転調が出現します。 華々しいカデンツァ(即興的独奏)の部分を、傾聴してみましょう。 バッハの《フルートのための無伴奏パルティータ》は、驚異的な作曲 技法によって、いまなお頂点に君臨しています。フルートは、もっとも 古典的であるとともに、最新の技術で製作される木管楽器なのです。 管楽器の調性は、木管・金管それぞれに、音色・音域や、運指法など の制約が多いため、頭に浮かぶ曲想どおりに響かなかったりします。 (とくに音高調節が困難なオーボエには、オーケストラ全員が合せます) なお「短調が暗く、長調は明るい」と決めつけるのは疑問があります。 急いで西欧風に作られた《小学唱歌》に、その傾向が感じられますが、 多くの大曲・名曲・傑作は、曰くいいがたい多彩な感情を秘めています。
お礼
ありがとうございました。かなり高級なお話しに聞こえました。でも理解できます。 「バッハの《フルートのための無伴奏パルティータ》」早速CDをさがしてみます。
専門的解説は別の方に譲りますが… 先ず、楽器でも声楽でも良いですが、想起した曲を楽譜に起こします。 次に↓の一覧表にあてはめて見た時何れかに該当した物の中で哀調味をおびて居れば短調です。 --------- 下の一覧表をご覧下さい ↓ QNo.2305012 ANo.#5 -------- ドレミファは、12音で構成され(半音で)半音2個が(全)半音1個は、(半)と数えて、長音階は次のような構成です。 「全全半全全全半」←鍵盤の何処からはじめても同じにします。 一方、短調には、3種類有る為一概には申せませんが 「全半全全半全全」←と言う構成です。
補足
QNo.2305012 の ANo.#5をみるにはどうしたらいいのですか?おおしえください。
お礼
「有名なヴァイオリン協奏曲にニ長調が多いのは楽器の特性とも関係していると思われます。」のところと、「平均律以前の鍵盤楽器では,違う調の曲や,途中で転調する曲をひとつの同じ楽器で演奏できませんでした。ハ長調用の楽器,ニ長調用の楽器とあったわけです。 それでは不都合なので,現在の私達が使っている音階(平均律)の考え方が生まれてきました。バッハのこの曲集は平均律を使えば24の全ての調を1台の楽器で演奏できるというアピールが見られます。」 のところは大変参考になりましたし、理解も出来ました。ありがとうございました。
補足
ところで、ピアノでドレミファソラシドを聞いてみますと、途中でなんだか不協和音的な気持ちの悪い音程が含まれるように感じてしまのですが、これは平均率になっているので、正確に倍音関係にないからなのでしょうか?もし、平均率でない音階のオクターブを聞くとどんな感じになるのでしょうか?わかればお教えください。