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長調と短調はすぐわかりますか?
お世話様です。 よくクラシック番組を見ていると、長調(明るい)・短調(悲しい)というように、音楽家の方は、曲を聴いただけで長調か短調すぐわかるようですけど、素人の私には、あまりよくわかりません。判別できる簡単な方法はないのですか。また、楽譜を少しは読めるのですが、楽譜を見ただけで、長調か短調かを判別はできますか?そして、曲の途中で、長調から短調に変わることもあるそうですが、楽譜を見ただけで、瞬時に「ここから調が変わる」というように、専門家はわかるのでしょうか? ご教示下さい。
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どんな人でも、音楽を聞けば「明るい」、「暗い」は感じられると思います。 音楽は芸術なので、作曲家はなにか「表現」したいものがあって、それを音にゆだねるのですから、明るい気持ちを表現したいのであれば、それが明るいサウンドとして聞き手に伝わるものでないと意味がありません。悲しい気持ちを表現した曲であれば、歌詞がなくても聴いた人が涙を流すようなのが「名曲」です。 聞いた人が、「明るいか」「悲しいか」すら判らないという曲は、駄作というほかはありません。 >判別できる簡単な方法はないのですか。 「判別」という概念ではなく、「どう感じるか」なので、そのような方法はありません。また、判別しても何の役にも立ちません。 「赤い色」と「青い色」の判別方法を尋ねるようなものです。 私の信じている「赤い色」は、嫁さんが感じている「赤い色」とは違う可能性がありますが、それを判定する方法はありません。しかし夕焼けをともに見て「空が真っ赤できれいだね」と感じることはできます。実は違う色を見ているかもしれません。 >楽譜を見ただけで、長調か短調かを判別はできますか? それなら簡単です。「赤色の波長」と「青色の波長」は違う、という理論的な説明と同じです。 いくつか判定方法がありますが、まず、五線の冒頭に#も♭もない場合、 1.曲の最初と最後のコードネームが、「C」なら、長調です。「Am」なら短調です。 2.曲の最初の小節の冒頭の音が、「ラ」なら短調です。「ソ」なら長調です。 3.曲の最後の音が「ど」なら長調で、「ら」なら短調です。 4.メロディーに使われている音の中で、「そ」の音に#が付いていれば、「短調」です。#が付かず、ただの「そ」であれば長調です。 >そして、曲の途中で、長調から短調に変わることもあるそうですが、 楽譜を見ただけで、瞬時に「ここから調が変わる」というように、専門家はわか るのでしょうか? もちろん、聴いていて「あ、悲しい調子になってきたなぁ」と感じられれば、その部分は短調ですが、譜面を見た場合、その部分について、先に掲げた判別方法と同じ特徴で判別できます。 しかし、一番大切なことは、ある曲を目を閉じてじっと聞き入り、「明るい」、「暗い」と感じられる「感性」を養うことです。 クラシックなら、曲名に「~イ単調」とか、「~ニ長調」とか付いている曲も多く、その場合は、必ず出だしは、書いてあるとおりの調子です。また、一曲を通じて、ずっと短調・長調ということはなく、必ず部分的に逆の調子の箇所が出てきますので、じっと鑑賞すれば分かると思います。作曲家や演奏家はその気持ちを一生懸命に伝えようとしているのですから。
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- nobutana
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これは回答ではありません。 我々は西洋音楽を、日本人なりに自分たちの生活の中に上手に取り入れてはいるものの、「長調は明るく楽しくて短調は暗くかなしい」という、学校で教わる「定義」は、たとえば「たのしいひな祭り」で簡単に打ち崩されます。この曲は短調で書かれているのです。でも、日本人の感性は、この曲を聴いたときに暗く感じることなく荘重でしめやかなひな祭りの情景を思い浮かべることが出来ます。 あまり気にする必要がないくらい、日本人は一風変わった(西洋とは違った)豊かな感性を持っていますので、それを楽しんだ方がよいように思いますよ。短調でも長調でも、もっと聴きたくなる音楽、それを楽しめれば、それが「短調」で書かれていても楽しめる。 西洋音楽で、たとえばベートーベンの5番、モーツアルトの40番の交響曲は短調で始まりますが、そのときに暗く感じたり悲しく感じることはあまりないでしょう。それよりも、「はげしいこころの葛藤」を感じることでしょう。 そんなことを思うと、どうも日本の音楽教育が間違っている、ということになるようにも思います。つまり、そんなことはどうでもよいことかも知れませんよ。
お礼
そうですよね。定義なんてあるわけでもないし。 ありがとうございました。
- Ishiwara
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ド(ミソ)が支配的な働きをしていれば長調、ラ(ドミ)が支配的であれば短調ですが、理屈よりも感覚で判断できる問題です。長調と分かっている曲を数曲、短調と分かっている曲を数曲、それぞれ比較して聞いてみることをお勧めします。これは、専門家/素人の問題ではありません。私の娘は、教えたら3歳で確実に覚えました。「青い目の人形」が転調することも自分で発見できました。 曲の途中で長調←→短調と変化したとき、私は単なる素人ですが、 (1)聴いている時なら、瞬時に分かります。 (2)聴いておらず、楽譜を見ている時なら、数秒で分かります。(楽譜の場合、フレーズや小節の頭、それに下のほうの音が判断基準になります。)
お礼
お世話様です。 私の聴力では、不可能です。 でも、ありがとうございました。
楽譜を見て調を判定するのは,音階固有の音や, 臨時に半音上げ下げされた音の見分けを 楽典で少し学習しないと分からないと思います。 曲を聴いて短調か長調かを見分けるくらいなら, 短調と長調の音階や,主和音の響きの違いがわかれば 経験で分かるようになります。 感覚的に分かるようになりますが, 明るいとか悲しいとかではなく, 短調の音階なのか,長調の音階なのかを意識して 聴くようにすると経験で分かるようになると思います。 下記は短調のように聞こえる長調の曲と言われるものです。 「悲しい感じ」で判定すると間違えます。 http://www.youtube.com/watch?v=df-eLzao63I 下記より音階の音を聞けます。 長調 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E9%9F%B3%E9%9A%8E 短調(3つあります) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E9%9F%B3%E9%9A%8E 主和音では,(ド・ミ・ソ)と(ド・♭ミ・ソ)を比べると, (ミ)と(♭ミ)の違いだけで響きが全然違って, 長調なのか,短調なのかが分かります。 複雑なものも多くありますが,まずは,基本的なもので, 音階を聞いた感じ,主和音を聞いた感じで, 短調と長調の違いを意識されるといいかと思います。
お礼
了解です。 やっぱり専門の方にも難しいのですね。 ありがとうございました。
- tio_elemen
- ベストアンサー率25% (41/160)
まず、専門家という表現が何か敷居の高いものを感じさせ、私は好きではありません。専門家でなくても誰でもちょっと分かれば簡単に判別できます。 >長調(明るい)・短調(悲しい) まず、この前提が間違っているんですよね。それは聴いたときの印象であって、理論的には何の関係もないです。 長調短調というのは音階の違いです。 質問者様は、普通は短調の第7音が臨時記号によって半音上げられることを知っていますか? 本来の短調の音階は「全・半・全・全・半・全・全」ですが、このとき最後の「全」というのが、音楽的にスムーズな流れや和声の法則を適応させるために非常に使いづらく、不自然なものであるとされるため、慣習的に半音上げられることになっています。これを、元の「自然短音階」に対して「和声短音階」と言います。 しかし、和声短音階には欠点があり、最後の音程を無理矢理縮めたことにより、最後から2番目の音程がさらに半音広がることにあります。全音よりも広い音程は「増音程」と呼ばれ、音楽的には更に扱いにくく、不自然なものです。よって、この音も、半音上げることによりこの問題を解消できます。これを「旋律短音階」と言います。 wikipedia「短音階」が詳しいです↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E9%9F%B3%E9%9A%8E しかしながら、和声短音階も旋律短音階も、音階の第7音が半音上げられることは同じであるので、 判別としては (1)導音(音階の7音目)に当たる音にわざわざ半音上げる記号が付けられている場合はほぼ間違いなく短調です。 また、長調と短調の最大の違いといえるものは、それは「主和音」 です。 主和音というのは、主音(音階の始まりの音。中心音。)を根音(一番下の音)にした三和音のことで、長調ならばドミソ、短調ならばラドミに当たります。主和音はそれぞれの調において、最も安定し、重要な役割をもつものです。 長調の主和音は長三和音(第3音が主音から長3度にある三和音)ですが、短調の主和音は第3音が長調よりも半音低い、短三和音になります。 よって (2)主和音が長三和音ならば長調、短三和音ならば短調です。 転調については、臨時記号の付き方が変わったり、和声的な展開を見れば、どの調からどの調に行っているかということが分かります。これは完璧に(1)(2)の応用です。 ただ、これらのことは専門家でなくても、少し勉強すれば誰でもわかるようになるのでご安心くださいwそんなに敷居の高いものではありませんよ
お礼
お世話様です。長文のご回答ありがとうございました。 初心者の私には、内容が難しすぎます。 小学生にでもわかるように解説していただきかったです。 でも、ありがとうございました。
- tio_elemen
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まず、専門家という表現が何か敷居の高いものを感じさせ、私は好きではありません。専門家でなくても誰でもちょっと分かれば簡単に判別できます。 >長調(明るい)・短調(悲しい) まず、この前提が間違っているんですよね。それは聴いたときの印象であって、理論的には何の関係もないです。 長調短調というのは音階の違いです。 質問者様は、普通は短調の第7音が臨時記号によって半音上げられることを知っていますか? 本来の短調の音階は「全・半・全・全・半・全・全」ですが、このとき最後の「全」というのが、音楽的にスムーズな流れや和声の法則を適応させるために非常に使いづらく、不自然なものであるとされるため、慣習的に半音上げられることになっています。これを、元の「自然短音階」に対して「和声短音階」と言います。 しかし、和声短音階には欠点があり、最後の音程を無理矢理縮めたことにより、最後から2番目の音程がさらに半音広がることにあります。全音よりも広い音程は「増音程」と呼ばれ、音楽的には更に扱いにくく、不自然なものです。よって、この音も、半音上げることによりこの問題を解消できます。これを「旋律短音階」と言います。 wikipedia「短音階」が詳しいです↓ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E9%9F%B3%E9%9A%8E しかしながら、和声短音階も旋律短音階も、音階の第7音が半音上げられることは同じであるので、 判別としては (1)導音(音階の7音目)に当たる音にわざわざ半音上げる記号が付けられている場合はほぼ間違いなく短調です。 また、長調と短調の最大の違いといえるものは、それは「主和音」 です。 主和音というのは、主音(音階の始まりの音。中心音。)を根音(一番下の音)にした三和音のことで、長調ならばドミソ、短調ならばラドミに当たります。主和音はそれぞれの調において、最も安定し、重要な役割をもつものです。 長調の主和音は長三和音(第3音が主音から長3度にある三和音)ですが、短調の主和音は第3音が長調よりも半音低い、短三和音になります。 よって (2)主音が長三和音ならば長調、短三和音ならば短調です。 転調については、臨時記号の付き方が変わったり、和声的な展開を見れば、どの調からどの調に行っているかということが分かります。これは完璧に(1)(2)の応用です。 ただ、これらのことは専門家でなくても、少し勉強すれば誰でもわかるようになるのでご安心くださいwそんなに敷居の高いものではありませんよ
お礼
長文のご回答ありがとうございました。 皆さんいろいろな方法で、聞き分けていらっしゃるのですね。 参考になりました。