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エアフルト市庁舎のハインリヒ獅子王の絵
エアフルトの市庁舎に、神聖ローマ皇帝に降伏するハインリヒ獅子王の絵が飾ってあるそうですが、これは何の戦争だったのでしょうか?
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ハインリヒ獅子王でわなく、ハインリッヒ獅子公ではないでしょうか。 ハインリッヒ獅子公は、バイエルン公・ザクセン公・トスカナ伯を兼ねる、神聖ローマ帝国最大の貴族でした。 (領土は皇帝よりも多い) また、時の皇帝フリードリッヒ1世(バルバロッサ)の従兄弟であり、イギリス王リチャード獅子心王の姉を妻としていました。 所領の件で、バルバロッサと獅子公が対立し、バルバロッサは、獅子公のザクセンとバイエルンの所領を没収します。 これは、没収した獅子公の所領を、他の諸侯に配分する事を条件に、味方に付け、実現したものです。 絵は、この時のものか、後日、バルバロッサが十字軍遠征中に死去し、その機会を狙い、リチャード獅子心王の支援により、反乱を起こし、獅子心王が、十字軍の帰りに捕虜になり、反乱が失敗した時のものかと思われます。 この時の皇帝は、バルバロッサの息子ハインリッヒ6世です。 ただし、この時は、皇帝側が、シチリア王位継承問題の勃発で、急遽シチリアに軍を向ける必要が有り、かなり譲歩したものになったようです。 この時、ハインリッヒ6世の姪ベアトリクスと、獅子公の息子オットーの結婚が行われ、ハインリッヒ6世の死後、獅子公の息子オットーが、オットー4世として神聖ローマ帝国皇帝となります。