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ベクトルによる微分

(1) あるスカラー a(1×1) をベクトルb (k×1) で微分するときに  ※( )内は行列のサイズです※ da/db = [da/db_1, da/db_2,....da/db_k]' というように一階の導関数ベクトルができますが、講義資料によりますと、このときの導関数ベクトル(正式な呼び名は知りませんが)のサイズは、bと同じ、つまり (k×1)の列ベクトルになるとなっています(上野表記に転置記号をつけたのはそのためです)。 (1×k)の行ベクトルにしないことに理由はあるのでしょうか? それともbに合わせると決まっているだけと考えてよいのでしょうか? (2) また、(n×1)のベクトルaを、(k×1)のベクトルbで微分することを考えた場合に、 da/db は (n×k)で定義されることについてはどうでしょうか? これも決まりと思って良いのでしょうか? (3) 最後に、(n×m)の行列Aを(k×1)のベクトルbで微分する、というような場合に、どのようなサイズのどのような行列になりますか? またはそもそもそういうことを考えますか?

みんなの回答

  • eatern27
  • ベストアンサー率55% (635/1135)
回答No.1

(2) n×kの行列としているのは、多分、Frechet微分を念頭に置いているのだと思います。 ベクトル空間からベクトル空間への写像fについて、 f(x+y)-f(x)=Ay+o(y)|y| となるような線型写像Aをfの(xにおける)微分(Frechet微分)と呼ぶ事があります。 このAは、δf/δxなどとかかれる事もあります。 fがk次ベクトル空間からn次ベクトル空間への写像であれば、Aはk次ベクトル空間からn次ベクトル空間への線型写像という事になります。従って、ある基底で表現すれば、n×kの行列になります。 (1) このFrechet微分では、da/dbはむしろ、k×1の行列ではなく、1×kの行列で書かれる事が分かります。 ただ、1×kのベクトルとして書いておくと、 δa=a(b+δb)-a(b)=(δa/δb)・δb のようにベクトルの内積とい分かりやすい形でかけます。だから(他にも理由はあるかもしれませんが)、1×kのベクトルとしているのだと思います。 ま、(x,y)という内積は、xを転置して書けば行列の積と同じように扱えますから、大した違いではなありませんが。 (3) 例えば、行列の各成分を縦一列に並べれば、nm×1のベクトルと同一視できますので、(2)と同じ状況です。

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