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「ラテン=キリスト教世界」とは?
世界史は詳しくないので、どうか教えてください。 「中世から近世のラテン=キリスト教世界」というと、 具体的にはどんな地域のいつごろの時代のことを指すのでしょうか? どうぞよろしくお願いします。
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>>「中世から近世のラテン=キリスト教世界」 あまり聞いたことのない表現です。世界史の教科書に載っていたのでしょうか?ラテンというと古代ローマ帝国の領域、文化、民族などを表わす場合に使いますが、ラテン=キリスト教となると、ギリシア正教を中心とする東方正教会の世界(ギリシア・スラブ世界=東ヨーロッパ)に対して、ローマ=カトリック教会の世界(つまり西ヨーロッパ)を指すと考えられます。 東西の教会が分裂したのは1054年です。また、11世紀末に始まった十字軍時代、西ヨーロッパから遠征してきた人々は「フランク人」と呼ばれましたが、彼らが13世紀初頭に建国した国はラテン帝国と名付けられました。11世紀というと中世の盛期です。 さらにその西ヨーロッパのキリスト教世界が、16世紀(近世)の宗教改革によって内部から分裂していきました。 以上いろいろ考えてみると、11世紀から15世紀までの西ヨーロッパ(イタリア、フランス、ドイツ)と考えて良いのではないかと考えます。
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- Jack_Rose
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聞いたことの無い用語ですが、ラテン典礼カトリック のことでしょうか。現代はミサなどの典礼は国語化 されましたが、それ以前は全ての国でラテン語で典礼 を行っていたので、このように呼ばれます。 だとすると、時期は#2さんの言うように東西教会の 分裂から宗教改革まで、地域は西方教会の領域の西欧 と中欧の一部(ハプスブルグ家の領域とポーランド) あたりとなります。 余談ですが、ラテン典礼でないカトリックもあり、 東方典礼カトリック、コプト典礼カトリック、マロン 典礼カトリック、メルキト典礼カトリック、etcがあり 地域はウクライナ、中東地方、インド南部などです。
お礼
ありがとうございました。参考にさせていただきます。
- korczak
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>>素人の私はドイツはゲルマン=非ラテンというイメージで捉えていたのですが、ドイツも含めて良いのでしょうか? そうですね。私も書き込む時に、少し躊躇しました。 ドイツは無論民族的にはゲルマン系で、フランス、イタリアとは違います。 しかし、ドイツはラテン=キリスト教世界の基礎となった、フランク王国の東半部(東フランク)が母体で、政治的・宗教的にはローマの後継者の立場です。神聖ローマ帝国は、ほぼイコールドイツですし。 このような考え方からラテン=キリスト教世界に含めました。
お礼
たびたびありがとうございます。 なるほど、民族的には非ラテンでも、宗教的には「ラテン=キリスト教世界」の範疇に入るということですね。 大変参考になりました。
- pius
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はじめてこの用語を聞きました。 何かに出ていたのでしょうか? 一般に中世は西ローマ帝国(476)の滅亡から新大陸発見(1492)までを指します(人によっては百年戦争終結(1453)まで。) 近世はそれからウィーン会議(1815)までの期間を指します。 ただこれだとあまりに期間が長いです。この時代のキリスト教に関することは、十字軍から宗教改革です。 そう考えると中世のキリスト教(教会や教皇の権威について)が一つ当てはまります。 またラテンと言うのは主に南欧のことなので、北方ヨーロッパの宗教改革(プロテスタント)に対して南欧の反宗教改革(カトリック)の運動を指すのが良いのかもしれません。
お礼
回答ありがとうございます。 質問の用語はレポートの課題に使われていたものなのですが、講義のテーマとはまったく関係なく、世界史は専門でないので途方にくれています。
補足
回答ありがとうございます。 私も広辞苑、ブリタニカなど調べてみたのですが載っていませんでした。 googleで調べると大学のシラバスらしきページがいくつか出てきたので、西洋史では時折使われる用語なのでしょうか・・・。 おかげさまで、用語の対象となる範囲がおおよそ掴めてきたように思います。 ただ、 >11世紀から15世紀までの西ヨーロッパ(イタリア、フランス、ドイツ) と書いていただきましたが、素人の私はドイツはゲルマン=非ラテンというイメージで捉えていたのですが、ドイツも含めて良いのでしょうか?