お薦めの本を
・キリスト教の誕生について
『イエスの生涯 』エルネスト ルナン (著), Ernest Renan (原著), 忽那 錦吾 (翻訳), 上村 くにこ (翻訳)
イエス研究では必ずと言っていいほど語られる名著です。
ちょっと専門的すぎるかな~と思いますが、外せないと思うので紹介しておきます。
『イエスの生涯』遠藤周作・著 新潮文庫
『キリストの誕生』 同上
キリスト教徒でり作家であった遠藤周作氏の名著です。
遠藤周作は生涯をかけて「キリスト教とは何か」や、「日本人にとってのキリスト教とは何か」ということを模索し続けていました。
そんな彼が聖書を読み解き、イェルサレムへの巡礼し、古今の研究者の本を分析して描き上げた渾身の連作です。
『イエスの生涯』では誕生から十字架上の死までを描き、『キリスト教の誕生』ではイエス復活後の弟子たちの活動を分析されています。
・ローマとキリスト教
『ローマ人の物語 14キリスト教の勝利』塩野七生著 新潮社
イタリア在住の作家、塩野七生氏渾身の連作『ローマ人の物語』の一冊です。
サブタイトルの通り、いかにして異端として迫害されていたキリスト教が逆にローマの国教となったかが書かれてあります。
平易な文章でとっつきやすいと思います。
・カトリックの歴史
『 ローマ教皇歴代誌』P.G. マックスウェル‐スチュアート (著), 高橋 正男 (監修), P.G. Maxwell‐Stuart (原著), 月森 左知 (翻訳), 菅沼 裕乃 (翻訳) 創元社
カトリックの頂点に君臨し、ローマ以後のヨーロッパの歴史に影響を与え続けた歴代の教皇が紹介されています。
読み物というよりは、資料集に近いかもしれません。
『神曲』ダンテ・アリギエーリ著 平川 祐弘 河出書房
言わずと知れた中世の詩聖ダンテによる巨編詩です。
現代のキリスト教観に多大な影響を与えた作品として、キリスト教史上重要な作品です。
・宗教改革史として
『宗教改革―ルター、カルヴァンとプロテスタントたち』オリヴィエ クリスタン (著), 佐伯 晴郎 (監修), Olivier Christin (原著), 木村 恵一 (翻訳) (「知の再発見」双書) [単行本]
キリスト教がカトリック批判からプロテスタント派が生まれていく事になります。
その過程をカラー絵を交えて描かれています。
・正教史として
『ギリシャ正教』 高橋 保行 (著 (講談社学術文庫 500) [文庫]
キリスト教はローマ滅亡以後カトリック派と正教派とで争い、1054年にお互い破門宣言をして決定的に分裂します。
そのひとつ、ギリシヤ正教について述べられた本です。
『 ロシア正教の千年―聖と俗のはざまで 』広岡 正久 (著) NHKブックス
正教派のもう一つの雄であるロシア正教について描かれています。
と、こんな所でしょうか。
ではでは、参考になれば幸いです。