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RE: 英文学の詩 Andrew Marvell 「マーヴェルの庭」の訳し方について
どなたか英文学に造詣が深い方、お知恵を貸していただけるでしょうか。 Andrew Marvell著の“The Gardens”(邦訳 川崎寿彦訳「マーヴェルの庭」)の解釈の仕方について自信がありません。既に絶版のため手に入りませんので確かめられません。 出題される原文は教科書に抜粋して出ているので、原文のどの章のどの部分かわからないのですが、以下の通りです。括弧内は自分でつけた訳です。 How vainly men themselves amaze (なんて人はむなしくも困惑していることか) To win the palm, the oak, or bays, (勝利の証であるやしの実、オーク、または月桂樹を勝ち得るために) And their uncessant labours see (絶え間ない労働により見るのである) Crown'd from some single herb or tree, (一片の草の葉や木で報われることを) Whose short and narrow - verged shade (短くて細長い、ふちのついた日よけの) Does prudently their toils upbraid; (賢明深くも彼らの骨折りを厳しく非難する) While all flowers and all trees do close (全ての花や木々は命を終える一方で) To weave the garlands of repose. (永眠の花輪を編むために) おそらくこの詩は、戦勝者は戦いに勝っても、勝利の証である月桂樹などを得るだけである。草木のレリーフは死者にも送られるのだから、戦いに骨を折るのは無駄である、ということなのかと思いましたが、訳し方も含めて上記の解釈は あってますでしょうか。わかる方がいらしたら、回答をお寄せください。
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- fry3000
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英文学に造詣が深いわけではありませんが、マーヴェル全集(The Complete Poems, Penguin Classics)を棚からひっぱりだしてみました。 "The Garden"の第一章ですね。 注釈から、主だった表現の違いと見られるものをピックアップしてみました。 (1)vainly = (a) futilely and (2) arrogantly (2)amaze = (a) perplex and (2) craze (3)the palms, the oak or bays = awards for military, civic or poetic achievement とあります。なので、戦いだけを指しているのではなく、人として成し得る偉業すべてをさしています。 (4)verged shade = deflected shadow (あと私のもっている本ではnarrowとvergedの間にハイフンがありません) (5)close = unite 人が努力して得られるものが一つの草か木の葉なのに対し、 the garlands of reposeを全ての花や木々が編んでいる、という対比だそうです。 さてここまでが本の注釈でここからが私の解釈ですが... (解釈なんてする文章力がないので余計な説明、勘違いと思われる事があったらすみません。) How vainly men themselves amaze To win the palm, the oak, or bays, この誌をもう少し日常的な文章に直すとすると... Men amaze themselves vainly to win the palm, the oak, or bays 上記(1)(2)の(a)の定義でいけば、vainly=futilely、amaze=perplexですが、 あえて、(b)をとって、 「人はmilitary, civic, or poetic achievement を成し得るために熱狂するが、」 And their uncessant labours see Crown'd from some single herb or tree, この部分は主語が最初の文と同じです。 言い換えれば And men see their uncessant labours Crown'd from some single herb or tree, ということです。 文章の続きですが、 Whose short and narrow verged shade Does prudently their toils upbraid; いいかえれば Its short and narrow verged shade Does upbraid their toils prudently. つまり色々な功績を成し遂げたり、絶え間なく働いているのに、得られるのは一つの木か草からの葉からの細い短い斜めの影で、報われない(葉が責めているという風に誌的に表現されていますが)という事だと思われます。 While all flowers and all trees do close To weave the garlands of repose. それに大使、全ての花々や木々は一緒にgarlands of reposeを編んでいる。 このreposeですが、下記のサイトの定義によると、「永眠」ではなくただ単に「安らぎ」の花輪のようです。 http://m-w.com/dictionary/repose つまり、人間というのは一つの木や草からの葉(人間社会での功績)を得る事に固執しているのに対し、すべての木や花(自然界?この場合は庭園)をみることができれば安らぎが得られる、ということだと思います。 つまり、この章は如何に偉業を成し遂げられても不毛な人間界と無駄がなく人間に安らぎを与えることができる庭園を対比しているんだと思います。 これが第一章で、続きも少し読んでみましたがまずこの対比から入りここから庭園を楽園として描写していくようです。 >出題される原文は教科書に抜粋して出ているので、原文のどの章のどの部分かわからないのですが "andrew marvell" "garden" でググってみると出てきます。 念のため下にURLを貼っておきます
お礼
返事遅くなり失礼します。 回答いただきありがとうございました。 分かりやすく、単なる訳のみならず、深いところまで意味を汲み取ってくださりありがとうございました。