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構造主義とロシアフォルマリズムについて詳しい方教えてください。
今、文学系の論文を書いているのですが、テーマにおいて、構造主義とロシアフォルマリズムの考え方を参考にしたいと思っています。とりあえず入門編をいくつか読んでみたのですが、頭の中が混乱してしまいました。例えば、構造主義はレヴィ=ストロースという人類学者から始まり、現代においてはフーコーなどもその流れにあると聞きますが、この二人の場合晩年の考え方が違ってくるようなので、どこまでが共通認識としてあるのか良くわかりません。ロシアフォルマリズムについてもなかなかわかりやすい本が見つからなくて困っています。 なにか良い本がありましたら、ぜひ教えてください。
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- eeldog_2005
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今、手元に本がないのでうろ覚えですが、もしご参考になれば幸いです。 ・ロシアフォルマリズムについては、水野忠夫著「ロシア・アヴァンギャルド―未完の芸術革命」が当時の時代背景にも触れていて分かりやすかったです。 ・また筒井康隆氏の「文学部唯野教授」は、現代思想が大雑把ながら本質的な部分が分かりやすく書かれていました。 両方とも読みやすい本ですので(図書館にもありますし)、一度手にとって見てください。
構造主義とはまず言語学においてフェルディナン・ド・ソシュールという人が創始したものです。死後出版された講義録『一般言語学講義』が構造主義の聖書です。 次にこの構造主義を文学に適用したのがロシア人のロマーン・ヤーコブソンです。特に有名なのがボードレールの『猫』を、レヴィ=ストロースとの共同執筆で分析した論文です。 ロシアフォルマリズムについては、若干古いのですが、 『講座言語 第4巻 言語の芸術』千野栄一編 大修館書店 も、No.1 の方が紹介された本とあわせてご覧ください。 「構造主義とロシアフォルマリズム」というなら、ヤーコブソンを読まないわけにはいきません。 『ロマーン・ヤーコブソン選集 3 詩学』ロマーン・ヤーコブソン [著] ; 川本茂雄編 ; 川本茂雄, 千野栄一監訳 大修館書店
- IHATOV
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私の知る範囲では、もっともよい解説書はイーグルトン『文学とは何か』(岩波書店)だと思います。 欧米のさまざまな文学理論が分かりやすく、丁寧に述べられており、構造主義もロシアフォルマリズムもたいへん明確に位置づけられています。 ご一読をお薦めします。
お礼
ありがとうございます。そういえば以前友人からこの本のタイトルを聞いたことがあります。早速読んでみます。