- ベストアンサー
レヴィ=ストロースの構造主義について。
構造主義自体がいまいちわからないままレヴィ=ストロースの本を読んでみたのですが、レヴィ=ストロースの構造主義はさっぱりわかりませんでした・・・。どなたか具体的に構造主義について、レビィ=ストロースの構造主義について教えてもらえませんか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
えーっと。。 大学受験の倫理で学んだことを書きますね。 構造主義…人間を規制している社会の隠れた構造こそ重要とした→主体性を重視する実存主義を批判 レヴィ=ストロースについて(かなり簡略化してます) ☆未開社会の既婚体系、無文字社会、神話の研究→神話的な思考の意義を強調、実存主義(サルトル)と対立 ☆あらゆる歴史・社会・民族に共通で普遍的な構造がある 「人間が自然の支配者として立ち、後世のことの考慮せずに自然を破壊し常に自分中心で行動する」と批判。 ☆ヨーロッパ中心主義に対する批判 こんな感じでいいでしょうか? では。。
その他の回答 (1)
先に本を一冊紹介しちゃいます。 ■寝ながら学べる構造主義. 内田樹/著. 文春新書 http://www.mainichi.co.jp/life/dokusho/2002/0804/01.html http://www.sakuhokusha.co.jp/shohyo/76nena.htm レヴィ=ストロースについても、分かりやすく かつ、読んで楽しく書かれていました。 本を読んで頂いた方がちゃんと分かることだと思いますが かいつまんで説明すると、No.1の方が指摘している通り まず、サルトルに代表される実存主義への反論が活性化します。 そしてレヴィ=ストロース以前に、ソシュールやバルトといった人たちの 言語学とか記号論と呼ばれる考え方があります。 実存主義は主体性を重視しますが 主体性を考えるためのツールは言語であり 如何に本人が主体的である主張しても その思考はツールである言語に左右されます。 これを様々な視点から構造的に検証したのが記号論です。 そのひとつにヤコブソンという人が考えた音韻論というのがあります。 この音韻論の理論モデルを応用して未開社会の親族構造を分析したのが レヴィ=ストロースの最初の業績です。 音韻論の理論モデルがどんなモノで レヴィ=ストロースがどのように応用したのかは 長くなるのでここでは説明しません。 レヴィ=ストロースにおいて大切なのは 未開社会の親族構造を分析することで 暗に文明社会だと自らを誇る自分達先進国の社会構造を対比させ 構造的には絶対的な優劣がないことを説いたのです。 つまり、未開社会を「未開」と呼ぶのは 自分達の社会構造によって形成される価値観から見た評価にすぎない よって、自分達が進んでいるわけでも何でもない 同じ人間なんだから、どっちが偉いか?なんて言わずに仲よくしようよ、と まあ、そういうことです。 逆に言うと、レヴィ=ストロース以前の先進国においては 優生学が幅を効かせていて、平然と人種差別をしていたことのへの批判が レヴィ=ストロースを後押ししたといってもいいと思います。