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なぜこのような和訳になるのでしょうか?

 こんばんは。いつもお世話になっております。  前回、東京大学の問題でみなさんのお力を借りましたが、今回の問題は、同じ問題の最終部分です。少し長くなりますが全文を引用させていただきます。クォーテーションマークはここに引くために付けられたものです。 "It is through humour, using the word in the broad sense that we employ when congratulating ourselves on the depth and variety of our own sense of humour, that British imagination has found its characteristic form in the modern novel." ”イギリス人は自分たちのユーモアの感覚の深さと変化に富むことを誇りとするが、こうした広い意味に用いた場合のユーモアによってこそ、イギリス人の想像力は現代小説における特徴ある形式を見い出したのである。”  上の英文は構造的には理解できます。強調構文の一部、分詞構文、関係代名詞、副詞節のwhen、そして強調構文のもう一部になっています。ただこれらをどのように操作すれば上のような日本語訳が出てくるのでしょうか?恥ずかしながら僕の力ではどうしても答えが出せません。ちなみに個々の単語の意味がわからないというわけでは決してございません。  説明不足の箇所がございましたら補足させていただきます。  厄介な質問であるとは思いますが、よろしければ力をお貸しください。もちろんご回答はお時間のある時で結構です。よろしくお願いします。

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  • ohboy729
  • ベストアンサー率41% (244/589)
回答No.3

この訳者の卓越した国語力には舌をまきますね。英語と日本語の形式、構造上の整合性がないなかでうまく日本語のほうにすり寄ってできたうまい訳だと思います。popcorn さんもその不整合を言われたのだと思います。 この文章の最大の骨格は強調構文でそれは芝居で言う決めのセリフなので最後までとっておいて、付帯の分詞の部分は軽く前フリくらいに最初にやっつけておく。( that we employは明訳してない) “イギリス人は自分たちのユーモアの感覚の深さと変化に富むことを誇りとするが、こうした広い意味に用いながら” It is A that の強調構文は「-するのはまさにAだ」ではなく「Aこそがまさに-だ」として前の分詞部をAにリンクさせるという荒技。「イギリス人は自分たちのユーモアの感覚の深さと変化に富むことを誇りとするが、こうした広い意味に用いながらのユーモアによってこそ、イギリス人の想像力は現代小説における特徴ある形式を見い出したのである。” いずれせよ素晴らしい英語力と国語力だと思います。

popcorn_cinema
質問者

お礼

 こんばんは。ohboy729さんのお答えを読むと、この文を訳した方の力がさらに実感できます(それを解説してくださる貴方のお力も相当なものだと思いますが)。いや、もう感動すら覚えるというか・・。  最近は、読解さえできれば自ずと日本語訳もできあがるという考えが崩れてきました。英語力はもちろん日本語力も同じように、いやおそらくそれ以上に必要なのですね。  お礼が遅れまして申しわけございません。ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (4)

回答No.5

プロだから。 このスキルで飯くってるから。 要するに、翻訳家って文章力に長けているのですよ。 それをどうしてそうなるかって聞かれてもね... 翻訳が上手だから、じゃ納得しない? では、どうやって上手になるかについては、やっぱ経験と語学的センスがあるかによるものだと思うわ。

popcorn_cinema
質問者

お礼

 minibarasukiさんのおっしゃっていること。まさにその通りだと思います。翻訳者は文章力に長けている・・・異論を挟む方は誰もいないでしょう。しかし相手はプロなのだから納得してはどうか、というご意見には賛成しかねます。  僕は学習者です。素晴らしい訳を見せられて、「そうですか、これが答えなのですね」と笑顔で納得して終わるわけにはいきません。どうしてこの英文からこのような訳を捻りだすことができたのだろうかと、たとえ完全な答えがでずとも、考えたいのです。疑問をそのまま放置しておくことは、人間に知的好奇心がある限り、苦痛なことのように思います。  きっと僕が勉強など関係なくこの訳に出会っていたならば、あるいはminibarasukiさんのように考えることもできたかもしれません。ただそれを残念とは思いませんが。  せっかくご回答をいただいたにも関わらず、このような物言い、申し訳ございません。しかし今述べたことは、僕の嘘偽りのない気持ちです。

回答No.4

Gです. popcorn_cinemaさん、こんにちは! これは学校英語的な訳ではなく、英語文が何を言いたいのかを理解した上でそのフィーリングをできるだけ壊さずに日本語で言うとこう言う文章になる、と言うことになります。 ですから、この長い文章を文法なり構文的に理解しながら約したのではなく、この文章が持つ意味をまとめて日本語に直した、と言う作業をしたわけです。 ですから、この英文と日本語文はかなり高い率で一致した事を言っていることになり、日本語を読んだ日本人はこの英文を書いたネイティブが言おうとしている事が語弊なく理解できるという事でもあります。 私にはこれだけの日本語力はありませんので、いい意味で刺激になりました。 ありがとうございました。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。

popcorn_cinema
質問者

お礼

 Ganbatteruyoさんこんばんは。ご回答ありがとうございます。またお礼が遅れまして申し訳ありません。  なるほど構造的なアプローチなどというレヴェルではもうないのですね。僕はまだ「構造的にこうだから日本語もこうするべきかな・・」と英語の方に引っ張られてしまいます。こういう状態ではまだ本当にその英文が理解できているとは言えないのかもしれませんね。  今回の問題は僕には荷が重かったですが、将来、この文を自分なりに美しい日本語にできるくらいに成長したいです。    失礼いたします。

  • mota_miho
  • ベストアンサー率16% (396/2453)
回答No.2

訳した人が、もともと日本語の文章を書くスキルがあるということでしょう。大量の読書経験と教養がなければ、こういう文はちょっと書けないと思います。 英語の文ですが、英語で書かれたものは英語のまま理解できるのに、日本語に直そうとすると、どう訳していったらよいか分からず、ちょっとまごつくっていうことがありますね。 お答えになっていませんが、感じたことをちょっと書いてみました。  

popcorn_cinema
質問者

お礼

 たしかに「スキルがある」の一言につきるかもしれません。あれから何度読んでも、なぜこの日本語になる?と考え込んでしまいます。英語での理解はできるのですが。  お礼が遅れまして申しわけございません。失礼いたします。

  • dora1
  • ベストアンサー率50% (263/518)
回答No.1

解答のようなかっこいい日本語に、どうしてなるかわからないとのことですが、英文を読んで、その意味はおわかりでしょうか?英文の using the word ~ own sense of humour まではすべて、形としてはその前の humour を説明するための挿入部分です。この挿入部分を英文どおりに訳すと日本語として意味が通じにくいので、挿入部分内での順番を変えている、ということかと思います。この挿入部分を直訳すると、 「われわれイギリス人の想像力が、現代小説において、その特徴的な形式を見出したのは、(イギリス人に)ユーモアがあればこそなのである。ここでいうユーモアとは、われわれイギリス人が、自分たちのもっているユーモアの感覚が深く変化に富んでいることを誇りとするときに使っているような意味での、広い意味でのユーモアのことである。」 語順を変えることで、私の訳よりも質問の中の訳のほうがスマートになっているということだと思います。ただし、本来は、限定的な修飾をしている関係詞などが、語順をかえることで非限定的な修飾をしているような訳になってしまいます。

popcorn_cinema
質問者

お礼

 こんばんは。ご回答ありがとうございます。そしてお礼が遅れまして申し訳ございません。  たしかに語順をいじくらなければこれだけの訳にはなりませんよね・・・。上の回答者の方々からも「すばらしい」と称されたこの訳ですが、あくまで大学受験生向けの問題集ということを考えるならば、その名訳に至るまでの道筋も載せていただければと思いました。  失礼いたします。

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