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マクロ経済学で少し確かめたいことがあります

参考書の中にこんな記述がありました。 「貯蓄は国民所得の漏出要因になります。貯蓄された分は消費が減少しますので、有効需要が生まれません。しかし、その分が投資に回れば、有効需要が生まれることになります。」 これは、端的に言えば「貯金するなら箪笥じゃなくて銀行にしましょうね」という事で合っていますか?

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回答No.2

No1の追記です。回答No1の例では、所得100のとき、消費が80で、貯蓄20が生じますが、あなたはどうやら「20が箪笥預金ではなく、銀行預金にいく」なら、「有効需要」が生まれる、というように考えているらしい。そうでなく、「その分が投資に回れば・・・」というのはそういうことではありません。投資とは、企業が工場を建てたり、機械設備を拡張したりすることで、20がそういうこと(工場建設とか機械の購入等)に支出されるなら、「漏出」した20がちょうど補われ、100の所得が実現する、ということです。なお、家計の支出でも住宅を新築することは「消費」支出ではなく、ここでいう「投資」支出にあたります。同じように見えても、車や冷蔵庫を購入することは「消費」(耐久消費財の消費)です。

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質問者

お礼

2度目の回答ありがとうございます! 例えば、限界消費性向0.8だとして、0.2は基本的に全て投資に回る事は無いので政府支出などが必要であると言う認識で理解することができました!

その他の回答 (1)

回答No.1

いいえ。貯蓄とは所得のうち「消費」に回らない部分です。以前、あなたの別の質問に回答したときに用いた記号をもう一度使いましょう。所得が与えられたとき、経済全体(主として家計)がいくら消費するかはその経済の消費関数による。消費関数を簡単化のため一次関数で書くと C=C(Y)=a + cY              (*) 具体的な例を示すために、a=20, c=0.6としましょう。いま、Y=100とすると、C=80となる。つまり、所得Yが100なら、消費Cは80となる、ということです。貯蓄Sとは所得のうち消費されなかった部分なので、 S=Y-C と表せる。いま、所得が100なら、貯蓄は100-80=20となる。この20が「漏出」部分で、これが投資あるいは政府支出で埋められないと、Y=100が「均衡」所得として実現しない、ということです。 Y=C+I+G を思い出してください。Cを左辺に移項すると Y-C = I+G S=I+G となるが、貯蓄=投資プラス政府支出という式は均衡条件です。貯蓄をする主体は主として家計(消費者)、投資を行う主体は主として企業、政府支出を行う主体は政府です。 いま、消費関数が(*)で与えられるとして均衡国民所得をもとめてみましょう。 Y=C+I+G Y= (a+cY)+I+G よってYについて解くと Y=(a+I+G)/(1-c)=(a+I+G)/s となることはいいでしょうか?c(小文字)を限界消費性向、s=1-cを限界貯蓄性向と呼びます。cが大きく、したがってsが小さいほど、「漏出」が少なく、同じ投資・政府支出の額にたいしてより大きな所得を実現することがわかるでしょう。あるいは逆にsが大きく、「漏れ」が大きい経済ほど、一定のYを実現するためにはIあるいはGが大きくなくてはいけない、ということです。

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